BC管理DBは運用中に容量不足にならないようにRLP管理オブジェクトごとに容量を十分に見積りしてください。
なお、容量不足が発生した場合はDBミラーリングシステムの運用が停止してしまうため、容量の監視を定期的に実施してください。
ここでは、RLP管理オブジェクトの再作成により、容量拡張する手順について説明します。RLP管理オブジェクトの再作成は、DBミラーリングサービスの通常停止中にSymfoware/RDBを起動して実施する必要があります。
なお、運用対象のロググループに大量のDSIまたは順序定義を追加する場合には必ずBC管理DBの容量拡張が必要かどうかを検討するようにしてください。
BC管理DBの容量拡張手順を以下に示します。通常は拡張の必要はありません。
正系ノードでdxsvstopコマンドを実行し、両ノードのDBミラーリングサービスを通常停止します。
> dxsvstop
rdbunlコマンドを実行し、該当RLPに属するすべてのRLP管理オブジェクトのDSIをバイナリモードでアンロードします。
dxdelmnobj.batのdオプションおよび、pオプションを実行し、該当のRLP管理オブジェクトを削除します。
> dxdelmnobj.bat -d 主系RLPのRLP定義ファイル名 -p 主系RLPのRLP名
> dxdelmnobj.bat -d 従系RLPのRLP定義ファイル名 -p 従系RLPのRLP名
RLP定義ファイルのMNDB_SIZEの値を編集します。
dxmakemndb.batのdオプションおよび、pオプションを実行し、RLP管理オブジェクトを再作成します。
> dxmakemndb.bat -d 主系RLPのRLP定義ファイル名 -p 主系RLPのRLP名
> dxmakemndb.bat -d 従系RLPのRLP定義ファイル名 -p 従系RLPのRLP名
rdbsloaderコマンドを実行して、手順2 でアンロードしたデータをロードします。
各ノードでdxsvstartコマンドのcオプションまたは、rオプションを実行し、両ノードのDBミラーリングサービスを再開します。
> dxsvstart -c
> dxsvstart -r
注意
格納データを暗号化している場合でも、rdbunlコマンドを使用して取得したDSIの退避データは暗号化されません。退避データが不要となった際にはファイルを削除してください。
ポイント
容量監視や容量不足時の対処は、DSIのメモリ常駐の方法に関係します。詳細は“12.3 BC管理DBのチューニング”および“RDB運用ガイド”を参照してください。
参照
RLP定義ファイルのMNDB_SIZE の編集については“5.2.8.5 RLP定義ファイルの編集”を参照してください。
rdbunlコマンド、rdbddlexコマンドおよびrdbsloaderコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。