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PRIMECLUSTER  Cluster Foundation 導入運用手引書 4.7

7.4.2 シャットダウンエージェント

このセクションでは、以下のシャットダウンエージェントについて、CLIによる定義方法を説明します。

IPMI

IPMIシャットダウンエージェント(SA_ipmi)を構成するには、次のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_ipmi.cfg

SA_ipmi.cfgファイルの雛型は次の場所にあります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_ipmi.cfg.template

SA_ipmi.cfgファイルの各行には3つのフィールド (およびいくつかのサブフィールド) があります。各行は、クラスタ内のノードを定義し、電源をオフ (オフのまま) または再起動 (power cycle) にできます。フィールドは以下のとおりです。

注意

SA_ipmi.cfgファイルはroot のみに読取り/ 書込み権限が与えられます。これはiRMC/BMCのパスワードを保護するためです。

SA_ipmi.cfgファイルの記載例を以下に示します。

fuji2 192.168.200.1::root:ipmipwd cycle
fuji3 192.168.200.2::root:ipmipwd cycle
fuji4 192.168.200.3::root:ipmipwd leave-off
fuji5 192.168.200.4::root:ipmipwd leave-off

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_ipmi.log

ICMP

ICMPシャットダウンエージェント(SA_icmp)を構成するには、次のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_icmp.cfg

SA_icmp.cfgファイルの雛形は次の場所にあります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_icmp.cfg.template

SA_icmp.cfgファイルは以下の形式で記述します。

TIME_OUT=value
cfname:ip-address-of-node:NIC-name1,NIC-name2

フィールドは以下のとおりです。

注意

記載するネットワークインタフェースについて

  • GLSで二重化している場合は、冗長化しているネットワークインタフェースをすべて記載してください。(例 eth0,eth1)

  • NICをbondingしている場合は、bondingしているデバイスをIPアドレスの後に記載してください。(例 bond0)

  • クラスタインタコネクトを記載する場合は、クラスタインタコネクトの全パスで使用するネットワークインタフェースをすべて記載してください。(例 eth2,eth3)

SA_icmp.cfgファイルの記載例を以下に示します。

TIME_OUT=5
node1:10.20.30.100:eth0,eth1
node1:10.20.40.200:eth2
node2:10.20.30.101:eth0,eth1
node2:10.20.40.201:eth2

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_icmp.log

VMCHKHOST

仮想マシン環境管理OS異常時切替用シャットダウンエージェント(SA_vmchkhost)を構成するには、次のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmchkhost.cfg

SA_vmchkhost.cfgファイルの雛型は次の場所にあります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmchkhost.cfg.template

SA_vmchkhost.cfgファイルの各行には5 つのフィールドがあります。フィールドは以下のとおりです。

SA_vmchkhost.cfgファイルの記載例を以下に示します。

fuji2 hostos2 192.168.200.1 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==
fuji3 hostos3 192.168.200.2 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_vmchkhost.log

libvirt

libvirt の PANIC 用シャットダウンエージェント(SA_libvirtgp)またはRESET 用シャットダウンエージェント(SA_libvirtgr)を構成するには、それぞれ次のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_libvirtgp.cfg
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_libvirtgr.cfg

SA_libvirtgp.cfgファイル、SA_libvirtgr.cfgファイルの雛型はそれぞれ次の場所にあります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_libvirtgp.cfg.template
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_libvirtgr.cfg.template

SA_libvirtgp.cfgファイル、SA_libvirtgr.cfgファイルの各行には5つのフィールドがあります。フィールドは以下のとおりです。

SA_libvirtgp.cfgファイルの記載例を以下に示します。

fuji2 domain2 192.168.200.1 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==
fuji3 domain3 192.168.200.2 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==

SA_libvirtgr.cfgファイルの記載例を以下に示します。

fuji2 domain2 192.168.200.1 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==
fuji3 domain3 192.168.200.2 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_libvirtgp.log
/var/opt/SMAWsf/log/SA_libvirtgr.log

VMware vCenter Server 連携

VMware vCenter Server 連携シャットダウンエージェント (SA_vwvmr) を構成するには、次のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vwvmr.cfg

SA_vwvmr.cfgファイルの雛形は次の場所にあります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vwvmr.cfg.template

SA_vwvmr.cfgファイルは、次の形式で記述します。

CFName: cfname
VMName: vmname
vCenter_IP: IP address
vCenter_Port: port
user: user
passwd: passwd

