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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.9 運用ガイド Copy Control Module編
FUJITSU Storage

F.4.1 データ保護運用のサンプルスクリプト

本項では、データ保護運用の自動化を簡易化するサンプルスクリプトについて説明します。

図F.9 サンプルスクリプトによるデータ保護運用の自動化手順の説明図

  1. 運用側装置で、acnas backupコマンドを実行してNASボリュームをバックアップします。

  2. acopc queryコマンドを実行してNASボリュームのバックアップの物理コピー終了を待ち合わせます。

  3. acec startコマンドを実行して運用側装置のNASバックアップボリュームからバックアップ側装置のREC先ボリュームへのRECを起動します。

  4. acec queryコマンドを実行してRECの等価を待ち合わせます。

  5. acec suspendコマンドを実行してRECをサスペンドします。

  6. バックアップ側装置で、acopc startコマンドを実行してREC先ボリュームからバックアップボリュームへのQuickOPCを起動します。

  7. acopc queryコマンドを実行してQuickOPCの物理コピー終了を待ち合わせます。

  8. acec resumeコマンドを実行してRECを再開します。

参考

サンプルスクリプトでは、REC起動時(3)にRECのコピーセッションの存在有無をチェックし、コピーセッションが存在しない場合は、初期コピーします。処理時間の短縮を図るために、事前にacnas backupコマンドを実行してNASボリュームをバックアップし、物理コピー終了を確認したあと、RECを起動することを推奨します。

サンプルスクリト名/格納ディレクトリ

サンプルスクリプト名および格納ディレクトリについて説明します。

サンプルスクリプトは、格納ディレクトリ配下のすべてのファイルを別フォルダにコピーして使用してください。また、実際のバックアップ運用に合わせて、修正して使用してください。

起動方法

オペランド

NASCopyGroup

運用側装置でのNASボリュームとNASバックアップボリュームのコピーグループ名(QuickOPC)

RECCopyGroup

運用側装置のNASバックアップボリュームとバックアップ側装置のREC先ボリュームのコピーグループ名(REC)

QuickCopyGroup

バックアップ側装置のREC先ボリュームとバックアップボリュームのコピーグループ名(QuickOPC)

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

終了ステータス

意味

1

パラメーターエラー

2

AdvancedCopy Manager CCMコマンドのエラー

3

コピー状態異常

4

コピーモード不当

5

環境不当

使用例