機能説明
アプリケーション稼働監視スクリプトが動作するノードのアプリケーションに対し、一定間隔で稼働状態の監視を行い、稼働状態が変更になった場合、運用管理サーバへイベントを通知します。
以下の2つのスクリプトで提供します。
ファイル名 | ファイルの内容 |
---|---|
apaMonitorAppli.swt | アプリケーション稼働監視スクリプト本体です。 本ファイルは編集しないでください。 |
apaMonitorAppli.ini.swt | 監視対象アプリケーションの情報を設定するための定義ファイルです。 |
サンプルスクリプトファイル
OS種別 | 格納場所とファイル名 |
---|---|
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\sample\apaMonitorAppli.swt Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\sample\apaMonitorAppli.ini.swt |
Solaris | /etc/opt/FJSVssc/sample/apaMonitorAppli.swt /etc/opt/FJSVssc/sample/apaMonitorAppli.ini.swt |
Linux | /etc/opt/FJSVssc/sample/apaMonitorAppli.swt /etc/opt/FJSVssc/sample/apaMonitorAppli.ini.swt |
HP-UX | 提供なし |
AIX | 提供なし |
実行に必要な権限
Windowsの場合、Administrator権限が必要です。
UNIXの場合、root権限が必要です。
編集可能な項目
監視間隔(分)を入力します。すべてのノード共通の値です。
1~1439(1分から23時間59分)の範囲で指定します。
ノードごとに個別に設定する場合は、ノードの設定の後に監視間隔を設定できます。ここで監視間隔の設定と、ノードごとの監視間隔の設定が両方とも行われた場合は、ノードごとの設定が優先されます。
監視間隔(分)を入力しない場合、5(分)が設定されます。
稼動監視スクリプトが、OSの負荷が高いなどの原因でプロセス一覧の取得に失敗し、稼働監視を正しく完了できなかったときのエラーメッセージ通知の有無を設定します。
すべての監視対象共通です。
0または1を設定します。
0 : 稼働監視に失敗した場合にメッセージを通知しない
1 : 稼働監視に失敗した場合にメッセージを通知する
設定値を省略した場合、0が設定されます。
複数のノードで個別のアプリケーションを監視する場合はノード名を「<>」の中に設定し、ノードごとに監視するアプリケーションを定義します。
複数ノードで共通のアプリケーションを監視する場合もノードごとに定義します。
監視対象のすべてのノードで同じアプリケーションを監視する場合、ノードの設定は必要ありません。項目をすべて削除してください。
監視間隔(分)を入力します。
ここで設定する稼働監視間隔は、ノードごとの個別の設定です。
1~1439(1分から23時間59分)の範囲で指定します。
監視間隔(分)を入力しない場合、5(分)が設定されます。
監視するアプリケーションの区切りです。
「x」には1から始まる連番を設定します。
監視するアプリケーションのパスを設定します。
アプリケーションの表示名を入力します。
運用管理サーバでアプリケーション定義を行ったときに、設定した表示名と同じものを設定することを推奨します。
ここで設定した表示名が、稼働違反発生時の違反イベントに埋め込まれます。
設定しなかった場合は、ファイル名が設定されます。
監視するアプリケーションの最低起動しているプロセス数を設定します。ここで設定したプロセス数を下回ると稼働違反イベントが発生します。
1~999の間で設定します。設定する値は、プロセス数上限値を超えないようにします。
プロセス数下限値を設定しない場合、プロセス数下限値監視は行われません。
監視するアプリケーションプロセス数の最大値を、1~999の間で設定します。
ここで設定したプロセス数を上回ると稼働違反イベントが発生します。
設定する値は、プロセス数下限値より大きい値を設定します。プロセス数上限値を設定しない場合、プロセス数上限値監視は行われません。
注意事項
apaMonitorAppli.ini.swtの指定項目のうち、「App_Path=」は必ず指定してください。
「Disp_Name=」、「lower=」、および「upper=」は省略できますが、省略する場合は「Disp_Name=」、「lower=」、および「upper=」の部分も含めて省略してください。
apaMonitorAppli.ini.swtの「App_Path=」に定義する監視対象アプリケーションは、運用管理サーバの設定で定義した監視対象アプリケーションと、アプリケーション名、およびインストールパスなどが大文字小文字も含めて一致するように定義してください。
本スクリプトは、ポリシー配付を行い起動してください。swctclsh(スクリプト実行コマンド)から起動しないでください。
使用例
編集内容
以下に定義例を示します。
なお、定義するアプリケーションは、運用管理サーバの業務管理ツリーに登録されている必要があります。
アプリケーション作成の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書監視機能編”を参照してください。
【Windows版】
監視する条件は以下のとおりです。
ノード「node_1」で、c:\apache\apache1.exe (表示名:Apache1)とc:\apache\apache2.exe(表示名:Apache2 プロセス数下限値2 上限値3)を、監視間隔10分で監視
ノード「node_2」で、c:\apache\apache3.exe(表示名:Apache3 プロセス数下限値3)を監視間隔30分で監視
[Script_MonitorApplication] <node_1> MonitorInterval=10 [Policy_1] App_Path=c:\apache\apache1.exe Disp_Name=Apache1 [Policy_2] App_Path=c:\apache\apache2.exe Disp_Name=Apache2 lower=2 upper=3 <node_2> MonitorInterval=30 [Policy_1] App_Path=c:\apache\apache3.exe Disp_Name=Apache3 lower=3
【UNIX版】
監視する条件は以下のとおりです。
ノード「node_1」で、/usr/local/apache/httpd(表示名:Apache)を監視間隔10分で監視
[Script_MonitorApplication] MonitorInterval=10 <node_1> [Policy_1] App_Path=/usr/local/apache/httpd Disp_Name=Apache