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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

J.3 容量監視と容量拡張

BC管理DBは運用中に容量不足にならないようにRLP管理オブジェクトごとに容量を十分に見積りしてください。

なお、容量不足が発生した場合はDBミラーリングシステムの運用が停止してしまうため、容量の監視を定期的に実施してください。

ここでは、RLP管理オブジェクトの再作成により、容量拡張する手順について説明します。RLP管理オブジェクトの再作成は、DBミラーリングサービスの通常停止中にSymfoware/RDBを起動して実施する必要があります。

なお、運用対象のロググループに大量のDSIまたは順序定義を追加する場合には必ずBC管理DBの容量拡張が必要かどうかを検討するようにしてください。

BC管理DBの容量拡張手順

BC管理DBの容量拡張手順を以下に示します。通常は拡張の必要はありません。

両ノード共通の操作
  1. 正系ノードでdxsvstopコマンドを実行し、両ノードのDBミラーリングサービスを通常停止します。

    > dxsvstop 
  2. rdbunlコマンドを実行し、該当RLPに属するすべてのRLP管理オブジェクトのDSIをバイナリモードでアンロードします。

  3. dxdelmnobj.batのdオプションおよび、pオプションを実行し、該当のRLP管理オブジェクトを削除します。

    > dxdelmnobj.bat -d 主系RLPのRLP定義ファイル名 -p 主系RLPのRLP名
    > dxdelmnobj.bat -d 従系RLPのRLP定義ファイル名 -p 従系RLPのRLP名
  4. RLP定義ファイルのMNDB_SIZEの値を編集します。

  5. dxmakemndb.batのdオプションおよび、pオプションを実行し、RLP管理オブジェクトを再作成します。

    > dxmakemndb.bat -d 主系RLPのRLP定義ファイル名 -p 主系RLPのRLP名
    > dxmakemndb.bat -d 従系RLPのRLP定義ファイル名 -p 従系RLPのRLP名
  6. rdbsloaderコマンドを実行して、手順2 でアンロードしたデータをロードします。

  7. 各ノードでdxsvstartコマンドのcオプションまたは、rオプションを実行し、両ノードのDBミラーリングサービスを再開します。

    正系ノード
    > dxsvstart -c
    副系ノード
    > dxsvstart -r

注意

格納データを暗号化している場合でも、rdbunlコマンドを使用して取得したDSIの退避データは暗号化されません。退避データが不要となった際にはファイルを削除してください。

ポイント

容量監視や容量不足時の対処は、DSIのメモリ常駐の方法に関係します。詳細は“12.3 BC管理DBのチューニング”および“RDB運用ガイド”を参照してください。

参照

  • rdbunlコマンド、rdbddlexコマンドおよびrdbsloaderコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。