PRIMECLUSTERは、ユーザが直接操作する端末と運用管理ビュークライアントとの接続性を確保するためのアーキテクチャパターンを提供しています。
クラスタシステムの円滑な設計のために、これらのアーキテクチャパターンから適したものを選択してください。
Web-Based Admin View との接続性のアーキテクチャパターンと各パターンに適したシーンを以下に示します。
アーキテクチャパターン | 適用シーン | 留意事項 |
---|---|---|
クライアント用サーバによる接続性確保 | クライアント用サーバを利用するパターン | ニフクラ上に管理LAN用のプライベートLANと接続している運用管理ビュークライアント用サーバの配備が必要です。 |
VPN接続を利用する接続性確保 | VPN接続を利用するパターン | VPN接続のための装置の導入が別途必要です。 |
クライアント用サーバを利用するパターンでは、ユーザが直接操作する端末(運用管理ビュークライアントリモート操作用端末)と運用管理ビュークライアントとの接続性を確保するために、ニフクラ上に配備した運用管理ビュークライアント用サーバを用意します。
VPN接続のためのシステムコンポーネントが不要になるため、構成がシンプルになる場合があります。
本アーキテクチャパターンを選択する場合、ユーザは、運用管理ビュークライアントに対し、リモートデスクトップ接続します。
インターネットからリモートデスクトップ接続を行うためには、ルーターをインターネットに接続してDNAT機能を利用してルーターを経由するか、ニフクラ上でインターネットに接続したサーバをリバースプロキシサーバとして構築し、リバースプロキシサーバを経由する必要があります。
また、インターネットからサーバへのアクセスを許可するため、ファイアウォールのルールを厳重に定める必要があります。
図8.5 クライアント用サーバによる接続性確保
VPN接続を利用するパターンは、運用管理ビュークライアントと運用系サーバ、待機系サーバとの接続性を確保するために、VPN接続を利用します。
ニフクラ上に運用管理ビュークライアントを用意する必要はありません。 また、ニフクラ上の環境にセキュアに接続可能です。
本アーキテクチャパターンを選択する場合、ユーザが直接操作する端末が運用管理ビュークライアントになります。
なお、VPN接続を実現するために、ユーザが直接操作する端末が配備されたネットワーク側でVPNの設定や機器が必要になります。
図8.6 VPN接続を利用する接続性確保