Linkexpress Replication optionでは、利用者プログラムのトランザクション処理内で、トリガによってSymfoware ServerまたはEnterprise Postgresから差分ログを取得し、トランザクションログテーブルを作成したテーブル空間に差分ログを格納することから、性能とリソース面でのデータベースチューニングが必要です。
利用者プログラムの処理性能は、Linkexpress Replication optionの差分ログの取得処理になるべく影響を受ないように、以下のSymfoware ServerまたはEnterprise Postgresの性能チューニングを行ってください。
shared_buffers(共有メモリバッファ):バッファヒット率がなるべく高くなるサイズを推奨します。
DISKのI/O分散:トランザクションログテーブルを作成したテーブル空間と、WALおよびデータベースのテーブル空間を作成するディスクは分散させることを推奨します。
Linkexpress Replication optionでは、トリガ内で勧告的ロックを使用することで、トランザクションと同時に処理する可能性がある差分ログ収集処理での差分ログの整合性を保証しています。そのため、利用者プログラムで勧告的ロックを利用する場合には、Linkexpress Replication optionが使用している勧告的ロックのキーと重複しないようにしてください。
勧告的ロックのキーは、レプリケーションオブジェクトスキーマの作成時に決定します。使用しているキーは、レプリケーションオブジェクトスキーマの一覧表示で確認できます。
参照
Symfoware ServerまたはEnterprise Postgresのチューニング方法の詳細は、Symfoware ServerまたはEnterprise Postgresのマニュアルを参照してください。
レプリケーションオブジェクトスキーマの作成や一覧表示については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
勧告的ロックの詳細は、Symfoware ServerまたはEnterprise Postgresのマニュアルを参照してください。