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Systemwalker Service Quality CoordinatorV15.2.4 使用手引書

2.2.3 監視サーバの設定

監視サーバの設定の手順を説明します。

  1. 定義方法

  2. セットップ

2.2.3.1 定義方法

以下の順で定義します。

これらはヒアリングシートを利用して作成することもできます。詳細は、「■ヒアリングシートについて」を参照してください。


2.2.3.1.1 接続アカウント定義ファイル

Hyper-V/Linux仮想マシン機能(KVM)/Oracle VM Server for x86/Solaris ゾーン/Oracle VM Server for SPARCの場合

監視サーバと被監視サーバに関する設定を定義します。

接続アカウント定義ファイル(remoteAccount.txt)を編集します。

格納場所

本ファイルの格納場所は以下のとおりです。

Windows版】

<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\remoteAccount.txt

UNIX版】

/etc/opt/FJSVssqc/remoteAccount.txt

上記ファイルを以下の定義方法に従って編集してください。


定義方法

本ファイルはiniファイル形式です。

監視サーバと被監視サーバの通信のための接続アカウントのグループ単位にセクションを設定します。

通信方式により定義方法が異なります。通信方式に合わせて編集してください。


No

項目

必須/任意

形式

説明

-

[ACCOUNT]

必須

63文字以内

半角英数字および半角の - (ハイフン)、. (ドット)、# (シャープ)のみ

セクション名として任意のアカウントグループの名前を設定します。

セクション名は一意の文字列になるように設定してください。

1

CONNECTTYPE

必須

WMI

TELNET

SSH

インストールレス機能で接続する際の接続方式を設定します。

  • Hyper-V

    "WMI"を設定します。

  • Linux仮想マシン機能(KVM)/Oracle VM Server for x86/Solaris ゾーン/Oracle VM Server for SPARC

    • 通信方式がSSHの場合 : "SSH"を設定します。

    • 通信方式がTELNETの場合 : "TELNET"を設定します。

2

USER

必須

63バイト以内

以下の文字および半角スペースは使用不可

\/[];:|<>+=,?*@

接続用のアカウントを設定します。

3

PASSWORD

必須

genpwdで作成した文字列 ※1

接続用のパスワードを設定します。

※1 genpwd(パスワード暗号化コマンド)の使用方法は、「A.6 genpwd(パスワード暗号化コマンド)」を参照してください。


定義例

Hyper-Vの場合の接続アカウント定義ファイルの定義例は以下のとおりです。

[Hyper-V-Account1]

CONNECTTYPE=WMI

USER=wmiuser

PASSWORD=oShc+uU9Gl8=


VMware ESXi/VMware vCenter Server Applianceの場合

監視サーバと被監視サーバに関する設定を定義します。

接続アカウント定義ファイル(remoteAccount.txt)を編集します。

格納場所

本ファイルの格納場所は以下のとおりです。

Windows 版】

<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\remoteAccount.txt

UNIX 版】

/etc/opt/FJSVssqc/remoteAccount.txt

上記ファイルを以下の定義方法に従って編集してください。


定義方法

本ファイルはiniファイル形式です。

監視サーバと被監視サーバの通信のための接続アカウントのグループ単位にセクションを設定します。

通信方式により定義方法が異なります。通信方式に合わせて編集してください。


No

項目

必須/任意

形式

説明

-

[ACCOUNT]

必須

63文字以内

半角英数字および半角の - (ハイフン)、. (ドット)、# (シャープ)のみ

セクション名として任意のアカウントグループの名前を設定します。

セクション名は一意の文字列になるように設定してください。

1

CONNECTTYPE

必須

HTTPS

インストールレス機能で接続する際の接続方式として"HTTPS"を設定します。

2

USER

必須

63バイト以内

以下の文字および半角スペースは使用不可

\/[];:|<>+=,?*@

接続用のアカウントを設定します。

3

PASSWORD

必須

genpwdで作成した文字列 ※1

接続用のパスワードを設定します。

※1 genpwd(パスワード暗号化コマンド)の使用方法は、「A.6 genpwd(パスワード暗号化コマンド)」を参照してください。


定義例

VMware ESXiの場合の接続アカウント定義ファイルの定義例は以下のとおりです。

[ESXi-Account1]

