クラスタアプリケーションの構築方法の詳細については、“PRIMECLUSTER導入運用手引書”の“第6章 クラスタアプリケーションの構築”を参照してください。
本設定の中で、GDS のサーバ間ミラーリングの設定(ネットミラーボリュームの作成)を行います。
なお、“PRIMECLUSTER導入運用手引書”の“6.2 GLSの初期設定”の設定は、上記“3.6.1 GLSの初期設定”で設定済みのため、ここでは不要です。
注意
GDSのiSCSIデバイスの設定手順(“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“サーバ間ミラーリングを行うディスクの設定”)の“チューニングパラメタの設定”で設定するチューニングパラメタの内、以下のものは値を変更して設定してください。
チューニングパラメタ名 | 変更後の値 |
---|---|
ED_CMD_RETRY_COUNT | 100 |
ED_DRV_RETRY_COUNT | 100 |
記載例:
ED_CMD_RETRY_COUNT=100 ED_DRV_RETRY_COUNT=100
CF のハートビートのタイムアウト検出時間 (CLUSTER_TIMEOUT)を延長する場合、上記のパラメタ値を下記の計算式に従って変更してください。小数点以下は切り上げで計算してください。
計算式:
<CLUSTER_TIMEOUT の増加分> ÷ 3 + 100
また、同説明書の“iSCSI ターゲットの作成”、“iSCSI セッションの確立”で使用するサーバ間ミラーリング用の IP アドレスには、業務LAN(兼管理LAN)のIPアドレスを指定してください。
セキュリティグループの設定で、クラスタノード間の icmp 通信を許可していない場合、clchkcluster コマンド実行時に以下のメッセージが出力されます。
日本語表示の場合:
シャットダウン機構が使用する管理LANのIPアドレス<IPアドレス>からのping応答がありません。
英語表示の場合:
Admin IP <IPアドレス> used by SF is not alive.
メッセージが出力された場合は、“3.1.2.3 業務LAN(兼管理LAN)用セキュリティグループの作成”を参照し、クラスタノード間の icmp 通信を許可するために icmp プロトコルのルールを設定後、再度実行してください。