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Symfoware Server V12.7.0 RDB運用ガイド
FUJITSU Software

11.2.1 RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリ

RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルを同時にリカバリする場合は、rdbrcvdicコマンドのFWモードまたはLOADモードでリカバリします。

アーカイブログ運用を行っている場合は、FWモードにより、最新状態までリカバリします。

アーカイブログ運用を行っていない場合は、LOADモードにより、RDBディクショナリの退避データ取得時点までリカバリします。なお、格納データを暗号化している場合は、RDBディクショナリの退避データを取得した時点のマスタ暗号化キーファイルをバックアップから戻してください。その際、マスタ暗号化キーファイルの絶対パス名は、取得時点と同じでなければなりません。

アーカイブログ運用を行っている場合の、リカバリ操作の手順とリカバリ操作例を以下に示します。

参照

rdbrcvdicコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

リカバリ操作の手順

DIR_FILE1 : ユーザデータベース用のRDBディレクトリファイル

DIR_FILE2 : RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイル

(1) Symfoware/RDBを起動します。                      ―――――― rdbstartコマンド
(2) データベースを定義します。                       ―――――― rdbddlexコマンド
(3) RDBディクショナリの退避データを取得します。      ―――――― rdbdmpdicコマンド
(4) 目的業務を実行します。

              ★ 障害発生

(5) Symfoware/RDBを停止します。                      ―――――― rdbstopコマンド
(6) 媒体障害の場合は、障害ディスクを取り換えます。   ―――――― CE作業
(7) ディレクトリ構成をリカバリします。               ―――――― mkdirコマンド
(8) RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファ       ―――――― rdbrcvdicコマンド
    イルをリカバリします。                                            (FWモード)
      スケーラブルディレクトリ運用を行っていない場合 → (11)へ
      スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合   → (9)へ
(9) すべてのユーザロググループ用のRDBディレクトリ    ―――――― rdbscldirコマンド
    ファイルを再登録します。                                      (Aオプションかつ
                                                                  gオプション)
(10) すべてのユーザロググループ用のRDBディレクトリ    ―――――― rdbscldirコマンド
    ファイルが正常に登録されたことを確認します。                  (Vオプション)
    状態(Status)が“inhibit”の場合は、
   “11.2.5 ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリ”
    の(7)と(8)を実行してください。 
(11) Symfoware/RDBを起動します。                     ―――――― rdbstartコマンド
(12) 異常時に備えてRDBディクショナリの退避データを   ―――――― rdbdmpdicコマンド
     取得します。

リカバリ操作例

ここでは以下の場合を想定しています。