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Interstage Navigator ServerV9.6.0 セットアップガイド Vol.2
FUJITSU Software

4.1 ログインバイパス機能を利用する場合の設定

ログインバイパス機能とは、Cookieにあらかじめ設定された認証情報を元にしてNavigator Webコンポーネントの認証を自動的に行う機能です。

例えば、企業内のポータルサイトへWebコンポーネントを組み込むときに本機能を利用すると、利用者はポータルサイトにログインするだけで、再度の認証情報を入力することなくWebクライアントも利用可能になり、SSO(シングルサインオン)のシステムが実現できます。

以下に、ログインバイパス機能の処理の流れを示します。

処理の流れ

上記の図について説明します。

  1. 利用者がWebブラウザから企業ポータルなどのWebアプリケーションにアクセスして、ユーザ情報を入力する

  2. ユーザが入力した情報により利用者を認証する

  3. Webアプリケーションは、認証が成功した場合、認証済みであることを示す情報(ユーザ認証情報)を生成し、Cookieに設定する

  4. Webコンポーネントにアクセスする。そのときに、3.で設定したCookieを取得する

  5. Webコンポーネントは、4.で取得したCookieに設定されている情報をもとにユーザ情報変換モジュールによってNavigatorサーバで認証するために必要なユーザ情報(ユーザ名、認証情報)に変換する

  6. Webコンポーネントは5.で取得したユーザ情報からNavigatorに対してユーザ認証を行う

注意

  • 本機能を利用する場合、本設定とあわせて、以下の準備が必要です。

    • 利用者が使用するWebブラウザで、Cookieの設定を有効にする

    • Webアプリケーションで、ユーザ認証情報をCookieに設定できるようにする

    • ユーザ情報変換モジュールを作成し、配置する

    • 利用者が使用するHTMLページの作成

    ユーザ情報変換モジュールの作成と配置方法およびHTMLページの作成についての詳細は、“付録B ログインバイパス機能を利用する場合の準備”を参照してください。

設定内容

bypass_cookie=[ユーザ認証情報が設定されるCookieの名称]

設定例

「NAVIWC_USER_INFO」をユーザ認証情報が設定されるCookieの名称とする場合

bypass_cookie=NAVIWC_USER_INFO