データ項目の条件を設定する場合は、データ項目を[条件]フィールドに貼り付けます。
[条件の指定]画面から[NULL値]、[一致指定]、[範囲指定]、または[実行時指定]を設定します。
データによる条件の設定には、以下の方法があります。
条件の指定
条件の変更
条件の削除
基準日の一時変更
条件の指定
条件を指定するデータ項目を、ドラッグ&ドロップによって[条件]フィールドに貼り付けます。
→[条件の指定]画面が表示されます。
[条件の指定]画面で、[NULL値]、[一致指定]、[範囲指定]、または[実行時指定]を指定します。
指定方法の詳細は、“4.6.1.1 [条件の指定]画面で条件を指定する”を参照してください。
ポイント
[条件]フィールドに貼り付けたデータ項目の設定を一時的に無効にすることができます。
注意
[条件]フィールドには、同じ項目を複数指定できます。指定した項目間は「AND」で結合されるため、条件が矛盾して結果が0件になることがあります。矛盾しない条件を指定するか、項目間の結合を編集して正しい条件にしてください。
条件の変更
条件を変更する場合は、[条件]フィールドに貼り付けたデータ項目をダブルクリックします。
→[条件の指定]画面が表示されます。
[条件の指定]画面で、[NULL値]、[一致指定]、[範囲指定]、または[実行時指定]を再設定します。
[条件の指定]画面で、条件を再設定し[OK]ボタンをクリックします。
→条件の設定を有効にして、[レイアウトの指定]画面に戻ります。
条件の削除
[条件]フィールドに貼り付けたデータ項目をクリックします。
[削除]ボタンをクリックします。
→「条件」に貼り付けたデータ項目が削除されます。
基準日の一時変更
時間演算項目を使ったデータ項目を指定した場合、演算基準日を一時的に変更できます。
[基準日]ボタンをクリックします。
→[基準日の一時変更]画面が表示されます。
演算基準日を変更します。
変更は、一時的な変更です。
注意
時間演算項目に以下の項目を使用した場合にだけ、[基準日]ボタンが表示されます。
演算基準日
当月基準日
データ項目の[条件の指定]画面で、[NULL値]、[一致指定]、[範囲指定]、または[実行時指定]を指定することができます。
[条件]フィールドに設定されたデータ項目は、[データの詳細指定]画面で条件を直接設定する、問い合わせ実行時にCSVファイルからデータの一致キーに使用する文字列、または数値をその都度、読み込み条件として設定する方法を指定することができます。
以下の[条件の指定]画面で指定する内容について説明します。
[直接指定]ラジオボタンを選択する
[問い合わせ実行時に指定]ラジオボタンを選択する
[直接指定]ラジオボタンを選択した場合
[直接指定]ラジオボタンを選択した場合の設定方法を、以下に示します。
[指定]ラジオボタンを選択した場合、[一致指定]と[範囲指定]のどちらかを選択、または[一致指定]と[範囲指定]の両方(OR条件)を選択することができます。また、NULL値も含むことができます。
一致指定を選択した場合
一致指定の対象となる値を指定します。
項目のデータ値と比較する文字列、または数値を[一致キー]入力フィールドに指定します。
[一致キー]入力フィールドへの指定方法としては、以下の2つの方法で設定することができます。
[一致キー]入力フィールドに文字列、または数値を直接指定する。
項目のデータ値と比較する文字列、または数値を[一致キー]入力フィールドに指定します。複数個の文字列、または数値を指定する場合は、半角のカンマ「,」で区切って指定します
記入例)10,20,30
数値は、符号(+、-)、数値(0~9)、小数点(.)からなる数値を設定します。正の値の場合には、「+」の符号は省略することができます。また、小数点以下の桁がない場合は小数点(.)を省略することができます。
CSVファイルから読み込んだ文字列、または数値を指定する。
[条件の読み込み]ボタンをクリックし、[条件ファイルの指定]画面を表示させ、[開始行]テキストボックス、[終了行]テキストボックス、[対象列]テキストボックスを使用して、CSVファイルから任意の範囲を指定します。
