List Creatorは、以下の特長があります。
日本の帳票に適した多彩な表現力
List Creatorを利用すると、きめ細やかで美しい帳票を作成することができます。
日本の多彩な帳票に求められる要件を、List Creatorの強力な表現力で実現することができます。
文字の修飾や配置を柔軟に指定できます。
システムにインストールされている日本語フォント、英文フォントが出力可能です。スタイルやサイズ、文字修飾なども細かく指定できます。
また、右揃え、両端揃えの他に、均等配置、中央配置、圧縮など、柔軟に文字配置可能で、文字列の向き(回転)なども指定することができます。
多彩な図形・自由な罫線・網がけ、色が使用できます。
帳票のレイアウト(枠など)を作成するときの図形として、直線、枠、円・楕円を指定できます。
また、罫線の線種(実線、点線、破線など)、線幅、線色などを、豊富なバリエーションの中から指定できます。
網がけなどの指定や枠(四角形)の角の丸めなども指定可能です。
カスタム色を作成して出力するなど、カラー出力にも標準対応しています。
様々な種類のメディアをサポートしています。
イメージデータやバーコードデータやグラフなど、様々なメディアデータを利用した帳票を出力することができます。
ビットマップ、JPEG、TIFFおよびPNGなどのメディアフォーマットに対応しており、イメージの透過指定なども可能です。
バーコードの場合、コンビニバーコードや2次元バーコードなど、33種類以上のバーコード種を出力できます。バーコード補正機能(細太エレメント比やキャラクタ間ギャップ幅指定など)を利用し、出力したバーコードの読み取り精度を向上させることができます。
日本特有のきめ細やかなレイアウトに対応できます。
複数の明細表の段組出力、明細の出力方向(縦、横)の指定など、様々なレイアウトに対応できます。
ミリメートル以外にも、インチ、ドットなどの単位指定が可能なため、自由な位置に文字を配置し、微調整が可能です。
文字や行ピッチも細かく指定することができます。例えば、文字ピッチは、0.1cpiから99.9cpi(**)の範囲で0.1刻みに指定できます。
** 1インチあたり出力される文字数の単位を一般的に「CPI(Character Per Inch)」の単位で表します。
日付や時刻などを自動的に出力できます。
帳票を出力した日付や時刻を、西暦・和暦(合計20種類以上のパターン)で自動的に出力できます。
帳票を簡単にスピーディに設計できます
画面と対話しながら帳票定義情報を作成できるため、初めての方でも簡単に帳票を作成できます。
帳票定義情報とは、帳票のレイアウトや帳票出力時の動作を定義したものです。
図1.3 帳票情報を作成する画面
スキャナから取り込んだ帳票イメージから、帳票の各要素(罫線、網がけ、文字など)を自動認識して、List Creatorの帳票デザインとして活用できます。
また、取り込んだ帳票イメージに合わせて、項目を簡単に帳票レイアウト上に配置できます。
図1.4 既存帳票の活用
入力データを指定して、実際の帳票の出力イメージをWindows上の画面で確認できます。
実際の入力データがない場合でも、雛形を使用して、編集中の帳票の出力イメージを確認することもできます。
図1.5 プレビュー例
また、エディタを利用して、直接入力データを編集することもできます。
多種多様なフォーマットの帳票を設計できます
帳票形式のプロトタイプが簡単に作成できます。
帳票形式には、フリーフレーム形式、カード形式、伝票形式、タックシール形式、矩形繰返し形式、集計表形式があります。
シンプルな帳票から複雑な段組表、縦方向/横方向の明細票、および1ページ内に複数種類の明細表の組み込みなど、自由自在に帳票設計できます。
また、ドット単位で項目を配置できるため、厳密な印字位置が要求される帳票にも簡単に対応できます。
図1.6 帳票形式の設計例
帳票出力時に、List Creatorで金額や合計を自動計算したり、入力データに固定文字列(宛先の場合は「御中」、「様」、「宛て」など)を付加したりして出力できます。
イメージやバーコードを、帳票に組み込むことができます。
多言語に対応した帳票の設計・運用ができます
List Creatorでは、各国の環境や言語にあわせた帳票(多言語帳票)を設計・出力できます。List Creatorでは、多言語帳票として以下の言語をサポートしています。
日本語
英語
中国語(簡体)、中国語(繁体)
韓国語
タイ語
ベトナム語
ポルトガル語
フランス語
スペイン語
ドイツ語
ロシア語
チェコ語
「項目属性切替え機能」を使用すると、多言語帳票を効率的に設計・出力することができます。
項目属性切替え機能の概要については、以下を参照してください。
⇒“効率よく帳票の開発を行えます”
効率よく帳票の開発を行えます
複数の帳票のフォーマットを1ページに組み合せて出力することができます(組合せフォーム出力)。
例えば、保険契約書のように原票、お客様控、店舗控など、帳票の一部分が異なる帳票の場合、共通する部分と各帳票に異なる部分に分けて帳票を設計することにより、共通する部分の帳票を重複して作成・メンテナンスする必要がなくなり、効率よく帳票の開発を行うことができます。
帳票定義情報に定義されている項目の属性情報(フォントやリテラルなど)を、帳票出力時に置き換えて出力することができます(項目属性切替え機能)。