CONNECTTYPE=HTTPS

USER=httpsuser

PASSWORD=oShc+uU9Gl8=


2.2.3.1.2 リモート監視定義ファイル

仮想環境に関する設定を定義します。
リモート監視定義ファイル(remoteAgent.txt)を編集します。

ファイル格納場所

Windows版】

<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\remoteAgent.txt

UNIX版

/etc/opt/FJSVssqc/remoteAgent.txt


■定義方法

本ファイルはiniファイル形式です。

被監視サーバ単位にセクションを設定します。

No

項目

必須/任意

形式

説明

-

[HOSTNAME]

必須

63文字以内

半角英数字および半角の - (ハイフン)、. (ドット)、# (シャープ)のみ

セクション名として任意のセクション名を設定します。
セクション名は一意の文字列になるように設定してください。
ホスト名を指定することを推奨します。

1

HOSTNAME

必須

63文字以内

半角英数字および半角の - (ハイフン)、. (ドット)、# (シャープ)のみ

被監視サーバに接続するためのIPアドレス、または、ホスト名を指定します。

注意

IPアドレスを指定する場合、ゼロパディングしないでください。

【例】

誤:192.000.002.024

正:192.0.2.24

2

DISPLAYNAME

任意

63文字以内

半角英数字および半角の - (ハイフン)、. (ドット)、# (シャープ)のみ

コンソールで表示されるホスト名を指定します。
※指定がない場合は、HOSTNAMEがホスト名になります。

3

VMTYPE

任意

ESXI

VCENTER

HYPERV

KVM

OVM-x86

ZONE

OVM-SPARC

監視対象の仮想化ソフトウェアの種別

ESXI : VMware ESXiの場合
VCENTER: VMware vCenter Server Applianceの場合
HYPERV : Hyper-Vの場合
KVM : Linux仮想マシン機能(KVM)の場合
OVM-x86: Oracle VM Server for x86の場合
ZONE : Solaris ゾーンの場合
OVM-SPARC: Oracle VM Server for SPARCの場合

4

ACCOUNT

必須

63文字以内

半角英数字および半角の - (ハイフン)、. (ドット)、# (シャープ)のみ

被監視サーバとの通信のための接続アカウントを指定します。
「接続アカウント定義ファイル(remoteAccount.txt)」で設定したユーザーグループのセクション名を指定します。

5

CONNECTION

任意

ON

OFF

監視のON/OFFを指定します。
監視を停止する場合は、「OFF」を指定します。
※指定がない場合は、「ON」が設定されたものとみなします。


定義例

仮想化ソフトウェアがVMware ESXi、Hyper-V、Linux仮想マシン機能(KVM)、Oracle VM Server for x86、Solaris ゾーン、およびOracle VM Server for SPARCの場合の定義例を以下に示します。

# 被監視サーバがVMware ESXiの場合
[192.0.2.20]
HOSTNAME=192.0.2.20
DISPLAYNAME=esxi-01
VMTYPE=ESXI
ACCOUNT=ESXi-Account1

# 被監視サーバがHyper-Vの場合
[host2]
HOSTNAME=host2
VMTYPE=HYPERV
ACCOUNT=WMI-ACCOUNT2

# 被監視サーバがLinux仮想マシン機能(KVM)で、監視しないようにする場合
[kvm-host3]
HOSTNAME=192.0.2.30
DISPLAYNAME=host3
VMTYPE=KVM
ACCOUNT=SSH-ACCOUNT3
CONNECTION=OFF

# 被監視サーバがOracle VM Server for x86の場合
[ovm-host7]
HOSTNAME=192.168.1.7
DISPLAYNAME=host7
VMTYPE=OVM-x86
ACCOUNT=SSH-ACCOUNT7
CONNECTION=ON

# 被監視サーバがSolaris ゾーンの場合
[zone-host5]
HOSTNAME=192.168.1.5
DISPLAYNAME=host5
VMTYPE=ZONE
ACCOUNT=SSH-ACCOUNT5
CONNECTION=ON