条件を読み込むCSVファイルの設定で誤りがある場合、エラーメッセージが表示されます。
条件に指定するCSVファイルの詳細については、“4.6.1.2 CSVファイルからの条件を読み込む”を参照してください。
注意
[検索方法]に「一致するデータ」、「先頭が一致するデータ」、「どこかが一致するデータ」、「末尾が一致するデータ」を選択した場合は、[一致キー]に「'」「,」「_」「_」「%」「%」を含む文字列を使用することはできません。
CSVファイルから読み込んだ値は、[一致キー]に追加されます。[一致キー]に何らかの値を指定した後に、CSVファイルからの読み込みを行った場合は、CSVファイルから読み込んだ値が追加されます。[一致キー]に指定した値をすべて変更する場合は、一度指定されている値を削除してから、CSVファイルからの読み込みを行ってください。
検索方法を選択します。
項目のデータ値と「一致キー」との検索方法を選択します。検索方法には、「一致するデータ」、「先頭が一致するデータ」、「どこかが一致するデータ」、「末尾が一致するデータ」、および「LIKE式で指定」があります。ただし、数値の場合は、「一致するデータ」だけが選択できます。
一致キーと検索方法でヒットしないデータを対象とする場合は[一致しないデータが対象]をチェックします。
「LIKE式で指定」については、“3) [検索方法]に[LIKE式で指定]を選択した場合の指定”を参照してください。
[検索方法]に[LIKE式で指定]を選択した場合の指定
[LIKE式で指定]は、SQL文の基礎知識がある人向けの機能となります。
「'」「,」「_」「_」「%」「%」を検索条件に指定することができます。
[LIKE式で指定]を選択してLIKE条件を[一致キー]入力フィールドに直接指定することができます。
[一致しないデータが対象]チェックボックスをチェックした場合は、NOT LIKE式となります。
検索文字列、およびエスケープ文字をシングルクオートで括ります。
例) ‘abc’ , ‘a&%c’ ESCAPE ‘&’
[一致キー]テキストボックスには一つのパターン文字列しか指定できません。カンマで区切られていても連続した一つの文字列として扱います。
[LIKE式で指定]を選択した場合の[一致キー]記述例
「'」を含む文字列を検索する→「'」を2つ連続で記述する
検索文字列:FMV-6450CL4'001
[一致キー] テキストボックスに指定する文字列:'FMV-6450CL4''001'
「,」を含む文字列を検索する→そのまま記述する
検索文字列:FMV-6450CL4,001
[一致キー] テキストボックスに指定する文字列:'FMV-6450CL4,001'
「%」を含む文字列を検索する→ESCAPE句を使用する
検索文字列:FMV-6450CL4%001
[一致キー] テキストボックスに指定する文字列:'FMV-6450CL4&%001' ESCAPE '&'
「_」を含む文字列を検索する→ESCAPE句を使用する
検索する文字列:FMV-6450CL4_001
[一致キー] テキストボックスに指定する文字列:'FMV-6450CL4&_001' ESCAPE '&'
始まりと終わりの文字を同時指定して検索する→始まりの文字と終わりの文字の間に「%」を入れる
検索する文字列:"FMV"で始まり"001"で終わるデータ
[一致キー] テキストボックスに指定する文字列:'FMV%001'
上記の検索文字列とエスケープ文字の指定方法は、お使いのデータベースシステムにおけるLIKE式の仕様を確認して、指定してください。
範囲指定を選択した場合
範囲指定の下限条件を設定します。
指定する値よりデータ項目の値が「大きい(より大きい)」、または「等しいか大きい(以上)」といった条件を設定します。下限条件を設定しない時は、この操作は不要です。
値を指定する場合は、[この値]入力フィールドに文字列、または数値を入力します。
数値は、符号(+、-)、数値(0~9)、小数点(.)からなる数値を設定します。正の値の場合には、「+」の符号は省略することができます。また、小数点以下の桁がない場合は小数点(.)を省略することができます。
