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Linkexpress Replication optionV5.0L24 システム設計ガイド
FUJITSU Software

2.5.4 抽出データ格納ファイルの容量見積り

ここでは、Symfoware抽出レプリケーション(Nativeインタフェース)で使用する抽出データ格納ファイルの容量の見積り方法について説明します。

2.5.4.1 全件抽出時の容量見積り

Symfoware抽出レプリケーション(Nativeインタフェース)における全件抽出時の抽出データ格納ファイルのサイズは、以下の見積り式に基づいて決定してください。

見積り式

表単位のレプリケーションの場合
抽出データ格納ファイル容量 = DSI内レコード件数 × レコード長 × i

i:抽出定義にDSI名を指定している場合(DSI単位にレプリケーション)は1を指定します。DSI名を省略している場合(表単位にレプリケーション)は、表内のDSI数を指定します。

グループ単位のレプリケーションの場合(メンバ抽出定義ごとに見積ります)
抽出データ格納ファイル容量 = 表単位のレプリケーション場合と同じ

注意

  • レコード長については、“コマンドリファレンス”の“抽出データの形式”を参照してください。

  • 抽出定義のLOGTYPEにLITTLEを指定している場合(可変長ログ形式)、可変長属性列のデータ長は、データベース定義時のサイズまたはお客様業務において発生しうるデータの最大サイズで見積もってください。
    例えば、列定義のサイズはBLOB(100M)であっても、実際にお客様業務で発生するBLOBデータの最大サイズが、10Mバイトの場合は10Mバイトで計算します

2.5.4.2 差分抽出時の容量見積り

Symfoware抽出レプリケーション(Nativeインタフェース)において、差分抽出時におけるデータベース抽出コマンドが抽出したデータを格納する抽出データ格納ファイルの容量は、対応する差分ログファイルの容量で見積りを行ってください。

注意

抽出データ格納ファイルは、レプリケーション業務を構成している各処理のうち、転送処理、格納処理のいずれかが一時的に失敗すると、新たな差分データが追加されます。このため、抽出データ格納ファイルの容量見積りには、追加される差分データについて考慮する必要があります。

参照

一時的な処理の失敗については“解説書”の“一時的な異常時のデータの流れ”を参照してください。