DBミラーリングシステムでは、利用者の使い方に応じて、副系ノードにおけるRERUNログ反映時のトランザクションを保証する単位を選択することが可能です。
副系ノードのデータベースへRERUNログ反映を高速に実施したい場合
RERUNログ反映のコミット順序の保証単位にDSIを選択します。
正系ノードで発生したトランザクションのコミット順序をDSI単位に保証しながら、DSIごとに分散し多重で処理することで、高速に副系ノードのデータベースを更新します。
ポイント
Mirroring Controller利用時、RERUNログ反映のコミット順序の保証単位にDSIを選択した場合には、副系ノードのデータベースの参照系業務は、RERUNログ反映中に副系ノードのデータベースの排他を獲得することなく参照します。これにより、統計的に分析や加工を行うなどの副系ノードのデータベースを活用できます。
Mirroring Controller利用時に、副系ノードの参照系業務でDSI間のトランザクションのコミット順序が保証されたデータベースの参照を実施したい場合
RERUNログ反映のコミット順序の保証単位にロググループを選択します。
正系ノードで発生したトランザクションのコミット順序をロググループ単位に保証しながら、副系ノードのデータベースを更新します。
本指定はRERUNログ反映中に、DSI間のトランザクションが保証された状態で副系ノードのデータベースを参照したい場合に利用します。
なお、RERUNログ反映のコミット順序の保証単位はRLPごとに選択できます。
注意
副系ノードでの参照業務の目的からRERUNログ反映のコミット順序の保証単位にロググループを選択した場合
本機能を選択した場合、副系ノードでのRERUNログ反映性能は、正系ノードでの業務アプリケーションを1多重で実行した場合のデータベース更新性能と同等になります。したがって、それ以上の更新が想定されるシステムでは、RERUNログ反映のコミット順序の保証単位にDSIを選択することを検討してください。なお、一つの目安として、列のデータ長の合計が2キロバイト程度のレコードを表に挿入するようなオンライン・トランザクションモデルの場合、1秒間に最大100件程度の処理が想定される範囲での利用となります。
参照
RERUNログ反映のコミット順序の保証単位は、RLP動作環境ファイルのREF_APPLY_MODEパラメタで指定します。REF_APPLY_MODEパラメタの詳細については、“5.2.8.4 RLP動作環境ファイルの編集”を参照してください。