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Interstage List Creator V11.0.0 帳票設計編
FUJITSU Software

付録G Prfmwiz.iniファイルの編集

帳票様式定義ウィザードの項目設定時に表示される項目、および項目エントリリストに表示される項目は、Prfmwiz.iniファイルに登録されている項目です。

そのため、帳票様式定義ウィザードの項目設定時に表示される項目、および項目エントリリストに表示される項目の情報を変更したり、新しく項目を追加したい場合は、Prfmwiz.iniファイルを編集します。

Prfmwiz.iniファイルには、以下の種別の項目を定義できます。

Prfmwiz.iniファイルは、製品インストールディレクトリ下に定義されています。必要に応じてメモ帳などのテキストエディタで編集してください(必ず製品インストールディレクトリ下に定義してください)。

以下に、Prfmwiz.iniファイルの変更について説明します。

Prfmwiz.iniファイルの記述形式

Prfmwiz.iniファイルの記述形式を以下に示します。

行の先頭にセミコロン(;)を記述すると、コメント行とみなします。

[GROUP]
カテゴリー名        =番号

[カテゴリー名]
数字項目名          =Numeric,項目長,小数部桁数
テキスト項目名      =MText,項目長
矩形テキスト項目名  =RectMText,項目長
OCR-B項目名         =OCRB,項目長
ラジオボタン項目    =Radio,選択時情報
チェックボックス項目=Check,選択時情報
バーコード項目名    =Barcode,縦幅,横幅
組込みメディア項目名=Bitmap,項目種別,縦幅,横幅
[GROUP]

帳票様式定義ウィザードや帳票様式定義画面の項目エントリリストでのカテゴリー名の表示順を記述するセクションです。

カテゴリー名

カテゴリー名を以下の命名規約にしたがって記述します。カテゴリー名は複数記述できます。

命名規約の詳細については、デザイナヘルプを参照してください。

  • 日本語(「ハイフン(-)」および「長音記号(ー)」、および「マイナス(-)」以外の記号は不可)または英数字(A~Z、a~z、0~9、および「ハイフン(-)」)30文字以内で指定します。

  • 語頭、語尾には「ハイフン(-)」、「マイナス(-)」は指定できません。

  • 語頭に半角数字は指定できません。

  • 日本語と英数字は混在指定できません。

  • 空白文字は指定できません。

  • 重複はできません。

番号

カテゴリー名の表示順を指定します。

[カテゴリー名]

[GROUP]セクションで記述したカテゴリー内の項目エントリ情報を記述するセクションです。

帳票様式定義ウィザードや帳票様式定義画面の項目エントリリストでは、ここで指定した順序で項目が一覧表示されます。

項目名、フィールドタイプ、および項目種別は必ず指定してください。それ以降の情報は省略できますが、省略した情報の後に続く情報を記述する場合は、必ず「カンマ(,)」を記述し、情報の順序が変わらないようにしてください。

例えば、上記の例の数字項目名の項目長を省略する場合は、以下のように記述してください。

数字項目名=Numeric,,小数部桁数

項目名

項目名を以下の命名規約にしたがって記述します。

命名規約の詳細については、デザイナヘルプを参照してください。

  • 日本語(*1)または英数字(*2)を30文字以内で指定します。

    *1:指定可能な記号は以下のとおり
            「ハイフン(-)」、「長音記号(ー)」、「繰返し記号(々)」、
            「マイナス(-)」、「スラッシュ( / ) 」、「大なり( > ) 」、
            「小なり( < ) 」、「アンダースコア( _ ) 」

    *2:A ~ Z、a ~ z、0 ~ 9、「ハイフン(-)」、および「アンダースコア(_)」

  • 空白文字は指定できません。

  • 項目名の先頭と終わりに半角の「マイナス(-)」、「ハイフン(-)」、「アンダースコア(_)」は指定できません。

  • 半角数字のみの項目名は指定できません。

  • 項目名に半角の「アンダースコア(_)」を2文字以上連続して指定できません。

  • 日本語と英数字は混在指定できません。

  • 項目名は重複はできません。

フィールドタイプ

項目種別を示すフィールドタイプを記述します。項目名に続けて、「イコール(=)」で区切って記述します。

項目種別

組込みメディア項目の場合に、項目種別を記述します。「カンマ(,)」で区切って記述します。

項目長

数字項目の場合に、項目長を1~18桁の範囲で記述します。また、テキスト項目、矩形テキスト項目、OCR-B項目の場合に、項目長を1~256バイトの範囲で記述します。「カンマ(,)」で区切って記述します。

