既存の紙の帳票やプレプリント用紙のイメージデータを利用したり、他社の帳票をインポートしたりして、帳票レイアウト情報を作成できます。
既存の紙の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用して帳票レイアウト情報を作成する方法です。既存の紙の帳票やプレプリント用紙の下敷きイメージを作成し、オーバレイ変換機能を使用して下敷きイメージから項目やオーバレイを自動生成する方法について説明します。
下敷きイメージの作成方法については、以下を参照してください。
注意
以下の帳票形式の場合、項目を自動生成することはできません。ただし、イメージファイルをオーバレイに変換することはできます。
フリーフレーム形式でパーティションまたはフレームが配置されている場合
伝票形式
集計表形式
矩形繰返し形式
タックシール形式
フリーフレーム形式でパーティションやフレームが定義されている場合は、項目を自動生成せずにオーバレイ変換のみ行い、変換したオーバレイに合わせて項目を定義してください。
オーバレイ変換機能を使用する場合、下敷きイメージの解像度については、以下を参照してください。
項目を自動生成する際の注意事項については、デザイナヘルプの“項目を自動生成するときの注意事項”を参照してください。
以下のようなプレプリント用紙から作成したイメージデータを使用して帳票レイアウト情報を作成します。
ここでは、モノクロの下敷きイメージを利用して、フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報を作成する場合を例に説明します。
帳票様式定義ウィザード(ウィザード選択、Unicode文字の使用有無の指定画面)を表示します。
「フリーフレーム形式」を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
⇒用紙設定画面が表示されます。
用紙に関する情報を設定し、「下敷きイメージ」にある[設定]ボタンをクリックします。
⇒ファイルを開く画面が表示されます。
下敷きイメージとして表示するイメージファイルを選択して、[開く]ボタンをクリックします。
ポイント
⇒用紙設定画面に戻ります。
[次へ]ボタンをクリックします。
⇒ファイル参照画面が表示されます。
ポイント
フリーフレーム形式以外の帳票形式の場合、ファイル参照画面の前に詳細設定画面が表示されます。選択した帳票形式によっては、詳細設定画面が2枚表示されます。
必要な情報を指定して[次へ]ボタンをクリックすると、ファイル参照画面が表示されます。必要な情報を指定して[次へ]ボタンをクリックすると、ファイル参照画面が表示されます。
「ファイルを参照しない」を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
⇒完了画面が表示されます。
ポイント
フリーフレーム形式以外の帳票形式の場合は、項目選択画面が表示されます。
[種類]リストボックスから種類を選び、「項目」に表示された項目名から、帳票に配置する項目を選択して[追加]ボタンをクリックします。必要な項目をすべて追加後、[OK]ボタンをクリックすると完了画面が表示されます。
詳細については、以下を参照してください。
「下敷きイメージのオーバレイ変換を引き続き行う」チェックボックスをチェックして、[完了]ボタンをクリックします。
ポイント
⇒帳票様式定義画面と下敷きイメージのオーバレイ変換画面が表示されます。
帳票様式定義画面には、下敷きイメージが表示されています。
オーバレイ変換の設定、自動生成する項目の設定を行い、[OK]ボタンをクリックします。
ここでは、以下のように設定します。
文字認識する :チェックする 図形認識 丸め半径 :自動認識 網がけ :なし 項目を生成する :チェックする 項目種別 :数字項目 項目サイズ プレプリント文字を除く :チェックする サイズ :90% タイトルから項目名/タグ名を生成する :チェックする タイトルの連結順序 :行タイトルのみ 行タイトルの優先 :内側 タイトルの階層数 行 :2 タイトル間の連結文字 タイトルの階層間 :ハイフン(-)
ポイント
⇒下敷きイメージのオーバレイ変換が行われ、自動補正配置画面が表示されます。
強制間隔に合わせて項目を補正配置する場合、自動補正配置画面で設定を行った後、[OK]ボタンをクリックします。
なお、ここでは、何も設定しないので、[キャンセル]ボタンをクリックします。
⇒帳票様式定義画面に戻ります。
