クラスタパーティションの処理は、以下に挙げるシャットダウン機構のコンポーネントで実行されます。
この方式では、ノードの重みを計算してどのサブクラスタがより重要であるかを決定します。ノードの重みとは、シャットダウン機構に定義されたノードの重みと、RMS内で計算されたアプリケーションの重みとを加えた値です。
SFがクラスタパーティションマネージャとして選択されると、SFはノードの重みを内部的に使用します。
各クラスタノード上のSFは、どのクラスタノードがサブクラスタ外にあるかを判断して、それらのノードを内部シャットダウンリストに追加します。このシャットダウンリストは、ローカルノードの重みとともに、SF構成定義ファイルに定義されたadmIPネットワークを通じて、その他のクラスタノード (ローカルサブクラスタの中および外の両方)上で実行中のすべてのSFインスタンスに公開されます。
通知を受け取った各クラスタノード上のSFは、最も重みの大きいサブクラスタを算出します。最も重みの大きいサブクラスタは、他のサブクラスタをシャットダウンします。
通知の内容に定義された既定のシャットダウン処理によるだけでなく、通知が失敗した場合にも、SF内部アルゴリズムにより、クラスタパーティションの解決が行われます。通知が届かなかった場合もクラスタパーティションは解決されますが、遅延期間の経過を待つ必要があるため、より長い時間を必要とします。
通知が失敗した場合のSFによるクラスタパーティションの解決は、ローカルサブクラスタが持つクラスタの重みのパーセントに反比例して決定される遅延期間によって変化します。重みが大きいほど遅延期間は小さくなります。遅延期間が経過すると (サブクラスタが、より重いサブクラスタによりシャットダウンされなかった場合)、サブクラスタ内のSFは、他のサブクラスタ内のすべてのノードのシャットダウン処理を開始します。
サブクラスタが50%を超えるクラスタの重みを持つ場合、そのサブクラスタ内のSFは、他のサブクラスタ内のすべてのノードのシャットダウン処理を直ちに開始します。
なお、シャットダウン処理の開始前に、シャットダウン対象のクラスタノードが再起動し、CF の起動が行われた場合、シャットダウン対象から除外されます。