RERUNログ抽出ファイルまたはRERUNログ抽出作業域の異常からのリカバリ手順は以下です。
操作の手順
データベースサーバ2の操作
RERUNログ抽出処理の異常がメッセージに出力されます。メッセージの “詳細情報”に設定されるメッセージを、“表K.1 RERUNログ抽出処理異常の異常原因とリカバリ方法”の“出力メッセージ”により、異常原因を調査します。
32007: DBミラーリングサービススクリプト(抽出処理)で異常が発生しました 詳細情報='詳細情報'
DBミラーリングサービスを保守停止します。
> dxsvstop -m
rdbbcdcuコマンドのVオプションを実行して、主系RLPを特定します。
以下の方法でrdbbcdcuコマンドを実行し、出力されるRLPnameを確認します。
> rdbbcdcu -V LogGroup : system RLCbuffNum : 128 RLCbuffSize : 2K RLCnum : 10 RLCsize : 10240K RLPid RLPname Kind OnMode OnStat RLPstat InhCause ConStat DisConCause LogRemain 1 rlp001 duplicate reflect suspend normal - disconnection - -
主系RLPのRLP動作環境ファイルを編集して、正常なパス名に変更します。
また、現在指定しているパス名に対して、ディスクのリカバリまたは容量拡張を行う方法でも対処可能です。(障害ボリュームの交換、ファイルシステムのリカバリなど)
対象資源名 | 異常原因 | 出力メッセージ | RLP動作環境ファイルのパラメタ名 |
---|---|---|---|
RERUNログ抽出ファイルの異常 | メディア障害 | qdg20048u | EXT_FILE_PATHパラメタを編集することで、RERUNログ抽出ファイルの作成先を変更します。 |
容量不足 | qdg20052u | ||
RERUNログ抽出作業域の異常 | メディア障害 | qdg20038u | EXT_WORK_PATHパラメタを編集することで、RERUNログ抽出作業域の作成先を変更します。 |
容量不足 | qdg20040u |
副系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。
> dxsvstart -r
ポイント
本節で説明するリカバリ方法の可否は、上記の表の出力メッセージをもとに、異常原因の切り分けを行う必要があります。
正系ノードの運用は、継続可能です。
副系ノードのリカバリを行っている間、運用中の正系ノードではRLCファイルにRERUNログを蓄積しています。リカバリに時間がかかる場合に、正系ノードのRLCファイルの容量不足が発生しないよう、あらかじめ十分な容量見積りを行ってください。
参照
RLCファイルの容量不足のリカバリについては“11.7.5.1 RLCファイルの交替不可”を参照してください。