例えば、項目のプロパティで定義した日本語フォントの種類を、別の種類のフォントに変更して出力できます。
項目属性切替え機能を使用すると、帳票定義情報を修正しなくても、帳票の出力結果を変更できるため、効率よく帳票の設計・運用を行えます。
帳票の変更情報を簡単に確認できます
帳票格納ディレクトリと変更前の帳票定義情報が格納されているディレクトリを比較し、変更情報の一覧を出力することができます。出力した変更情報の一覧は、納品・保守作業などを行う場合に有効活用できます。
変更情報は、印刷、ファイル(PDFファイル、Excelファイル)が選択できるため、用途にあわせた形式で出力できます。
帳票の出力方法を簡単に設計できます
画面と対話しながら、帳票の出力方法を設定できます。
また、帳票データの印刷、電子保存、FAX送信、PDF変換、Excelファイル出力、TIFF出力を、1回の操作で同時にできます。
各種インタフェースで帳票を設定できます。
使用する言語やWebアプリケーションなどに合わせて、効率的なアプリケーション開発を強力にサポートします。
List Creatorで使用できるインタフェースは、以下のとおりです。
コマンド
Javaインタフェース
.NETインタフェース
Visual Basic連携用カスタムコントロール
FUJITSU NetCOBOLおよびCOBOL97連携用COBOLインタフェース
データベースと連携して帳票を出力できます
Navigator連携機能を使用して、List Creator デザイナにデータフィールドビューを表示し、データフィールドビューからデータベースの項目(データフィールド)をドラッグ& ドロップして帳票の項目(印刷フィールド)にすることができます。
List Creatorは、このデータ抽出条件にしたがってInterstage Navigator Serverからデータを取得し、帳票を出力します。
データベースの項目情報をもとに帳票の項目情報ファイルを作成し、データベースからデータを抽出して帳票に取り込むことができます。
SSIS連携機能を使用すると、各種のデータソースからデータを取得し帳票を出力することができます。データソースには各種データベース、フラットファイルなどがあります。
入力データには、CSV形式、可変長形式、固定長形式に加え、XML形式のデータを扱うことができます。BtoBを実現するXMLデータの流通環境でも、簡単に帳票出力の運用を実現できます。
XMLファイルまたはDTDファイルの場合は、ファイルをそのまま取り込んで、帳票レイアウト情報に定義することができます。
実際に帳票出力時に使用するXMLファイルや、XMLファイル(文書)の型を定義したDTDファイルをウィザードで取り込むと、効率よく帳票レイアウトを設計できます。
帳票を様々なメディアに出力できます
List Creatorでは、帳票をプリンタに出力するだけでなく、PDFファイルに変換して保存したり、OWFファイルを生成したり、Excelファイル、TIFFファイルに出力したりできます。さらに、関連ソフトウェア製品と連携すると、帳票を電子帳票として保存したり、FAXで送信したりできます。
以下に、出力できるメディアについて示します。
Windowsでは、使用するプリンタに制限はありません。すべてのプリンタに出力できます。
List Creatorでは、Print Managerと連携し、List Creatorのアプリケーションから印刷時のエラー監視・通知、区切りページの出力、印刷ドキュメントの保留などに関する指定を行うことができます。
ポイント
Print Managerとの連携については、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”を参照してください。
オーバレイの効率的な組み込みや圧縮技術の採用により、大量の帳票でもコンパクトサイズでPDFを生成できます。また、多重変換でも、高速にPDF変換できます。
セキュリティ対策として、コピー&ペースト抑止、印刷抑止、およびPDFを表示するためのパスワードを設定できます。
また、機密漏えいの防止のため、PDFファイルの生成時に暗号化されます。そのため、インターネット上のセキュリティが確保できます。
PDFファイル生成時に、PDFファイルの閲覧期限/ 閲覧期間、閲覧可能なURIなどを設定し、閲覧制限を設定することができます。
外字やTrueTypeフォントをPDFに埋め込めるため、PDFを表示するクライアントでは、特別な外字やフォントは不要です。Adobe Readerがあれば、帳票を表示できます。
生成したPDFファイルを電子メールの添付ファイルとして送信できます。
また、認証が必要なSMTPサーバを使用したセキュリティの高いメール送信を行うことができます。
生成したPDFファイルをモバイル端末上で閲覧することができます。
帳票を、Windowsで一般的に利用されているフォーマット形式であるExcelファイル(Microsoft Office Excel XML Format形式)で出力します。
印刷と同じイメージで、1シートに1ページ単位で出力することができます。
集計表形式の帳票の場合、明細部分を1シートに連続して出力する指定もできます。
任意間隔グリッドを使用して設計した帳票定義情報をExcelファイル出力すると、Excelファイルのセルに合わせた項目のマッピングにより、データの二次活用が容易になります。
