Interstage Application Serverからデータベースに接続する場合の接続オプションの指定について説明します。
Interstage Application Serverでの設定方法については、Interstage Application Serverのマニュアルを参照してください。
以下に、接続プールのプロパティとSYMOptionの指定値について示します。
接続プールのプロパティ指定
プロパティ名 | 範囲 | 省略値 | 意味 |
---|---|---|---|
user | - | - | データベースに接続するためのユーザIDを指定します。 |
password | - | - | 上記ユーザIDに対するパスワードを指定します。 パスワードに“;”(セミコロン)を使用できません。また、OSのログイン名で接続する場合には、パスワードの先頭または末尾に“ ”(空白)を使用できません。 |
networkProtocol | - | - | 接続するネットワークプロトコル名を指定します。 [Connection Managerを利用する場合] 以下を指定してください。
[Connection Managerを利用しない場合] 以下のいずれかを指定してください。
|
serverName | - | - | 接続するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。 本オプションは、プロトコルでリモートアクセス(RDB2_TCP連携)または、(RDB2_TCPS連携)を設定した場合に指定可能です。 |
portNumber | 1~65535 | - | 接続するサーバのポート番号を指定します。 本オプションは、リモートアクセス(RDB2_TCP連携)または、(RDB2_TCPS連携)を設定した場合に指定可能です。 |
databaseName | - | - | [Connection Managerを利用する場合] SQLSERVERパラメタで指定したSQLサーバ名を指定してください。 [Connection Managerを利用しない場合] データベースに接続するためのデータ資源名(データベース名)を指定します。省略できません。 Symfoware/RDBにRDBシステム名を付けて運用する環境で、“プロトコル”で“ローカル”を選択している場合は、以下の形式でRDBシステム名を指定してください。 <RDBシステム名>.<データ資源名> |
description | - | - | このデータソースについての説明を入力します。 |
SYMOption | - | - | JDBCドライバのオプションを指定します。 詳細については“SYMOptionのオプション指定”を参照してください。 |
SYMOptionのオプション指定
オプション名 | 範囲 | 省略値 | 意味 |
---|---|---|---|
lang | JA | JDBCドライバで返却するエラーメッセージの言語を指定します。省略した場合、日本語のOS環境ではJAが、その他のOS環境ではENが指定されたとみなします。 | |
schema | アプリケーション内で使用する、SQL文に対するデフォルトスキーマ名を指定します。デフォルトスキーマ名に、“;”および“)”は指定できません。 | ||
ctuneparam | Symfoware Serverのクライアント用の動作環境ファイルに相当する指をすることができます。詳細は、“5.2.3.4 ctuneparamオプションについて”を参照してください。 | ||
javaconverter | JDBCドライバがコード変換時に使用する、Javaのエンコーディングを定します。省略された場合、JDBCドライバが動作しているJava実行環境に合わせて、自動設定されます。 | ||
default_isolation | READ_UNCOMMITTED | SERIALIZABLE | 独立性水準の初期値を指定します。 |
default_readonly | false | false | トランザクションアクセスモードの初期値を指定します。 |
autoclosestatement | YES | NO | ステートメントキャッシュ機能利用時に、PreparedStatementおよびCallableStatementのクローズをJDBCドライバが自動的に行うかどうかを指定します。 |
finalizeswitch | ON | OFF | Java VMのガーベジコレクションが動作し、オブジェクトが破棄された契機で、JDBCドライバ内部でcloseメソッドを実行し、データベース上の資源を回収するかどうかを選択します。 |
oddstringtoblob | ERRORMESSAGE | ERRORMESSAGE | setStringでBLOB列に対して奇数バイトのデータが指定されたとき、データの異常を通知するためにエラー復帰するかどうかを選択します。 |
statementcache | 0~32000 | 0 | ステートメントキャッシュする文の数を指定します。0を指定した場合、ステートメントキャッシュ機能は無効になります。 |
注意事項
autoclosestatementオプションは、statementcacheオプションに1~32000が指定された場合に指定可能です。
アプリケーション実行環境のロケールがCで、ASCIIコード範囲外の文字データを利用する場合、javaconverterオプションで、対象データのエンコーディングを指定してください。
default_isolationにREPEATABLE_READを指定しても、システム用の動作環境ファイルのR_LOCKまたはctuneparamオプションのCLI_R_LOCKがNOの場合、独立性水準はSERIALIZABLEとなります。
default_isolationを省略またはSERIALIZABLEを指定しても、システム用の動作環境ファイルのR_LOCKまたはctuneparamオプションのCLI_R_LOCKがYESの場合、独立性水準はREPEATABLE READとなります。
サーバ用の動作環境ファイルのDSO_LOCKまたはctuneparam オプションのCLI_DSO_LOCKを指定して、default_isolationまたはdefault_readonlyを指定した場合は、サーバ接続時にエラーが発生します。
finalizeswitchにONが指定された場合、Java VMのガーベジコレクションの延長で、JDBCドライバの資源を回収します。ただし、資源の回収は、SQL文が実行されていない契機に実行します。長時間SQL文を実行するようなアプリケーションの場合、Java VMによる回収処理が待たされてしまい、メモリ不足の状態が発生する場合があります。また、資源回収中は、SQL文の実行が待ち状態になります。上記の待ち状態の影響で、アプリケーションのレスポンス性能が遅延する場合があります。