フィールドは以下のとおりです。

SA_vwvmr.cfgファイルの記載例を以下に示します。

例)VMware vCenter ServerのPort番号がデフォルト値(443)の場合

CFName: fuji2
VMName: fuji2vm
vCenter_IP: 192.168.100.1
vCenter_Port: 
user: PCL
passwd: 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==

例)VMware vCenter ServerのPort番号が10443の場合

CFName: fuji2
VMName: fuji2vm
vCenter_IP: 192.168.100.1
vCenter_Port: 10443
user: PCL
passwd: 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_vwvmr.log

FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O/FJcloud-ベアメタル API

FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O/FJcloud-ベアメタル APIシャットダウンエージェント (SA_vmk5r) を構成するには、次のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/opt/SMAW/SMAWRrms/etc/k5_endpoint.cfg
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmk5r.cfg

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_vmk5r.log

OpenStack API

OpenStack APIシャットダウンエージェント (SA_vmosr) を構成するには、次のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/opt/SMAW/SMAWRrms/etc/os_endpoint.cfg
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmosr.cfg

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_vmosr.log

AWS CLI

AWS CLIシャットダウンエージェント (SA_vmawsAsyncReset) を構成するには、次のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmawsAsyncReset.cfg

SA_vmawsAsyncReset.cfgファイルの雛形は次の場所にあります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmawsAsyncReset.cfg.template

SA_vmawsAsyncReset.cfgファイルは以下の形式で記述します。

cfname InstanceID [ProfileName]

SA_vmawsAsyncReset.cfgファイルの各行には3つのフィールドがあります。各行は、クラスタ内のノードを定義します。フィールドは以下のとおりです。

SA_vmawsAsyncReset.cfgファイルの記載例を以下に示します。

node1 i-abcdef0123456789a userprofile1
node2 i-abcdef0123456789b userprofile1

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_vmawsAsyncReset.log

Azure CLI

Azure CLIシャットダウンエージェント (SA_vmazureReset) を構成するには、次のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmazureReset.cfg

SA_vmazureReset.cfgファイルの雛形は次の場所にあります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmazureReset.cfg.template

SA_vmazureReset.cfgファイルは以下の形式で記述します。

cfname ResourceID AppID TenantID CertPath {cycle | leave-off}

SA_vmazureReset.cfgファイルの各行には6つのフィールドがあります。各行は、クラスタ内のノードを定義します。フィールドは以下のとおりです。

SA_vmazureReset.cfgファイルの記載例を以下に示します。

node1 /subscriptions/1e234d12-39b8-49db-881a-35aa03b402b9/resourceGroups/pcl-mw1/providers/Microsoft.Compute/virtualMachines/node1 d5b7dac1-718f-448b-8e11-4a8cca6d9004 8ff7ddfd-fbcb-4700-ae52-6d071ac8d1b4 /root/examplecert.pem cycle
node2 /subscriptions/1e234d12-39b8-49db-881a-35aa03b402b9/resourceGroups/pcl-mw1/providers/Microsoft.Compute/virtualMachines/node2 d5b7dac1-718f-448b-8e11-4a8cca6d9004 8ff7ddfd-fbcb-4700-ae52-6d071ac8d1b4 /root/examplecert.pem cycle

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_vmazureReset.log

ニフクラ API

ニフクラ API シャットダウンエージェント (SA_vmnifclAsyncReset) を構成するには、次のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmnifclAsyncReset.cfg

SA_vmnifclAsyncReset.cfgファイルの雛形は次の場所にあります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmnifclAsyncReset.cfg.template

SA_vmnifclAsyncReset.cfgファイルは以下の形式で記述します。

CFNameX ServerName Region Accesskey SecretAccesskey

SA_vmnifclAsyncReset.cfgファイルの各行には5つのフィールドがあります。各行は、クラスタ内のノードを定義します。フィールドは以下のとおりです。

SA_vmnifclAsyncReset.cfgファイルの記載例を以下に示します。

# cat /etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmnifclAsyncReset.cfg
node1 pclserver1 jp-east-1 123456789ABCDEFGHIJK PIJgi9wm4sYJlfWShOxWP6fpz0Xb6t9KmRc4sPDsRBIGfm6gT5m0xH2H2xf1r38G
node2 pclserver2 jp-east-1 123456789ABCDEFGHIJK PIJgi9wm4sYJlfWShOxWP6fpz0Xb6t9KmRc4sPDsRBIGfm6gT5m0xH2H2xf1r38G

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_vmnifclAsyncReset.log