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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

5.2.4 Symfoware/RDB環境の作成

正系ノードおよび副系ノードでSymfoware/RDB環境を作成します。

DBミラーリングシステムでは、データベースのシステム環境、データベース定義、SQL環境などは一致している必要があります。ただし、ディレクトリのパス名などは、両ノードで一致させる必要がなく、それぞれのノードで柔軟な運用をすることができます。

参照

Symfoware/RDB環境の一致の要否については、“B.2 両ノードのデータベース環境”を参照してください。

図5.2 Symfoware/RDB環境作成の流れ

正系ノードでのセットアップ手順

以下に、正系ノードのセットアップ手順を示します。

  1. Symfoware/RDBのセットアップ

    通常のSymfoware/RDBのセットアップ手順と同じです。

    ただし、RDB構成パラメタファイルの編集を行うとき、RDB構成パラメタファイルのRDBCNTNUMパラメタとRDBEXTMEMパラメタに、“同時に実行するデータベース二重化のコマンド数”を加算してください。
    同時に実行するデータベース二重化のコマンドの数は、以下の式から算出します。

    同時に実行するデータベース二重化のコマンド数
        =  13  +(2  ×  ロググループ数)  +  監査対象のデータベーススペース数
          +  利用者が同時に実行するコマンド数
  2. 正系ノードでのディスク環境の確認

    正系ノードのデータベース資源の作成先パス名をRDB構成パラメタファイルの指定値およびRDBコマンドで確認します。その後、権限の設定状況などをOS機能により確認します。
    確認する資源とその作成先の確認方法を以下の表に示します。

    表5.1 確認資源と作成先の確認方法

    確認資源

    作成先の確認方法

    RDBディレクトリファイル

    RDB構成パラメタファイルのRDBDIRSPACE1パラメタおよびRDBDIRSPACE2パラメタ

    RDBディクショナリ

    rdbprdicコマンドの表示結果

    すべてのデータベーススペース

    rdbprtコマンドの表示結果

    監査ログデータベース

    rdbauditコマンドの表示結果

副系ノードでのセットアップ手順

以下に、副系ノードのセットアップ手順を示します。

  1. 副系ノードでのディスク環境の設定

    正系ノードでのセットアップ手順の手順2.で確認したパス名および権限を、正系ノードと一致するように副系ノードで設定します。
    なお、データベーススペースおよび監査ログデータベースをファイルまたはネットワークファイルに作成している場合には、ディレクトリ構成の設定またはネットワークファイルの設定を行ってください。

  2. Symfoware/RDBのセットアップ

    正系ノードと同じ手順で、Symfoware/RDBのセットアップを行ってください。

    RDB構成パラメタファイルの編集を行うとき、正系ノードと同じ編集を行ってください。

注意

V11.0.xからV11.1.x以降にアップグレードする場合の注意事項

V11.0.xでSymfoware Serverの格納データの暗号化を利用しているシステムを、V11.1.x以降へアップグレードし、データベース二重化機能を導入する場合は、マスタ暗号化キーの変更操作を必ず実施してください。

ポイント

暗号化機能を利用する場合のポイントを以下に説明します。

  • キー管理サーバまたはキー管理ストレージは、両ノードからアクセスできるようにしてください。

  • マスタ暗号化キーファイルは、ノードごとに異なるファイル名にしてください。

  • 通信データの暗号化のセットアップについては、フェイルオーバ運用と同じ設定を行います。サーバ証明書ファイルおよびサーバ秘密鍵ファイルは、正系ノードおよび副系ノードのローカルディスクにディレクトリを作成して配置します。CA証明書ファイルは、アプリケーションサーバのローカルディスクにディレクトリを作成して配置します。

参照

  • Symfoware/RDBのセットアップ手順の詳細は、“セットアップガイド”を参照してください。

  • RDB構成パラメタファイルのRDBDIRSPACE1パラメタ、RDBDIRSPACE2パラメタ、およびRDBCNTNUMパラメタの詳細は、“セットアップガイド”を参照してください。

  • rdbprdicコマンド、rdbprtコマンドおよびrdbauditコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。

  • 暗号化機能のセットアップについては、“セットアップガイド”を参照してください。

  • マスタ暗号化キーの変更については、“RDB運用ガイド”を参照してください。