ノード切替えの契機となるメッセージについて説明します。
利用者判断によるノード切替えは、DBミラーリングシステムが通知するメッセージまたはSymfoware/RDBが出力するメッセージを監視して縮退運用の開始が必要と判断した場合に実施してください。
DBミラーリングシステムがSymfoware/RDBのダウンまたはノード間通信環境に異常を検知すると、以下のメッセージを副系ノードに出力します。
Symfoware/RDBのダウンを検知した場合:
32005: Symfoware/RDBの停止を検出しました
相手ノードとの通信環境に異常が発生した場合、または相手ノードのOSのダウン、ノードのダウンの場合:
32031: ノード間の通信環境(IPアドレスまたはホスト名)に異常が発生しました 相手ノードとの通信が切断されました
Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリングシステムがデータベースに異常を検知すると、以下のメッセージを副系ノードに出力します。
Symfoware/RDBの無応答を検知した場合:
22021: 正系ノードでSymfoware/RDBの無応答を検出しました
ノードの切替え中は、以下の順番でメッセージを副系ノードに出力します。
副系ノードから正系ノードへの切替えが可能になったことを知らせるメッセージ:
12130: 副系ノードから正系ノードへの切替えが可能と判断しました
副系ノードから正系ノードへノード切替えを開始したことを知らせるメッセージ:
12131: 副系ノードから正系ノードへの切替えを開始します
副系ノードとしてのDBミラーリングサービスが停止したので、正系ノードとしてDBミラーリングサービスを開始したことを知らせるメッセージ:
12135: 副系のDBミラーリングサービスが停止したので正系のDBミラーリングサービスに切替えます
ノード切替えの完了を知らせるメッセージ:
12132: 副系ノードから正系ノードへの切替えが完了しました
ポイント
Mirroring Controllerを利用している場合で、ノード間の通信異常時の自動ノード切替えを行わないとき、Symfoware/RDBのシステムダウンとノード間の通信環境の異常が同時に発生すると、DBミラーリングシステムによる自動ノード切替えおよび副系ノードへの異常メッセージ出力が行われません。このような場合は、ノード切替えを実施してください。
蓄積状態の確認を行ってから、ノード切替えを実施するかどうかを判断してください。
参照
蓄積状態の確認方法については“8.3 データの蓄積状態の確認とネットワークの接続”を参照してください。
ノード間通信異常時の自動ノード切替えについては“C.5.1 ノード間通信異常時の自動ノード切替え”を参照してください。
Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリングシステムの監視対象に異常が発生したとき、DBミラーリングシステムにより自動ノード切替えを行うことができます。
DBミラーリングシステムが監視対象の異常を検知すると、検知した異常に応じて以下のいずれかのメッセージを正系ノードに出力して、自動ノード切替えを行います。
Symfoware/RDBのダウンを検知した場合:
32005: Symfoware/RDBの停止を検出しました
Symfoware/RDBの無応答を検知した場合:
22003: Symfoware/RDBの無応答を検出しました
DB監視対象資源で異常を検知した場合:
異常を検出した資源ごとに以下のいずれかのメッセージが出力されます。
22005: Symfoware/RDBのロググループ管理ファイルに閉塞を検出しました
22006: Symfoware/RDBのログ管理ファイルに閉塞を検出しました
22007: Symfoware/RDBのテンポラリログファイルに閉塞を検出しました
22008: Symfoware/RDBのRDBディクショナリに閉塞を検出しました
22009: Symfoware/RDBのDSIに閉塞を検出しました
22011: Symfoware/RDBのRDBディレクトリファイルの異常を検知しました
相手ノードとの通信環境に異常が発生した場合、または相手ノードのOSのダウン、ノードのダウンの場合:
32031: ノード間の通信環境(IPアドレスまたはホスト名)に異常が発生しました 相手ノードとの通信が切断されました
ノードの切替え中は、以下の順番でメッセージを副系ノードに出力します。
副系ノードから正系ノードへの切替えが可能になったことを知らせるメッセージ:
12130: 副系ノードから正系ノードへの切替えが可能と判断しました
副系ノードから正系ノードへノード切替えを開始したことを知らせるメッセージ:
12131: 副系ノードから正系ノードへの切替えを開始します
副系ノードとしてのDBミラーリングサービスが停止したので、正系ノードとしてDBミラーリングサービスを開始したことを知らせるメッセージ:
12135: 副系のDBミラーリングサービスが停止したので正系のDBミラーリングサービスに切替えます
ノード切替えの完了を知らせるメッセージ:
12132: 副系ノードから正系ノードへの切替えが完了しました
ポイント
Mirroring Controllerを利用している場合で、ノード間通信異常時の自動ノード切替えを行うときに、ノード間の通信環境の異常、または相手ノード監視でタイムアウトを検知した際は、DBミラーリングシステムによりノード切替えを実施します。
参照
ノード間通信異常時の自動ノード切替えについては、“C.5.1 ノード間通信異常時の自動ノード切替え”を参照してください。