DBミラーリングシステムの簡易セットアップの注意事項について以下に示します。
簡易セットアップで環境構築後に、各種チューニングや動作環境の変更を実施するために以下に示すファイルを変更した場合は、簡易セットアップコマンドが動作しなくなる可能性があります。また、変更後にDBミラーリングシステムの環境再作成を実施した場合は、変更した内容は保持されません。
DBミラーリング動作環境ファイル
BC構成パラメタファイル
RLP動作環境ファイル
データベースの一括同期コマンドでは、同期の単位はシステム単位(全定義)となります。差分同期はできません。よって、データベースの定義変更や順序の追加など、一部定義の変更の場合でもシステム全体の同期となりますので一括同期の処理時間が長くなる場合があります。
データベース定義数およびデータ量はデータベースの一括同期コマンドの処理時間に影響を与えます。
データベースの一括同期コマンドでは、データベース資源のCREATE FUNCTIONで定義するライブラリは同期しません。両ノードで同じディレクトリに配置する必要があります。
アーカイブログ運用を行っている環境でデータベースの一括同期処理中にアーカイブログが満杯になると、アーカイブログが満杯の状態が解除されるまで処理待ちとなります。一括同期実行時にはあらかじめアーカイブログを破棄するなど、使用状況を把握してから行ってください。
データベースの一括同期で出力されるメッセージは監視する必要はありません。
データベースの一括同期ではデータベース資源を同期するためにRDBコマンドを使用します。一括同期の実行中に副系ノードのイベントログ、およびRDBREPORTで指定したメッセージログファイルに以下のエラーメッセージが出力されることがありますが、データベースの一括同期が正常終了した場合は、これらのエラー状態は解消されているためメッセージに対する対処は不要です。
qdg12150u:RDBIIディクショナリ用RDBIIディレクトリファイルのOPENに失敗しました
qdg12079e:データベーススペース'データベース名.データベーススペース名'のデバイスが削除されています
qdg02469e:データベーススペース'データベース名.データベーススペース名'をアクセス禁止状態にしました