任意間隔グリッドを使用して設計していない帳票定義情報でも、Excelファイル出力用に編集し直さずにExcelファイル出力することができます。
出力するExcelファイルに、シートの保護などのセキュリティを設定することができます。
帳票を、WebクライアントのWebブラウザでプレビュー/印刷する場合のファイル(OWFファイル)に変換します。このファイルを生成する機能をWebアプリケーション連携機能といいます。
OWFファイルは、List Creatorの独自形式で圧縮されたファイルで、低速な回線でもストレスなく運用できます。また、Webクライアント側でプレビュー/印刷するため、サーバ側のCPU負荷を軽減できます。
入力データに使用されている外字がWebクライアント側にインストールされていなくても、プレビュー/印刷できます。外字資源の配布は必要ありません。
プレビュー後のプレプリント用紙への印刷が簡単です。ドットインパクトプリンタでの運用もできます。ドットインパクトプリンタで運用する場合、余白の微調整ができます。
クライアントには、List Creatorの製品媒体に同梱されているWebプラグインをインストールするだけです。特別なソフトウェアをインストールする必要はありません。
クライアント側は、無制限ライセンスでList Creatorを利用できます。
List Worksと連携すると、帳票を電子化して、List Worksに格納できます。
電子帳票の格納時に、List Worksの振り分け条件にしたがって処理できます。
List Worksと連携し、帳票印刷配信を行うことができます。
Print ManagerおよびFAX出力連携製品と連携し、帳票をFAXとして送信することができます。
List CreatorのアプリケーションからFAX送信時の受信者情報を指定したり、送付状などを添付することができます。
帳票を、TIFFファイル(Tagged Image File Format形式)で出力します。
出力されるTIFFファイルは、マルチページTIFFとなります。複数のTIFFデータを1つのファイルに出力することができます。
LZW圧縮とG4(MMR)圧縮を利用できます。LZW圧縮は画質を損なうことなくファイルサイズを小さくすることができます。G4(MMR)圧縮はモノクロ2値の画像の場合に高い圧縮率となります。
TIFFファイルを表示する環境にフォントおよび外字を配布していなくても、TIFFファイルを表示することができます。
Webクライアント側のプリンタに帳票をプレビュー/印刷できます
Webアプリケーションと連携すると、Webサーバ上で一元管理されているList Creatorの帳票定義情報を、WebクライアントのWebブラウザ上でプレビューしたり、Webクライアント側のプリンタに印刷したりできます。これを、「Web手元印刷機能」といいます。
また、外字エンベッド機能を使用すると、Webクライアント側のシステムに外字がインストールされていなくても、帳票や入力データに使用されている外字をアウトラインフォントで美しくプレビュー/印刷することができます。
WebブラウザとWebサーバ間では、以下の形式のファイルが扱えます。
PDFファイル形式
OWFファイル形式
ポイント
OWFファイルは、List Creatorの独自形式のファイルです。
大量の帳票を分散して出力できます
アプリケーションサーバで帳票定義情報や入力データを一元管理し、帳票出力時に帳票出力サーバに転送して出力できます。サーバ間の転送は、データを圧縮してネットワーク転送するため、WAN などの低速な回線でも、大量の帳票を扱う印刷業務をスムーズに運用できます。
また、印刷データだけでなく、印刷資源の転送も、必要に応じてList Creatorが行います。このため、アプリケーションサーバで集中して印刷資源管理を行うことができ、印刷サーバのメンテナンス工数を軽減できます。
コネクタ連携機能を使用すると、帳票出力サーバで生成したPDFファイル/OWFファイル/Excelファイル/TIFFファイルを、アプリケーションサーバ側へ転送(配置)できます。
PDFファイル、OWFファイル、Excelファイル、またはTIFFファイルを生成する負荷を別サーバに分散できるため、負荷がかからないWebアプリケーションサーバを構築できます。
COBOLアプリケーション資産を利用できます
NetCOBOLで作成したCOBOLアプリケーションや、FORMで作成した帳票資源を利用して、List Creatorで簡単に分散出力することができます。
ECM製品と連携し、業務の効率を向上させます
List Creatorで出力した帳票(PDFファイルまたはExcelファイル)をECM製品で利用するための支援機能を提供します。
ECM製品で利用する連携情報(例えば帳票の登録先や検索用のキーワードなど)を記述したファイルを、帳票の出力先と同じフォルダへ出力できます。
これにより、ECM製品への帳票の登録時に、手動で検索用のキーワードを設定するなどの手間が省けるだけでなく、登録後の帳票を迅速・確実に検索できるようになります。
FORMやPSAMの帳票定義を利用して帳票を作成することができます
FORMで生成した画面帳票定義体や、PSAMから変換した画面帳票定義体をGUIツールを使用して、List Creatorの帳票定義情報に変換することができます。