ログインバイパス機能とは、Cookieにあらかじめ設定された認証情報を元にしてNavigator Webコンポーネントの認証を自動的に行う機能です。
例えば、企業内のポータルサイトへWebコンポーネントを組み込むときに本機能を利用すると、利用者はポータルサイトにログインするだけで、再度の認証情報を入力することなくWebクライアントも利用可能になり、SSO(シングルサインオン)のシステムが実現できます。
以下に、ログインバイパス機能の処理の流れを示します。
処理の流れ
上記の図について説明します。
利用者がWebブラウザから企業ポータルなどのWebアプリケーションにアクセスして、ユーザ情報を入力する
ユーザが入力した情報により利用者を認証する
Webアプリケーションは、認証が成功した場合、認証済みであることを示す情報(ユーザ認証情報)を生成し、Cookieに設定する
Webコンポーネントにアクセスする。そのときに、3.で設定したCookieを取得する
Webコンポーネントは、4.で取得したCookieに設定されている情報をもとにユーザ情報変換モジュールによってNavigatorサーバで認証するために必要なユーザ情報(ユーザ名、認証情報)に変換する
Webコンポーネントは5.で取得したユーザ情報からNavigatorに対してユーザ認証を行う
注意
本機能を利用する場合、本設定とあわせて、以下の準備が必要です。
利用者が使用するWebブラウザで、Cookieの設定を有効にする
Webアプリケーションで、ユーザ認証情報をCookieに設定できるようにする
ユーザ情報変換モジュールを作成し、配置する
利用者が使用するHTMLページの作成
ユーザ情報変換モジュールの作成と配置方法およびHTMLページの作成についての詳細は、“付録B ログインバイパス機能を利用する場合の準備”を参照してください。
設定内容
bypass_cookie=[ユーザ認証情報が設定されるCookieの名称] |
設定例
「NAVIWC_USER_INFO」をユーザ認証情報が設定されるCookieの名称とする場合
bypass_cookie=NAVIWC_USER_INFO |