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Enterprise Application Platform V1.1.0 Launcherユーザーズガイド
FUJITSU Software

3.4 コンテナイメージの作成

コンテナ動作環境でLauncherを利用する場合、Launcherのコンテナイメージを作成します。

以下にdockerコマンドを利用してコンテナイメージを作成する例を説明します。

以降の操作はすべてrootユーザーで行うものとします。

  1. インストール資材の準備

    本製品の製品メディア(DVD-ROM)をディレクトリーにマウントしてください。

    以下は、ディレクトリー"/docker/work/eap"を作成してマウントする例です。

    # mkdir -p /docker/work/eap
    # mount -t iso9660 -r /dev/cdrom /docker/work/eap

  2. インストールパラメーターファイルの作成

    Launcherのみ必要になるため、インストールパラメーターファイルを作成する必要があります。

    以下のようにLauncherをインストールすることを指定したインストールパラメーターファイル(/docker/work/param.csv)を用意します。

    <param.csv>

    FN_Launcher,Y

  3. アプリケーション実行ファイルの配備

    Launcher上で起動させるアプリケーション実行ファイルを作業ディレクトリー(/docker/work/)に配備します。

    今回はアプリケーション実行ファイルを"application.war"とします。


  4. Dockerfileの作成

    作業ディレクトリー(/docker/work/)にDockerfileを作成します。

    Dockerfile記述例

    # 本例ではベースイメージにRed Hat Universal Base Image 8 (ubi8-standard)を使用します。
    FROM registry.access.redhat.com/ubi8/ubi:latest
    
    # 必須ソフトウェアをインストールします。
    # 本製品の「インストールガイド」に記載されている基本ソフトウェアのパッケージを参照しています。
    RUN /bin/yum -y install alsa-lib.x86_64 bzip2-libs.x86_64 freetype.x86_64 glibc.x86_64 \
    libX11.x86_64 libXau.x86_64 libXext.x86_64 \
    libXi.x86_64 libXrender.x86_64 \
    libXtst.x86_64 libpng.x86_64 libxcb.x86_64 tar.x86_64 unzip.x86_64 && \
    /bin/yum clean all -y;
    
    # 本製品のインストール作業
    RUN mkdir work
    COPY eap/ work/
    COPY param.csv work/
    RUN work/install.sh -s -f work/param.csv
    
    # Launcher起動
    COPY application.war work/
    CMD ["/opt/FJSVeapf/openjdk/jdk11/bin/java", "-jar", "/opt/FJSVeapf/launcher/lib/launcher.jar", "--deploy", "work/application.war"]

    注意

    • ビルド時のインストール段階のエラーについては、本製品の「インストールガイド」をご参照ください。

    • 修正の適用が必要な場合は、本製品のインストール作業からLauncher起動の間にUpdateAdvisor(ミドルウェア)による修正適用が実施されるよう、Dockerfileに以下の処理を記述してください。UpdateAdvisor(ミドルウェア)の使用方法については、UpdateAdvisor(ミドルウェア)のヘルプをご参照ください。

      • UpdateAdvisor(ミドルウェア)インストールモジュール、修正適用管理簿設定ファイル、修正ファイルをイメージにコピーする処理

      • UpdateAdvisor(ミドルウェア)をサイレントモードでインストールする処理

      • 修正をサイレントモードで適用する処理


  5. コンテナイメージのビルド

    上記のDockerfileを使用して、コンテナイメージを作成します。

    ここでは、イメージ名を"demo"として登録します。

    # docker build . -t <リポジトリー名>/demo
    # docker push <リポジトリー名>/demo