データベースの運用において、特に無停止運用が求められるような場合には、データベースを配置するデータベーススペースやRDBディクショナリ、RDBディレクトリファイルをミラーリングして運用することをお勧めします。
データベースのミラーリングは、図2.4 データベースのミラーリングに示すように、ディスク装置を二重化し、それぞれのディスクに同一の内容を書き込むことで実現します。これにより、片方のディスク装置が入出力障害を起こしても、もう一方のディスク装置を使用するので、運用を続行することが可能となります。片系運用からミラーリング運用へのリカバリは、障害が発生したハードディスクを交換し、組み込んだあと、Windows(R)を再起動した時点で自動的にリカバリされます。
図2.4 データベースのミラーリング
Symfoware/RDBでデータベースのミラーリングを行うためには、Windows(R)の[管理ツール]の[コンピュータの管理]のディスクの管理を使って環境を作成します。Symfoware/RDBからは、作成したNTFSファイル名をデータベーススペースの定義時に指定することで、ミラーリングが可能となります。ディスクの管理機能を利用したミラーリングの詳細は、Windows(R)の[管理ツール]の、“ディスクの管理のヘルプ”を参照してください。