PRIMECLUSTERのコアコンポーネントであるCluster Foundation (CF) は、すべてのコンポーネントの基礎となるクラスタの機能を提供します。CFの構成は以下のとおりです。
クラスタリソース管理機構(Cluster Resource Management)(CRM)
CRMは各クラスタノード間で同期しているリソースデータベースの管理を行います。クラスタリソースデータベースは、PRIMECLUSTER製品専用のデータベースです。
上記コンポーネントを基盤として、PRIMECLUSTERの機能を強化するオプションコンポーネントを以下に示します。
Reliant Monitor Services (RMS)
ユーザ業務の各種プロセスおよび各種リソースの高可用性のため、ユーザ業務のフェイルオーバを制御します。さらに、RMSウィザードによりRMSの容易な設定を可能にします。
Parallel Application Services (PAS)
並列データベースソフトウェアに対する高性能かつ高速な通信機能を提供します。
GDS
ディスク装置に格納されているデータの可用性と運用管理性を向上させるボリューム管理機能を提供します。GDSを使用しない場合、ディスクアクセスでエラーが発生した時点ではなく、ディスクアクセスのエラーによってクラスタアプリケーションのリソースが異常になったときに待機系に切り替わるため、待機系への切替えまでに時間がかかります。また、異常箇所の特定にも時間がかかります。
GFS
共用ディスク装置に接続している複数ノードによるアクセス機能を備えたファイルシステムを提供します。(Oracle Solaris 10環境のみ)
GLS
複数のネットワークインタフェースカード (NIC) を使った冗長化パスを構築することにより信頼性の高い通信機能を可能にします。GLSを導入しない場合、ネットワークの冗長化、VLANの使用、待機系ノードの監視ができません。