高い拡張性もPRIMECLUSTERの特長の1つです。PRIMECLUSTERの拡張性は、クラスタの処理能力の拡張によって実現されます。拡張性が重要なユーザ業務の形態は、基本的に以下の2種類のタイプがあります。
クラスタソフトウェアと密接に連携した分散環境向け
クラスタを意識しないもの
クラスタソフトウェアと連携するケース
クラスタソフトウェアと連携する拡張性のあるアプリケーションの一例として、Oracle RACがあります。Oracle RACはクラスタシステム上の一部またはすべてのノード上で、データベースサーバのOracleインスタンスを起動します。
クラスタを意識しないもの
クラスタ環境を意識せずに動作することができるようなユーザ業務は、複数ノードで同時に動作させることができます。同じファイルにアクセスするアプリケーションを複数同時に実行するような場合、Global File Services (以降、GFS) の機能によりクラスタノード間でファイルを共用し、複数ノードでアプリケーションを動作させることで負荷分散効果を高めることができます。
参照
GFSの詳細については本マニュアルの “2.3 PRIMECLUSTERのモジュール” および “PRIMECLUSTER Global File Services 説明書” を参照してください。