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Symfoware Server V12.7.0 XQueryリファレンス
FUJITSU Software

D.1 基本的な考え方

ここでは、XQuery式を使用する上で必要となる基本的な考え方について説明します。

ノード

XQuery式では、XMLデータに記述された情報が、要素、テキスト、属性をノードとする木構造をもっていると考えます。この木の特定の位置の情報に対して条件を指定します。

XQuery式では、XMLデータが次に示す4種類のノードの木として構成していると考えます。

XQuery式では、XMLデータ中のDTD内の記述、コメントおよびPIに対する絞り込み条件を指定することはできません。

要素ノードと属性ノードは、名前を持ち、またテキストノードと属性ノードは値を持ちます。要素ノードを特定するには名前を利用します。また、値に対する比較条件を指定することで、取り出し対象の情報を絞り込むことができます。

ノードのもつ名前、値および子ノードについて次に示します。

ノード種別

名前

子ノード

XMLデータ

ルート要素を指す要素ノード

要素

要素名

属性を指す属性ノード
要素の配下の下位の要素ノード
要素の内容のテキストを表すテキストノード

テキスト

テキスト

なし

属性

属性名

属性値

なし

注意

XQuery式で、要素名、属性名に指定できる文字を以下に示します。

構成要素

XQuery式に記述可能な文字

要素名
属性名

  • 先頭に記述可能な文字

    • Letterクラスの文字(アルファベット、ひらがな、カタカナ、漢字など)

    • Digitクラスの文字(数字)

    • Combining Characterクラスの文字

    • Extenderクラスの文字

    • 感嘆符(“!”)

    • コロン(“:”)

    • アンダースコア(“_”)

    • バッククォート(“`”)

    • その他のマルチバイト文字(半角カナ、全角の英数字、全角の記号など)

  • 2文字目以降に記述可能な文字

    • 先頭に記述可能な文字

    • ピリオド(“.”)

    • ハイフン(“-”)