DBミラーリングシステムは、Symfoware Serverが標準提供するデータベース二重化機能と、オプションのMirroring Controllerとの組み合わせによって、利用パターンが異なります。
以下に、組み合わせの違いによる利用パターンを示します。
Symfoware Serverのデータベース二重化のみを利用
ミラーリングのためのデータの転送は、LAN接続によるTCP/IPで行います。
また、異常が発生した場合のデータベースサーバの縮退操作を、手動(コマンド)で行います。
Symfoware Serverのデータベース二重化機能にMirroring Controllerを追加
ミラーリングのためのデータの転送は、LAN接続によるTCP/IPで行います。
また、異常が発生した場合のデータベースサーバの縮退操作を、自動で行うことができます(自動ノード切替え)。
さらに、副系ノードで参照業務を行うことができます。
DBミラーリングシステムを構成する機能のサポート範囲
DBミラーリングシステムを構成する機能のサポート範囲を、以下に示します。
DBミラーリングシステムを構成する機能 | データベース二重化機能 | ||
---|---|---|---|
Mirroring Controllerなし | Mirroring Controllerあり | ||
データの転送方法 | TCP/IP | TCP/IP | |
データベースのミラーリング | ○ | ○ | |
データベースサーバの縮退 | 手動によるノード切替え | ○ | ○ |
自動ノード切替え | - | ○ | |
データベースサーバの組込み(ノード組込み) | ○ | ○ | |
ノードの計画切替え | ○ | ○ | |
保守運用 | ○ | ○ | |
データベースをローカルでアクセスする運用 | ○ | ○ | |
副系ノードでの参照系業務 | - | ○ | |
データベースサーバの状態監視 | ○ | ○ | |
データベースへの更新操作抑止 | ○ | ○ | |
状態表示 | ○ | ○ |
○:サポートあり
-:サポートなし
Symfoware Serverのデータベース二重化機能とMirroring Controllerを組み合わせて利用する場合は、本書を参照してセットアップや運用を行ってください。
参照
各機能および運用の詳細は、“第2章 データベース二重化の機能”および“3.1 DBミラーリングシステムの運用形態”を参照してください。また、状態表示については、“第9章 モニタリング”を参照してください。