項目長を省略すると、「1」が指定されたものとみなします。

最大値を超えた長さを指定すると、最大値が指定されたものとみなします。

最小値より小さい長さを指定すると、最小値が指定されたものとみなします。

小数部桁数

数字項目の場合に、小数部桁数を項目長以下の0~18桁の範囲で記述します。
「カンマ(,)」で区切って記述します。

小数部桁数を省略すると、「0」が指定されたものとみなします。

項目長を超えた長さを指定すると、項目長と同じ長さが指定されたものとみなします。

最小値より小さい長さを指定すると、最小値が指定されたものとみなします。

縦幅

バーコード項目または組込みメディア項目の場合に、縦幅を6LPIで1~12行の範囲で記述します。「カンマ(,)」で区切って記述します。

縦幅を省略すると、「1」が指定されたものとみなします。

最大値を超えたサイズを指定すると、最大値が指定されたものとみなします。

最小値より小さいサイズを指定すると、最小値が指定されたものとみなします。

横幅

バーコード項目または組込みメディア項目の場合に、横幅を10CPIで1~20桁の範囲で記述します。「カンマ(,)」で区切って記述します。

横幅を省略すると、「1」が指定されたものとみなします。

最大値を超えたサイズを指定すると、最大値が指定されたものとみなします。

最小値より小さいサイズを指定すると、最小値が指定されたものとみなします。

選択時情報

ラジオボタン項目またはチェックボックス項目の場合に、選択時情報となる文字列を1~255バイトの範囲で記述します。「カンマ(,)」で区切って記述します。

選択時情報を省略すると、ラジオボタン項目の場合は「Select」が指定されたものとみなします。チェックボックス項目の場合は「Check」が指定されたものとみなします。

選択時情報の文字列の長さが255バイトを超えている場合、ラジオボタン項目の場合は「Select」が指定されたものとみなします。チェックボックス項目の場合は「Check」が指定されたものとみなします。

表G.1 Prfmwiz.iniファイルで指定できる項目エントリ情報

項目種別

指定できる項目エントリ情報

フィールドタイプ

項目種別

項目長
(桁/バイト)

小数部桁数
(桁)

縦幅
(6LPIでの行数)

横幅(10CPIでの桁数)

選択時情報

数字

Numeric

1~18

0~18
(項目長>=小数部桁数)

テキスト

MText

1~256

矩形テキスト

RectMText

1~256

OCR-B

OCRB

1~256

ラジオボタン

Radio

-(*1)

文字列
        (*4)

チェックボックス

Check

-(*1)

文字列
        (*4)

バーコード

Barcode

-(*2)

1~12

1~20

組込みメディア

Bitmap

Bitmap

-(*3)

1~12

1~20

-:記述不可

*1:選択時情報から自動計算されます。

*2:固定長のバーコード種別の場合は、固定値が設定されます。可変長のバーコード種別の場合は、12が設定されます。

*3:12が設定されます。

*4:文字列に「カンマ(,)」を使用しないでください

ポイント

  • Prfmwiz.iniファイルで定義できない項目エントリ情報は、項目を編集領域上に定義したときに、項目の初期値にしたがって設定されます。あらかじめ適切な項目の初期値を設定しておいてください。

    項目の初期値は、帳票様式定義画面で[ツール]-[初期値]-[項目]を選択して表示される画面で設定できます。

注意

  • Prfmwiz.iniファイルには、以下の種別の項目は定義できません。

    • 固定リテラル項目

    • 矩形固定リテラル項目

    • バーコード項目(U.S. Postal FIM)

    • 日付項目

    • 時刻項目

    • 郵便番号項目

    • 非出力項目(レコードのみ項目)

    • 集団項目

  • Prfmwiz.iniファイルで定義した項目は、実際に編集領域上に定義しなければ、帳票に保存されません。

  • 帳票の新規作成ウィザードで項目情報を変更した場合、変更した内容がPrfmwiz.iniファイルに保存されます(別の帳票様式情報を設計するときに変更した内容で項目が定義できます)。
    Prfmwiz.iniファイルには、ユーザが読み取り・変更できるアクセス権を設定してください。読み取り・変更できるアクセス権が設定されていないと、帳票が設計できないことがあります。

  • 製品をアンインストールすると、Prfmwiz.iniファイルは削除されます。Prfmwiz.iniファイルを追加および変更した場合、ファイルをバックアップしておくことをおすすめします。

Prfmwiz.iniファイルの記述例

Prfmwiz.iniファイルの記述例を以下に示します。

[GROUP]
サンプル(社員証)    =1
サンプル(売上伝票)  =2

[サンプル(社員証)]
顔写真              =Bitmap,Bitmap,12,20
名前                =MText,20
社員番号            =Numeric,6,0
入社日              =Numeric,8,0

[サンプル(売上伝票)]
得意先郵便番号      =MText,7
得意先住所1        =MText,30
得意先住所2        =MText,30
得意先名            =MText,20