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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.6<Cloud Services 編>
FUJITSU Software

1.1 サポート範囲

ここでは、FJcloud-O 環境でのPRIMECLUSTERのサポート範囲について説明します。

サポートする構成
  • クラスタノード数:1~2ノード

  • クラスタシステムの運用形態: 1:1運用待機、相互待機、シングルノードクラスタ

  • ネットワーク構成:

    • クラスタを構成する仮想サーバと管理クライアントは同一アベイラビリティゾーン、同一サブネットに属すること

    • クラスタインタコネクトは、管理LAN や業務LAN、GDS のサーバ間ミラーリングで使用するネットワークから独立したネットワークにすること。シングルノードクラスタの場合は不要です。

    • クラスタを構成する仮想サーバは、API エンドポイントと通信ができること。シングルノードクラスタの場合は不要です。

  • セキュリティグループ:

    • セキュリティ上、クラスタを構成する仮想サーバ間でセキュリティグループを1つ設定すること

    • クラスタを構成する仮想サーバと管理クライアント間で別のセキュリティグループを設定すること

    • クラスタを構成するノード以外との通信ができないように、クラスタインタコネクト用のセキュリティグループを設定すること。シングルノードクラスタの場合は不要です。

サポートする監視機能
  • 仮想サーバOS、クラスタインタコネクト異常

    クラスタインタコネクト(LAN)定周期監視によりOSのハングアップを検出し、待機系に切り替えます。

  • 共用ディスクおよびディスクアクセスパス異常

    ボリューム管理機能(GDS)と組み合わせることで、ディスクアクセスおよび、ディスクアクセスパスの故障を検出(Gdsリソースで監視)し、ディスクアクセス不可または、ディスクアクセスパスの全系故障の場合に待機系に切り替えます。

  • クラスタアプリケーション異常

    クラスタアプリケーションのリソース異常発生時に待機系に切り替えます。

注意

  • アベイラビリティゾーン間で構築された仮想サーバで、PRIMECLUSTERを使用することはできません。

  • 各仮想サーバは、それぞれ別の物理ホスト上で起動するように設定してください。

  • 仮想サーバのデータ引継ぎを行うために、GDSのサーバ間ミラーリングの設定が必要です。

  • 仮想サーバのIPアドレス引継ぎを行うために、Global Link Services(以降、GLS)の仮想NIC方式の設定が必要です。

  • 仮想サーバに対するスナップショットはOSを停止した状態のみ取得可能です。

  • PRIMECLUSTERの以下の機能は使用できません。

    • Global File Services(以降、GFS)

    • GDS Snapshot

    • GDSのルートクラスとローカルクラス

    • GDSのシングルボリュームおよび、ネットミラー以外のタイプのディスクグループ (ミラー 、ストライプ、コンカチネーション、スイッチ)

    • スケーラブル運用

    • 引継ぎネットワークリソースを使用したクラスタアプリケーション

    • シングルノードクラスタの場合、上記に加えて、PRIMECLUSTERの以下の機能が使用できません。

      • GLS

      • GDS

  • FJcloud-O のオートスケール機能は使用できません。

  • FJcloud-O のオートフェイルオーバ機能との併用が可能です。

    [オートフェイルオーバ機能を無効にした場合]

    運用系の仮想サーバが稼働している物理ホストで異常が発生した場合、業務が自動で切り替わりません。切替えには手動操作が必要になります。また、物理ホストで異常が発生した場合は、運用系・待機系に関係なく異常が発生した物理ホスト上の仮想サーバを再作成する必要があります。

    [オートフェイルオーバ機能を有効にした場合]

    運用系の仮想サーバが稼働している物理ホストで異常が発生した場合、オートフェイルオーバの動作後に業務が切り替わります(30分~60分程度)。

    なお、オートフェイルオーバ機能の詳細は、FJcloud-Oの公式ドキュメントを参照してください。

  • FJcloud-O 上のプロジェクト内で、重複した仮想サーバ名は使用できません。

  • FJcloud-O 環境の仮想サーバは、コンソールの使用ができません。シングルユーザモードにはしないでください。