範囲指定の上限条件を設定します。
指定する値よりデータ項目の値が「小さい(より小さい)」、または「等しいか小さい(以下)」といった条件を設定します。上限条件を設定しない時は、この操作は不要です。
値を指定する場合は、[この値]入力フィールドに文字列、または数値を入力します。
数値は、符号(+、-)、数値(0~9)、小数点(.)からなる数値を設定します。正の値の場合には、「+」の符号は省略することができます。また、小数点以下の桁がない場合は小数点(.)を省略することができます。
範囲指定の下限条件と上限条件を設定します。
指定する値よりデータ項目の値が「小さい(より小さい)」、または「等しいか小さい(以下)」、および「大きい(より大きい)」、または「等しいか大きい(以上)」といった条件を設定します。下限条件と上限条件を設定しない時は、この操作は不要です。
[NULL値を除くすべて]ラジオボタンを選択した場合の条件の設定
対象となる項目に何らかの値が入っているデータが条件として設定されます。
[NULL値のみ]ラジオボタンを選択した場合の条件の設定
対象となる項目に値が入っていないデータが条件として設定されます。
[問い合わせ実行時に指定]ラジオボタンを選択した場合
問い合わせ実行時に、[実行時指定]タブの[ファイル名]テキストボックスに設定されたCSVファイルから[一致キー]テキストボックスに使用するデータを読み込み、データ項目の条件として設定することができます。
[問い合わせ実行時に指定]ラジオボタンを選択した場合の、設定方法を以下に示します。
[一致キー]テキストボックスに使用するデータを指定した、CSVファイルのファイル名を設定します。
ファイル名は、ドライブ名を含んだ絶対パスで指定します。
[開始行]入力フィールドを指定します。
条件に設定するデータがある先頭の行を数値で指定します。
指定できる数値は1~65536の間です。
指定した開始行から終了行までの範囲を、条件として読み込みます。
[終了行]入力フィールドを指定します。
条件に設定するデータがある最後の行を数値で指定します。
指定した開始行から終了行までの範囲を、条件として読み込みます。
何も指定しない場合は、ファイルの最終行を終了行として条件の読み込みが実行されます。
指定できる数値は1~65536の間です。
[対象列]入力フィールドを指定します。
条件に設定するデータがある列を数値で指定します。
指定できる数値は1~256の間です。
指定した列を条件として読み込みます。
検索方法を選択します。
項目のデータ値と、CSVファイルから読み込んで条件とするデータとの検索方法を選択します。検索方法には、「一致するデータ」、「先頭が一致するデータ」、「どこかが一致するデータ」、および「末尾が一致するデータ」があります。ただし、数値の場合は、「一致するデータ」だけが選択できます。
[OK]ボタンをクリックします。
→条件の設定を有効にして、[レイアウトの指定]画面に戻ります。
注意
[問い合わせ実行時に指定]ラジオボタンを選択した場合、レポートをV6.0L10以前の形式で保存することはできません。
問い合わせ実行時に条件として読み込むCSVファイルの設定に誤りがある場合、[レイアウトの指定]画面で[OK]ボタンをクリックした時、または問い合わせの実行時にエラーメッセージが表示されます。
CSVファイルのパス名は、以下のように扱われます。
新規のレポートを作成する時
[条件の指定]画面で指定したCSVファイルの絶対パス
作成したレポートを保存する時
レポートが保存されるパス名を基準とした相対パス
保存したレポートを使用する時
使用するレポートのパス名を基準とした相対パス
レポートとCSVファイルの位置関係は、変更しないでください。
管理の容易さから、レポートとCSVファイルは、同じ場所に保存するようにしてください。
問い合わせ表とCSVファイルを別ドライブに保存した場合、CSVファイルがあるドライブからの絶対パスとなります。
また、そのレポートをUNIX上で使用する場合、ルートディレクトリからのパス名となります。
