Q1552:RORで配備されるL-Serverの仮想NICを、VMwareのデフォルト値(=e1000)ではなく別の種別にする場合の設定方法を教えてください。
A1552:
下記の定義を実施することで、仮想NICのアダプター種別をL-ServerのOS種別ごとに設定できます。本定義後にRORマネージャーの再起動は不要です。
以下のようにネットワークアダプター定義ファイルを編集してください。
緊急修正の適用は必要ありません。
以下の緊急修正の適用が必要です。
T007676WP-01以降
T007664LP-01以降
VMware vSphere 5.5
VMware vSphere 5.1
VMware vSphere 5.0
VMware vSphere 4.1
VMware vSphere 4.0
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
networkadapter.rcxprop
CR+LF
LF
定義ファイルでは、1行ごとに以下の書式で記述します。
OS種別 = NIC種別
参照
OS種別には、VMware社のWebサイトに記載されている"NAME"カラムの値を設定してください。
URL: http://www.vmware.com/support/developer/vc-sdk/visdk41pubs/ApiReference/vim.vm.GuestOsDescriptor.GuestOsIdentifier.html
Windows Server 2012については、以下のURLを参照してください。なお、"Windows 8 Server"と表記されています。
URL: http://pubs.vmware.com/vsphere-51/topic/com.vmware.wssdk.apiref.doc/vim.vm.GuestOsDescriptor.GuestOsIdentifier.html
vSphere Clientの選択肢 | 対応する定義ファイルの設定値 |
---|---|
Flexible | VirtualPCNet32 |
E1000 | VirtualE1000 |
VMXNET | VirtualVmxnet |
VMXNET2(Enhanced) | VirtualVmxnet2 |
VMXNET3 | VirtualVmxnet3 |
参照
VMware社がサポートしているNIC種別の詳細は、以下のVMware社のWebサイトを参照してください。
URL: http://kb.vmware.com/selfservice/search.do?cmd=displayKC&docType=kc&docTypeID=DT_KB_1_1&externalId=1036627
注意
vSphere 5.0からサポートされている最新のNIC種別(E1000e)は設定できません。
定義ファイルが存在しない場合、またはL-ServerのOS種別が定義ファイルに存在しない場合は、従来どおり、L-Serverの仮想NICにはVMwareのデフォルトのNIC種別が設定されます。
同名のOS種別を2行以上記載した場合、最下行の設定が有効になります。イコール("=")の前後に含まれるスペースおよび半角空白、タブは無視されます。全角空白は、データとして認識されるため記述しないでください。
#で始まる行はコメントとして扱います。ファイルの文字コードはUTF-8としてください。
Windowsのメモ帳を使用してUTF-8のテキストを編集し保存すると、ファイルの先頭3バイトにByte Order Mark(BOM)が格納され、ファイルの1行目に記載した情報が正しく解析されません。メモ帳を使用する場合、2行目から情報を記述してください。
管理サーバのバックアップ/リストア時には、本定義ファイルの退避・復元が必要です。
例
Windows Server 2008 R2のOS種別にVMXNET3のNIC種別を設定する場合(注)
### Please do not delete this comment. windows7Server64Guest=VirtualVmxnet3
Windows Server 2012のOS種別にVMXNET3のNIC種別を設定する場合(注)
### Please do not delete this comment. windows8Server64Guest=VirtualVmxnet3
注)ファイルの1行目に定義を記述すると、先頭にBOMが書き込まれてエラーが発生する場合があります。このため、1行目に記載されているコメントは削除せず、2行目以降に定義を記述してください。