項目属性切替え機能を利用する場合、項目属性切替えの対象範囲を意識する必要があります。
実際の運用に合わせ、どのような範囲で項目属性を置き換えるかを決めます。
また、帳票出力時に項目属性を置き換えることにより、項目の領域サイズなどが変更になることへの備えも必要になります。
ここでは、以下の2つのポイントについて説明します。
●項目属性切替え定義ファイルを作成するポイント
以下に、項目属性を切り替える対象範囲、および項目属性切替え定義ファイルの作成単位について説明します。
項目属性切替え定義ファイルで、項目属性を切り替える対象範囲として、以下のいずれかを指定します。
すべての帳票を対象とする
帳票名の指定を省略することで、すべての帳票で「共通」の定義となります。
特定の帳票だけ対象とする
帳票名(および項目名)を指定することで、「指定した帳票」だけに有効な定義となります。
さらに、上記の2つを組み合わせ、一度に指定することもできます。
上記を一度に指定し、定義内容が重なった場合の優先順序については、以下を参照してください。
⇒“14.3 項目属性切替え定義ファイル”の “●優先順序”
実際の運用に合わせ、項目属性切替え定義ファイルを作成します。
項目属性切替え定義ファイルの作成単位として、以下のいずれかのパターンがあります。
*1:
マルチフォーム出力/組合せフォーム出力時、帳票固有の定義は、帳票出力単位に分けて作成します(組み合わせる帳票の帳票固有の定義を1つのファイルにまとめます)。
●帳票定義情報を作成するポイント
項目属性を切り替えて帳票出力するときの、帳票定義情報作成のポイントについて説明します。
以下のように帳票定義情報を定義しておくと、項目のサイズに収まるように文字の配置が調整されるため、変更後の文字列の長さや項目の領域長を調整せずに出力できます。
例えば、変更後の文字列が変更前の文字列より文字数が多くなる場合でも、文字列が項目の領域に収まらずに切れてしまうことがありません。
項目のプロパティの[文字配置]タブ
「出力時に項目の領域内にデータが収まらない場合の対処」に「文字などを詰めて全データを出力する」を指定する
項目のプロパティの[矩形]タブ
「項目内に全データを出力」の「文字ピッチなどを縮小して出力」を指定する
ポイント
上記の指定を行うと、結合文字が正しく出力されません。
結合文字を使用する場合は、上記の指定を行わず、変更後の文字列の長さや項目の領域長を調整してください。
多言語に関する切替え情報を出力する場合、Unicode文字が含まれるため、帳票定義情報の[帳票のプロパティ]-[帳票定義体]タブの「Unicode の文字を使用する」をチェックしてください。