ファイルハンドルを使用しているプロセスの一覧を表示するツールには、handle.exeとopenfiles.exeがあります。
項目 | handle.exe | openfiles.exe |
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入手方法 | マイクロソフト社のサイトから入手 | OSに標準インストールされている |
設定方法 | 「1.7.2.3 openfiles.exeの設定方法」を参照 | |
調査ツール使用によるOS性能の劣化 | なし | あり |
表示対象ファイル | システム内のすべてのファイル | openfiles.exeを実行したユーザーが使用しているファイルだけ ※本機能では、AdvancedCopy Managerのコマンドまたはサービスがopenfiles.exeを実行するため、表示対象ファイルは以下のどちらかになります。
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保守 | マイクロソフト社のサポートなし | マイクロソフト社のサポートあり |
両ツールとも原因を特定できるのは、プロセスがファイルまたはディレクトリを使用(open)している場合だけです。以下に該当する場合は、両ツールで原因を特定できません。
ドライバが対象ボリュームを使用している
対象ボリューム内にDLLが存在し、アプリケーションがそのDLLをロードしている
原因を特定できなかった場合は、エラー発生時に動作していたアプリケーションとサービスの中に、上記に該当するものがなかったかどうかを調査してください。
注意
openfiles.exeを実行しても、情報が何も表示されないことがあります。本現象は、OSの負荷や不具合によるものと考えられますが、本現象の回避手段はありません。
OSがMicrosoft Windows Server 2016以降の場合は、handle.exeを使用できません。
OSがMicrosoft Windows Server 2012 R2またはMicrosoft Windows Server 2012の場合は、openfiles.exeを使用できません。
handle.exeとProcess Explorerを併用した場合に、システムが停止する事例が確認されています。handle.exeは、運用中には利用せず、調査時だけ利用してください。
ポイント
バックアップやレプリケーションを行う前に、使用するボリュームに対して「handle.exe -a」または「openfiles.exe /query /v」を手動で実行し、「使用中ロックエラー」の原因となるプロセスが存在していないか確認することをお勧めします。ボリュームを使用しているプロセスの調査方法は、「1.7.5 ボリュームを使用しているプロセスの調査方法」を参照してください。