シャットダウンデーモン (SD) の構成設定を行うには、クラスタ内の各ノード上のファイル/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfgを変更する必要があります。
/etc/opt/SMAW/SMAWsfディレクトリにrcsd.cfg.templateというファイルがあります。このファイルは架空のノードとエージェントによるシャットダウンデーモンの構成定義ファイルの雛型です。
参照
rcsd.cfgファイルは、すべてのクラスタノードにおいて同一でなければなりせん。この点が保証されるよう管理上注意する必要があります。
rcsd.cfgファイルの例 (rcsd.cfg.templateの雛型を編集して作成) を以下に示します。
node1,weight=2,admIP=fuji2:agent=SA_irmcp,timeout=20:agent=SA_irmcr,timeout=20:agent=SA_irmcf,timeout=20 node2,weight=2,admIP=fuji3:agent=SA_irmcp,timeout=20:agent=SA_irmcr,timeout=20:agent=SA_irmcf,timeout=20
構成定義ファイルは/etc/opt/SMAW/SMAWsfディレクトリに作成し、ファイル名をrcsd.cfgにする必要があります。
cluster-node1 [,weight=w1][,admIP=admIP1]:agent=SA1, timeout=t1[:agent=SA2, timeout=T2]... cluster-node2 [,weight=w2][,admIP=admIP2]:agent=SA1, timeout=t1[:agent=SA2, timeout=T2]... ...
cluster-nodeNはクラスタ内のノードのcfnameです。
agentとtimeoutは予約語です。
SANはシャットダウンエージェントのコマンド名です。
tNはシャットダウンエージェントのタイムアウト時間(秒)です。
シャットダウンエージェントは以下の場合に動作します。
ノード強制停止時
ノードの強制停止で使用するオプションハードウェアへの接続確認時
ノード強制停止時にタイムアウトが発生した場合には、シャットダウンエージェントの処理を打ち切り、次に設定されているシャットダウンエージェントを起動します。すべてのシャットダウンエージェントが失敗すると LEFTCLUSTER 状態のままになります。
ノードの強制停止で使用するオプションハードウェアへの接続確認時にタイムアウトが発生した場合には、シャットダウンエージェントの処理を打ち切り、TestFailed 状態になります。
wNはノードの重みです。
admIPNは、このクラスタノード上の管理LANにある管理インタフェースです。指定可能なアドレス形式は、IPv4アドレスおよびIPv6アドレスです。IPv6のリンクローカルアドレスは使用できません。IPv6アドレスを指定する場合は、角括弧[ ]で囲んでください。
(例 [1080:2090:30a0:40b0:50c0:60d0:70e0:80f0])
構成定義ファイルの最初に記述されたシャットダウンエージェントが優先SAになります。優先SAが要求を発行してシャットダウン失敗の応答があると、2番目のSAがシャットダウン要求を発行します。シャットダウン成功の応答があるか、すべてのSAが要求を試みるまでこの要求および応答が繰り返されます。SAがクラスタノードのシャットダウンに失敗すると、オペレータの操作が必要になり、ノードはLEFTCLUSTER状態のままになります。
ログファイルの格納場所は/var/opt/SMAWsf/log/rcsd.logです。