条件に指定するCSVファイルの詳細については、“4.6.1.2 CSVファイルからの条件を読み込む”を参照してください。
ここでの説明は、[開始行]入力フィールド、[終了行]入力フィールドと[対象列]入力フィールドに指定した値を使用して、CSVファイルのデータからどのように条件の範囲の指定を行うかについて説明します。
[開始行]入力フィールド
CSVファイル内で条件に指定するデータがある最初の行を指定します。
対象となる行は、[開始行]入力フィールドで指定された行から、[終了行]入力フィールドで指定された行までです。
[終了行]入力フィールド
CSVファイルで条件に指定するデータがある最後の行を指定します。
対象となる行は、[開始行]入力フィールドで指定された行から、[終了行]入力フィールドで指定された行までです。
何も指定しない場合は、ファイルの最終行を終了行として条件の読み込みが実行されます。
[対象列]入力フィールド
CSVファイル内で条件に指定するデータがある列を指定します。
対象となる列は、[対象列]入力フィールド指定した列になります。
以下のCSVファイルの図を例にして、[開始行]入力フィールド、[終了行]入力フィールド、および[対象列]入力フィールドで指定した値で、どのように条件に使用するデータの範囲指定がされるかについて説明します。
※CSVファイルは説明のため、表形式に変更した形で説明しています。
行番号、列番号はCSVファイルに含まれていないものとします。
【例】条件に使用したいデータが、茨城県、栃木県,群馬県,埼玉県、千葉県、東京都、および神奈川県の場合
[対象列]入力フィールドの指定
条件に指定したいデータは、3列目にあるので、[対象列]入力フィールドには「3」を指定します。
その設定により、3列目全体(オレンジ色部分)が選択されます。
[開始行]入力フィールドの指定
1.で絞り込んだ対象列には、条件に使用したいデータ以外にも不要なデータがあるので、[開始行]、[終了行]入力フィールドを使用し、さらに範囲を絞り込みます。
対象列で絞り込んだ列を見ると、使用したいデータは9行目から15行目の間にあることが確認できるので、[開始行]入力フィールドには「9」の値を設定します。
[対象列]入力フィールド、および[開始行]入力フィールドを指定した結果、以下の図の緑色部分が対象範囲となります。
[終了行]入力フィールドの指定
1.と2.で絞り込んだ範囲では、まだ使用したいデータ以外に不要な項目があるので、[終了行]入力フィールドを指定して範囲を絞り込みます。
1.と2.で絞り込んだ範囲を見ると、15行目までが使用したいデータであることが確認できるので、[終了行]入力フィールドに「15」の値を設定します。
すべての入力フィールドを指定した結果、以下の図の青色部分が対象範囲となります。
ポイント
CSVファイルは、以下の範囲で使用することができます。
ファイルパスは、255バイトまで使用できます。
行は、65536行まで使用できます。
列は、256列まで使用できます。また、すべての行が同じ列数のファイルのみ使用できます。
1行の最大文字数は、区切り文字のカンマを含めて65535バイトまで使用できます。
条件の最大文字長は、重複データを削除した後の条件を対象とし、区切り文字のカンマを含めて30000バイトまで使用できます。
データがある行の末尾には、改行が必要です。
CSVファイルから読み込んだデータは、重複を削除し、昇順に並べ替えたデータを条件として使用します。また、[一致キー]入力フィールドに条件が指定されている場合、その条件については、重複の削除、並べ替えを実行しません。
カンマ「,」を条件文字として使用することはできません。ただし、対象列以外にカンマを文字として使用する場合、対象となるデータをダブルクォートで囲ってください。
ダブルクォート「"」を文字として使用する場合、ダブルクォートを重ねて記述してください。
検索条件に「Like式で指定」以外を選択した場合、「'」「,」「_」「%」「_」「%」の文字は使用できません。
問い合わせ実行時に条件として読み込むCSVファイルで使用できる文字コードは、Shift-JISになります。