コンテナ動作環境でLauncherを利用する場合、Launcherのコンテナイメージを作成します。
以下にdockerコマンドを利用してコンテナイメージを作成する例を説明します。
以降の操作はすべてrootユーザーで行うものとします。
インストール資材の準備
本製品の製品メディア(DVD-ROM)をディレクトリーにマウントしてください。
以下は、ディレクトリー"/docker/work/eap"を作成してマウントする例です。
# mkdir -p /docker/work/eap # mount -t iso9660 -r /dev/cdrom /docker/work/eap
インストールパラメーターファイルの作成
Launcherのみ必要になるため、インストールパラメーターファイルを作成する必要があります。
以下のようにLauncherをインストールすることを指定したインストールパラメーターファイル(/docker/work/param.csv)を用意します。
<param.csv>
FN_Launcher,Y
アプリケーション実行ファイルの配備
Launcher上で起動させるアプリケーション実行ファイルを作業ディレクトリー(/docker/work/)に配備します。
今回はアプリケーション実行ファイルを"application.war"とします。
Dockerfileの作成
作業ディレクトリー(/docker/work/)にDockerfileを作成します。
例
Dockerfile記述例
# 本例ではベースイメージにRed Hat Universal Base Image 8 (ubi8-standard)を使用します。 FROM registry.access.redhat.com/ubi8/ubi:latest # 必須ソフトウェアをインストールします。 # 本製品の「インストールガイド」に記載されている基本ソフトウェアのパッケージを参照しています。 RUN /bin/yum -y install alsa-lib.x86_64 bzip2-libs.x86_64 freetype.x86_64 glibc.x86_64 \ libX11.x86_64 libXau.x86_64 libXext.x86_64 \ libXi.x86_64 libXrender.x86_64 \ libXtst.x86_64 libpng.x86_64 libxcb.x86_64 tar.x86_64 unzip.x86_64 && \ /bin/yum clean all -y; # 本製品のインストール作業 RUN mkdir work COPY eap/ work/ COPY param.csv work/ RUN work/install.sh -s -f work/param.csv # Launcher起動 COPY application.war work/ CMD ["/opt/FJSVeapf/openjdk/jdk11/bin/java", "-jar", "/opt/FJSVeapf/launcher/lib/launcher.jar", "--deploy", "work/application.war"]
注意
ビルド時のインストール段階のエラーについては、本製品の「インストールガイド」をご参照ください。
修正の適用が必要な場合は、本製品のインストール作業からLauncher起動の間にUpdateAdvisor(ミドルウェア)による修正適用が実施されるよう、Dockerfileに以下の処理を記述してください。UpdateAdvisor(ミドルウェア)の使用方法については、UpdateAdvisor(ミドルウェア)のヘルプをご参照ください。
UpdateAdvisor(ミドルウェア)インストールモジュール、修正適用管理簿設定ファイル、修正ファイルをイメージにコピーする処理
UpdateAdvisor(ミドルウェア)をサイレントモードでインストールする処理
修正をサイレントモードで適用する処理
コンテナイメージのビルド
上記のDockerfileを使用して、コンテナイメージを作成します。
ここでは、イメージ名を"demo"として登録します。
# docker build . -t <リポジトリー名>/demo # docker push <リポジトリー名>/demo