インデックス対象とするデータベースの表に対して、どの列のデータをAccela BizSearchのインデックスに対応付けるかを決定します。インデックス対象とするデータベースの表は、新規または既存の表を対象とすることができます。
参照
データベースの表の具体的な作成方法については、“RDB運用ガイド(データベース定義編)”を参照してください。
Accela BizSearchでは、ファイルに格納している文書データ本体の全文検索に加え、その文書データがもつタイトル、作成日付および所有者などの情報も、検索対象または検索結果に付随する情報として、利用者に返却することができます。
同様に、Textアダプタでも、インデックス対象の表で、文書データを格納する列に加え、ほかの任意の列のデータを、Accela BizSearchの検索対象または検索結果に付随する情報として利用者に返却することができます。
Accela BizSearchでの検索対象と、Textアダプタが対象の表での検索対象との比較を以下の図に示します。
図2.2 Accela BizSearchとTextアダプタでの検索対象の比較
上記の図に示すように、Accela BizSearchの対象は、ファイルシステムです。したがって、文書データはファイルに格納され、これが全文検索の対象となります。加えて、文書データに付随する日付、著者とパス名などの情報も、検索対象または検索結果に付随する情報とすることができます。
一方、Textアダプタが対象とするデータベースの表では、「概要」列にAccela BizSearchでのファイルの内容に相当する文書データが格納されます。
さらに、「コード」、「日付」、「著者」および「書名」の各列に、文書データに付随する情報が格納されます。利用者は、「概要」列を全文検索の対象とし、それ以外の列に格納される情報を検索結果に付随して取得できる情報、または検索対象そのものとすることもできます。
“図2.2 Accela BizSearchとTextアダプタでの検索対象の比較”では、文書データを1つの列に格納することを想定していますが、1つの表の複数の列に文書データを格納し、これを全文検索の対象とすることもできます。複数の列に文書データを格納した例を“図2.3 複数の列に格納した文書データを全文検索対象とする場合”に示します。
以下の図では、“図2.2 Accela BizSearchとTextアダプタでの検索対象の比較”の例に加えて、「書評」列を追加しており、この列の文書データも全文検索の対象とすることができます。
図2.3 複数の列に格納した文書データを全文検索対象とする場合
検索の対象とする列に関する注意事項について説明します。
文書データを格納する列のデータ型を、以下に示します。
CHAR型
VARCHAR型
BLOB型
列のデータ型をCHAR型またはVARCHAR型とする場合、格納できる文書データは、テキスト文書だけです。
列のデータ型をBLOB型とする場合は、列に格納する文書データの文書種別を規定する列を用意するか、または列に格納する文書データの種類を1種類に統一する必要があります。
文書種別とは、Accela BizSearchで規定した文書の種別を意味します。文書種別には、テキスト文書/HTML文書/Word文書/OASYS for Windows文書/一太郎文書/Excel文書/PowerPoint文書/PDF文書があります。
参照
文書種別の詳細は、“Accela BizSearch プログラマーズガイド”を参照してください。
注意
テキスト文書を格納する場合の文字コード系は、データベースの文字コード系に従います。
文書データの列と文書種別を規定する列との関係の例を、以下の図に示します。
図2.4 文書種別の規定の例
“図2.4 文書種別の規定の例”では、全文検索の対象とする文書データを格納する列として、「概要」列を用意しています。「種別」列に格納する文書データに合わせて、「概要」列の文書データの文書種別を規定しています。「種別」列の値が‘1’ならば「概要」列はテキスト文書、‘2’ならばWord文書、‘3’ならばOASYS文書です。この規定の方法については、“2.6 Textアダプタ定義の設計”で説明します。
文書種別を規定する列のデータ型を、以下に示します。
INTEGER型
SMALLINT型
文書データに付随する情報を格納する列のデータ型を、以下に示します。
CHAR型
VARCHAR型
DATE型
TIME型
TIMESTAMP型
NUMERIC型
DECIMAL型
INTEGER型
SMALLINT型
これらは、すべて文字型に変換して扱います。列の型に対応するインデックスの値の形式については、“付録D 列の型とインデックス値の形式の対応”を参照してください。