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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.9 運用ガイド Copy Control Module編
FUJITSU Storage

2.6 必要空きボリューム数の設定(SnapOPC+利用時だけ)

ファームウェア版数がV11L10-2000以降のストレージ装置を利用すると、SnapOPC+で作成する複数のスナップ世代のうち、最古でない特定のスナップ世代を削除してスナップ世代を管理するバックアップ運用が可能です。なお、SnapOPC+を利用して以下のすべての条件を満たすバックアップ運用を行う場合は、本節で説明している必要空きボリューム数の設定が必要になります。

1つのコピー元ボリュームに対して複数のコピーグループを定義してSnapOPC+によるバックアップ運用を行うと、処理対象のコピーグループ内で最古のスナップ世代の世代番号が1でないときがあります。
例えば、5つのコピーペアを作成したコピーグループを2つ定義(コピーグループAおよびコピーグループB)して、コピーグループAで5世代のスナップ世代を作成してからコピーグループBで5世代のスナップ世代を作成した場合、コピーグループBにおける最古のスナップ世代の世代番号は6となります。

acsnap startコマンドは、指定されたコピーグループにおいて、そのコピーグループにおける最古のスナップ世代の削除処理と新たなスナップ世代の取得処理を試みます。最古のスナップ世代の世代番号が1でないコピーグループを対象にacsnap startコマンドを実行した場合、削除対象のスナップ世代のデータを1世代前のスナップ世代へ移動させてからそのスナップ世代を削除するため、スナップ世代の削除処理に時間がかかることがあります。スナップ世代の削除処理が完了しておらずコピーグループ内に空きボリュームがない状態のときは、新たなスナップ世代を取得することができないため、acsnap startコマンドがエラー終了します。

スナップ世代の削除処理が完了していなくても、コピーグループ内に1つ以上の空きボリュームが存在すれば、新たなスナップ世代を取得することが可能になります。スナップ世代の削除処理が完了していなくても新たなスナップ世代を取得できるように、コピーグループ内に1つ以上の空きボリュームを用意しておく設定が「必要空きボリューム数の設定」です。

2.6.1 自動でスナップ世代を管理する方法」の運用例を参考に、必要に応じて、必要空きボリューム数を設定してください。