バックアップすることにより、バックアップ時点にリカバリーできます。
サーバのバックアップ方法について説明します。
注意
コマンドの実行ユーザーに注意して手順を実施してください。
ポイント
バックアップの周期
業務内容によって異なりますが、Symfoware Analytics Serverでは、バックアップの周期を1日として運用することを推奨します。
DWHサーバのバックアップ手順
DWHサーバの起動
symasstartコマンドでDWHサーバを起動します。
symasbackupコマンドの実行
スーパーユーザーでsymasbackupコマンドを実行して、以下の資源のバックアップを行います。
カラムナテーブルに格納されたデータ以外のデータベース資源
参照
symasbackupコマンドの詳細は“リファレンス”の“symasbackup”を参照してください。
symascolumnbkコマンドの実行
DWHサーバ管理者ユーザーでsymascolumnbkコマンドを実行して、カラムナデータベース資源をバックアップします。
参照
symascolumnbkコマンドの詳細は“リファレンス”の“symascolumnbk”を参照してください。
DWHサーバの停止
symasstopコマンドでDWHサーバを停止します。
各種ディレクトリの退避
以下のディレクトリを任意のディレクトリにコピーして退避します。
データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ
データベースのデータ格納先ディレクトリ
カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ
“/etc/opt/FJSVsymas”ディレクトリ
"<DWHサーバのインストールフォルダ>\etc"フォルダ
注意
symasbackupコマンドは、カラムナテーブルに格納されているデータのバックアップを行いません。カラムナテーブルに格納されているデータをバックアップする場合は、symascolumnbkコマンドを実行してください。
カラムナテーブルをバックアップしたあとにカラムナテーブルを削除した場合は、再度symascolumnbkコマンドを実行してカラムナテーブルのバックアップを行ってください。
バックアップを再実行せずに以前に実行したカラムナテーブルのバックアップデータファイルを使用してリストアを行うと、削除したカラムナテーブルのデータもリストアされてしまいます。
再度、同一のカラムナテーブルを作成する場合には、エラーが発生して作成に失敗するため、注意してください。
ディスク故障を考慮して、バックアップ先ディレクトリは、以下の格納先とは別のディスクに配置してください。
データベースのデータ格納先ディレクトリ
カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ
カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス
カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス
カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス
バックアップ先ディレクトリにはバックアップデータよりも容量が大きいディレクトリを指定してください。
バックアップデータの容量は以下で見積もってください。
バックアップデータの容量 = 100.5MB
バックアップ先ディレクトリが存在する場合、symasbackupコマンドは以下の入力を要求します。
入力要求(以下から選択) | 意味 |
---|---|
Y | バックアップ先ディレクトリの配下のオブジェクトを削除してバックアップを実行します。 |
N | バックアップコマンドを中断します。 |
symasbackupコマンドなどのSymfoware Analytics Serverコマンドの実行中にsymasbackupコマンドを実行しないでください。
すでにアンセットアップ済み、またはセットアップ未実施の場合、symasbackupコマンドを実行しないでください。
参照
データ蓄積機能のバックアップの詳細は、“Symfoware Analytics Server (Operational Data Store編) 運用ガイド”の“バックアップ・リカバリ”を参照してください。