帳票様式定義画面は、次のようになっています。
-下敷きイメージがオーバレイに変換され、編集領域に表示されています。
-下敷きイメージのオーバレイ変換画面で指定した項目種別の項目が、自動生成されています。
ポイント
ヘッダ/フッタ/フレーム/フレームパーティションを配置します。
操作方法の詳細については、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒“7.2 ヘッダ/フッタ/フレームを配置する(フリーフレーム形式の場合のみ)”
ポイント
フレームやフレームパーティションを配置するのは、帳票形式がフリーフレーム形式の場合だけです。
ここでの例の場合、フレームやフレームパーティションの配置は不要です。必要に応じて配置してください。
項目の項目種別を見直します。
すべて同じ項目種別になっています。必要に応じて、項目種別を変更します。ここでの例の場合、下敷きイメージのオーバレイ変換で「数字項目」を選択したので、「名前」の項目種別も数字項目になっています。テキスト項目に変更する必要があります。
変更方法の詳細については、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
見出しや出力項目を必要に応じて移動します。固定文字列や枠なども定義し、体裁を整えます。操作方法の詳細については、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
ポイント
下敷きイメージを非表示にするには、下敷きイメージが表示されている状態で、表示ツールバーの[下敷きイメージ]ボタンをクリックします。
下敷きイメージがプレプリント用紙の余白を含んでいる場合、下敷きイメージ画面で、下敷きイメージを表示する位置に、余白分、マイナスの値を指定してください。
また、下敷きイメージの右下が用紙を超える場合も、下敷きイメージを表示する位置に、下敷きイメージの右下が用紙を超えないような値を指定して調整してください。
Windows上であれば、Microsoft WordやMicrosoft Excelなどの使い慣れたツールで設計した帳票イメージや、インターネットで公開されているPDFファイルの帳票イメージなども、List Creatorのオーバレイユーティリティを使用してオーバレイに変換できるので、簡単にList Creatorの帳票に取り込むことができます。
インポート機能を使用して項目やオーバレイを自動生成し、帳票レイアウト情報を作成する方法です。
他社の帳票を読み込み、項目やオーバレイを自動生成する方法について説明します。
注意
インポート機能を使用するには、以下のソフトウェアがインストールされている必要があります。
Fujitsu XML Library V3.0以降
Microsoft .NET Framework Version 4.5.2以降
インポート機能を使用する場合、環境設定画面の[全般]タブの作業用ディレクトリを220バイト以内で指定してください。
ポイント
SVFX-Designerで作成したXML様式ファイルから、帳票レイアウト情報を作成できます。
なお、インポートの対象となるSVFX-Designerのアイテムは、以下のものです。
フィールド
バーコード
イメージ
固定文字列
図形(直線、矩形、円・楕円)
帳票形式は、フリーフレーム形式となります。
帳票定義一覧で[ファイル]-[インポート作成]を選択します。
⇒「インポート作成」画面が表示されます。
インポートして作成する新しい帳票の名前、およびインポートするファイル名を指定し、「OK]ボタンをクリックします。
⇒インポート処理が行われた後、帳票様式定義画面が表示されます。
注意
以下の場合、エラーメッセージが表示され、インポート作成画面に戻ります。
「名前」に指定できない文字が指定されている場合
インポート元ファイルが存在しない場合
インポート処理中にエラーが発生した場合は、エラーメッセージが表示され、帳票定義一覧画面に戻ります。
インポートの対象であっても、SVFX-Designerのアイテムの属性情報がList Creatorの帳票で指定できる範囲を超える場合は、その情報を無視、またはList Creatorで指定可能な範囲に丸めてインポートします。
インポートの結果は、List Creatorデザイナの画面で確認してください。
XML様式ファイルによっては、正常にインポートできない場合があります。
綴り枚数が設定されている場合、1ページ目がインポートの対象となります。