XMLアダプタは、Contentsアダプタの考え方に基づき、XMLデータの特長を活かした検索機構を提供する機能です。
XMLアダプタの特長を以下に示します。
XMLデータをそのままの形式でデータベースの表に格納できます。XMLデータは、BLOB型のデータとしてデータベースに格納されます。これにより、利用者はXMLデータという特別な形式を考慮しないで、従来のBLOB型に格納するデータとしてXMLデータを表に挿入、削除または更新できるため、XMLデータの格納は従来の業務設計の延長で考えることができます。
XMLデータの構造を基本としたXMLデータの検索は、SQLを使用してデータベースに問い合わせができます。これにより、利用者はXMLデータを扱う業務全体を従来と同様にSQLを使用して構築できます。
XMLデータの構造を基本としたXMLデータの検索を実現するために、XMLデータ専用のインデックスをSymfoware/RDB内に構築します。このXMLデータ専用のインデックスは、高速なXMLデータ検索を実現します。
XMLデータ検索のインデックスは、業務の途中で新規に追加、または、1度追加したインデックスを途中で変更できます。これにより、以下のような柔軟な業務設計が可能となります。
初期の業務構築では、従来の数値データを扱う業務で、XMLデータをBLOB型の列に蓄積しておきます。XMLデータが蓄積された段階で、蓄積したXMLデータを有効に活用する新しいXMLデータの検索業務を追加します。この時点でXMLデータのインデックスを作成すれば、従来の業務、表設計などを変更する必要はありません。
すでにXMLデータの検索業務を構築している場合、業務の拡張に依存して扱うXMLデータが拡張される場合があります。XMLデータの拡張に伴い、検索すべきXMLデータが拡張した場合でも、XMLデータのインデックスを変更することで、拡張したXMLデータの検索が行えます。