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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

K.2.1 RERUNログ抽出ファイルまたはRERUNログ抽出作業域の異常からのリカバリ

RERUNログ抽出ファイルまたはRERUNログ抽出作業域の異常からのリカバリ手順は以下です。

操作の手順

データベースサーバ2の操作

  1. RERUNログ抽出処理の異常がメッセージに出力されます。メッセージの “詳細情報”に設定されるメッセージを、“表K.1 RERUNログ抽出処理異常の異常原因とリカバリ方法”の“出力メッセージ”により、異常原因を調査します。

    32007: DBミラーリングサービススクリプト(抽出処理)で異常が発生しました 詳細情報='詳細情報'
  2. DBミラーリングサービスを保守停止します。

    > dxsvstop -m
  3. rdbbcdcuコマンドのVオプションを実行して、主系RLPを特定します。
    以下の方法でrdbbcdcuコマンドを実行し、出力されるRLPnameを確認します。

    > rdbbcdcu -V
    
    LogGroup             : system
    RLCbuffNum           : 128
    RLCbuffSize          : 2K
    RLCnum               : 10
    RLCsize              : 10240K
    RLPid  RLPname  Kind       OnMode   OnStat          RLPstat       InhCause  ConStat        DisConCause    LogRemain
        1  rlp001   duplicate  reflect  suspend         normal        -         disconnection  -                      -
  4. 主系RLPのRLP動作環境ファイルを編集して、正常なパス名に変更します。
    また、現在指定しているパス名に対して、ディスクのリカバリまたは容量拡張を行う方法でも対処可能です。(障害ボリュームの交換、ファイルシステムのリカバリなど)

    表K.2 出力メッセージと対処方法

    対象資源名

    異常原因

    出力メッセージ

    RLP動作環境ファイルのパラメタ名

    RERUNログ抽出ファイルの異常

    メディア障害

    qdg20048u
    qdg20049u

    EXT_FILE_PATHパラメタを編集することで、RERUNログ抽出ファイルの作成先を変更します。

    容量不足

    qdg20052u
    qdg20053u

    RERUNログ抽出作業域の異常

    メディア障害

    qdg20038u

    EXT_WORK_PATHパラメタを編集することで、RERUNログ抽出作業域の作成先を変更します。

    容量不足

    qdg20040u

  5. 副系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。

    > dxsvstart -r

ポイント

  • 本節で説明するリカバリ方法の可否は、上記の表の出力メッセージをもとに、異常原因の切り分けを行う必要があります。

  • 正系ノードの運用は、継続可能です。

  • 副系ノードのリカバリを行っている間、運用中の正系ノードではRLCファイルにRERUNログを蓄積しています。リカバリに時間がかかる場合に、正系ノードのRLCファイルの容量不足が発生しないよう、あらかじめ十分な容量見積りを行ってください。

参照

RLCファイルの容量不足のリカバリについては“11.7.5.1 RLCファイルの交替不可”を参照してください。