# 被監視サーバがOracle VM Server for SPARCの場合
[ovm-host6]
HOSTNAME=192.168.1.6
DISPLAYNAME=host6
VMTYPE=OVM-SPARC
ACCOUNT=SSH-ACCOUNT6
CONNECTION=ON


2.2.3.2 セットアップ

Oracle VM Server for SPARCの場合、「1.22.2 セットアップ」の作業を実施してください。

それ以外の場合は、「A.1 サーバ内リソース情報収集ポリシー作成コマンド」を参照して、sqcSetPolicyを実行してください。

ポイント

  • セットアップ時に、定義ファイルに記述された文字列のチェックを行います。被監視サーバに接続できるかどうかの確認はサービスを実行して行ってください。接続できない被監視サーバについては、性能情報収集の実行時にイベントログに警告メッセージが出力されます。リファレンスマニュアル「共通メッセージ」を参照し対処を行ってください。

  • 監視のための通信方式がTELNET、SSHの場合、被監視サーバにインストールレス型Agent管理収集用スクリプトファイルが配備されます。インストールレス型での性能管理をとりやめる場合、コマンドでインストールレス型Agent管理収集用スクリプトファイルを削除することができます。詳細は、リファレンスマニュアル「sqcAgentlessCleanUp(インストールレス型Agent管理収集用スクリプト削除コマンド)」を参照してください。

定義ファイル「接続アカウント定義ファイル」「リモート監視定義ファイル」に設定された内容に誤りがある場合、誤った定義が行われている被監視サーバについては管理の対象となりません。
sqcSetPolicyを実行した際、定義の誤りにより管理の対象から外される被監視サーバについては以下のメッセージを出力します。

(Warning) : <Install-less Agent> ignored section name[セクション名]

セクション名には「リモート監視定義ファイル」に定義されたセクション名を出力します。

また、定義ファイルに1つでもエラーがある場合は、以下のメッセージを出力します。

(Warning) : <Install-less Agent> There is an error in definition.
Please confirm the file (ファイル名).

ファイル名には以下を出力します。

Windows 版】

<可変ファイル格納ディレクトリ>\log\setpolicy_error.log

UNIX 版】

/var/opt/FJSVssqc/log/setpolicy_error.log


メッセージが表示された場合、ファイルの内容を確認し、ファイルに記述されているメッセージをもとに定義ファイル「接続アカウント定義ファイル」「リモート監視定義ファイル」を修正して、再度セットアップを実行してください。ファイルに出力されるメッセージについては、リファレンスマニュアル「sqcSetPolicy(ポリシー適用コマンド)」を参照してください。

なお、収集ポリシーのセットアップを実施した場合は、コンソールに反映が必要です。使用手引書(コンソール編)「Agents」を参照して、Agent設定画面で構成情報の取得を行ってください。

注意

  • Manager/Proxy Managerのサービスを起動してから、コンソールの「UnregisteredAgentsフォルダ」に表示されるまで、15~20分程度かかります。
    表示されない場合、Manager/Proxy Managerのイベントログ/syslogにメッセージが出力されていないか確認してください。

  • インストールレス型Agent管理では、通信方式がTELNET、SSHの場合、監視を行うために必要なディレクトリおよびファイルを被監視サーバに作成します。

    ディレクトリおよびファイルが作成される場所は以下のとおりです。

    • 被監視サーバがVMware、Linux仮想マシン機能(KVM)、Oracle VM Server for x86、Solaris ゾーン、またはOracle VM Server for SPARCの場合

        ユーザーのホームディレクトリ

    作成されるディレクトリの名前は以下のとおりです。

      dsa_temp_***

    監視中は、上記のディレクトリを削除しないでください。ディレクトリを削除すると、性能情報が収集されなくなります。もし、ディレクトリを削除してしまった場合は、Manager/Proxy Managerのサービスを再起動してください。

    インストールレス型での性能管理をとりやめる場合、コマンドでインストールレス型Agent管理収集用スクリプトファイルを削除することができます。詳細は、リファレンスマニュアル「sqcAgentlessCleanUp(インストールレス型Agent管理収集用スクリプト削除コマンド)」を参照してください。

  • Oracle VM Server for SPARCにおけるマイグレーション時のレポートについては、「1.22.2.1 Agentでの作業」の注意事項を参照してください。