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ServerView Resource Orchestrator V3 QA集
FUJITSU Software

4.14 Q0319

Q0319:Linux環境のサーバで採取したクローニングイメージを配付すると、配付処理は成功しますが、その後のサーバ起動時にパニックが発生します。原因と対処方法教えてください。

A0319:

Red Hat Enterprise Linux 4またはRed Hat Enterprise Linux 5のサーバで採取された、ETERNUSマルチパスドライバの認識順序を固定している環境のイメージを配付しています。このため、配付先でのサーバ起動時にディスクを認識できずにシステムパニックが発生している可能性があります。

以下の手順で、マルチパスドライバの認識順序の固定を解除してください。

レスキューモードでマルチパスドライバの認識順序固定を解除する方法
  1. レスキューモードで起動し、chrootコマンドでルートディレクトリを変更します。

  2. /etc/modprobe.confファイルから以下の行をコメントアウトします。

    options mpdh mpdh_disk_order=....
  3. mkinitrdコマンドを実行し、初期RAMイメージを作成します。

    元の初期RAMイメージとは別のファイル名で初期RAMイメージを作成してください。

  4. /boot/grub/grub.confファイルを編集し、手順3.で作成した初期RAMイメージを使って起動するように設定します。

  5. サーバを再起動し、手順3.で作成した初期RAMイメージでサーバが起動することを確認します。

  6. /etc/modprobe.confファイルを編集し、手順2.で実施したコメントアウトを解除します。

  7. mpdconfig -cコマンドを実行し、認識順序の固定を解除します。

    解除対象には元の初期RAMイメージを指定してください。

  8. /boot/grub/grub.confファイルを編集し、元の初期RAMイメージで起動するように設定します。

  9. サーバを再起動し、元の初期RAMイメージで起動することを確認します。