項目に対する操作について説明します。
この機能で扱う項目はDBMSから登録した項目です。演算項目や複合コードは含まれません。項目に対する操作は辞書の管理者が行います。
以下で操作したファイル名を指定して、辞書ユーティリティコマンドを実行します。辞書ユーティリティコマンドの実行は、“9.6.2 辞書ユーティリティコマンド”を参照してください。
辞書に登録済みの項目情報を抽出します。
ここでは、登録済み項目の抽出について、以下の内容を説明します。
入力ファイルの指定形式
入力ファイルのラベル(実行機能指定部、機能パラメタ指定部)
項目出力ファイルの出力形式
入力ファイルの指定形式
項目情報の抽出を行う場合の、入力ファイルの形式イメージを以下に示します。
上記の形式に示される、[START]から[END]までを「項目操作ブロック」と呼びます。
入力ファイルには、複数の項目操作ブロックを記述することができます。
項目操作ブロックが複数記述されている場合で、任意のブロックでエラーが発生した場合、それ以外のエラーのない項目操作ブロックは有効です。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
入力ファイルのラベル
項目情報の抽出を行う場合の、入力ファイルのラベルについて説明します。
(1)実行機能指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[TARGET] | COLUMN | 項目に対する操作の指定です。 |
[MODE] | 項目情報を抽出します。 | |
[REPLACE] | YES | 項目出力ファイルがすでに存在する場合、ファイルを上書きします。 |
NO | 項目出力ファイルがすでに存在する場合、項目情報の抽出ができません。 |
(2)機能パラメタ指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[START] | - | 項目操作ブロックを開始します。 |
[DATASOURCE] | データソース名 | 抽出する項目情報が存在するデータソース名を指定します。 |
[SCHEMA] | スキーマ名 | 抽出する項目情報が存在するスキーマ名を指定します。 |
[TABLE] | テーブル名 | 抽出する項目情報を存在するテーブル名を指定します。 |
[COLUMN_FILE] | 項目出力ファイル名 | 抽出する項目情報を出力するファイル(項目出力ファイル)のファイル名を指定します。指定内容についての詳細は“項目出力ファイルの出力形式”を参照してください。 |
[DBLINK] | データベースリンク名 | 抽出する項目情報が他サイトのOracleデータベースの資源である場合、他サイトのOracleデータベースを認識するためのデータベースリンク名を指定します。 |
[CATALOG] | カタログ名 | 抽出する項目情報がODBCの資源である場合、ODBCを認識するためのカタログ名を指定します。 |
[END] | - | 項目操作ブロックを終了します。 |
(注) 斜字のラベルは必要に応じて指定します。
機能パラメタ指定部に設定するラベルの指定内容について説明します。
機能パラメタ指定部のラベルで以下に示すものは、データソースの種別により指定値に違いがあるので注意が必要です。
対象テーブルの種類 | DATASOURCE | CATALOG | DBLINK | SCHEMA |
---|---|---|---|---|
Symfoware | RDBDBの値 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
Oracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
他サイトのOracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | データベースリンク名 | テーブルオーナー名 |
SQL Server | RN_MSSQLSERVER_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
ODBC | データソース名 | カタログ名 | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
Postgres | RN_POSTGRES_DBの値、またはデータソース名 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
(注1) Navigator辞書管理ツールでデータソースを定義したときのデータソース名です。
(注2) SAP IQの場合は、カタログ名は不要です。
項目出力ファイルの出力形式
項目情報の抽出により作成される項目出力ファイルの形式を示します。
項目情報は1項目で1行出力します。
注釈、見出し、単位は全体が二重引用符で囲まれます。
項目操作ブロック単位で項目情報を辞書から抽出します。
1)項目属性がプライマリキー、ユニークコード、コード、データの場合
項目名,注釈,見出し,単位,項目属性 |
項目名 項目名
注釈 項目に設定されている注釈(省略の場合あり)
見出し 項目に設定されている見出し
単位 項目に設定されている単位(省略の場合あり)
項目属性 以下のどれかの値
プライマリキーの場合:PRIMARY
ユニークコードの場合:UNIQUE
コードの場合:CODE
データの場合:DATA
2)項目属性が時間の場合
項目名,注釈,見出し,単位,項目属性,データ形式,決算開始月,決算開始日 |
項目名 項目名
注釈 項目に設定されている注釈(省略の場合あり)
見出し 項目に設定されている見出し
単位 項目に設定されている単位(省略の場合あり)
項目属性 TIME
データの形式 以下のどれかの値
YYYY/MM/DD
YYYY-MM-DD
YYYY.MM.DD
YYYYMMDD
YYYY/MM
YYYY-MM
YYYY.MM
YYYYMM
YYYY/MM/DD HH:MM:SS
YYYY-MM-DD HH:MM:SS
YYYY.MM.DD HH:MM:SS
YYYYMMDDHHMMSS
決算開始月 決算開始月(1~12)
決算開始日 決算開始日(1~31)
以下に出力例を示します。
『備考』
項目出力ファイル名は絶対パスで指定します。
[例] C:\wrk\navi\ColumnFile.txt
UNIXの場合には、C:\wrk\navi\を/wrk/navi/のように置き換えてください。
上記例では、以下の情報が抽出されています。
項目名 | CDMAKER | NMAKER | ETC |
注釈 | メーカの番号 | メーカの名前 | 備考 |
見出し | メーカコード | メーカ名 | 備考 |
単位 | (省略) | (省略) | (省略) |
項目属性 | プライマリキー | コード | データ |
データの形式 | ― | ― | ― |
決算開始月 | ― | ― | ― |
決算開始日 | ― | ― | ― |
辞書に登録済みの項目情報を変更します。
ここでは、登録済み項目情報の変更について、以下の内容を説明します。
入力ファイルの指定形式
入力ファイルのラベル(実行機能指定部、機能パラメタ指定部)
項目リストファイルの指定形式
入力ファイルの指定形式
項目情報の変更を行う場合の、入力ファイルの形式イメージを以下に示します。
上記の形式に示される、[START]から[END]までを「項目操作ブロック」と呼びます。
入力ファイルには、複数の項目操作ブロックを記述することができます。
項目操作ブロックが複数記述されている場合で、任意のブロックでエラーが発生した場合、それ以外のエラーのない項目操作ブロックは有効です。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
入力ファイルのラベル
項目情報の変更を行う場合の、入力ファイルのラベルについて説明します。
(1)実行機能指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[TARGET] | COLUMN | 項目に対する操作の指定です。 |
[MODE] | UPDATE | 項目情報を変更します。 |
(2)機能パラメタ指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[START] | - | 項目操作ブロックを開始します。 |
[DATASOURCE] | データソース名 | 変更する項目情報が存在するデータソース名を指定します。 |
[SCHEMA] | スキーマ名 | 変更する項目情報が存在するスキーマ名を指定します。 |
[TABLE] | テーブル名 | 変更する項目情報を存在するテーブル名を指定します。 |
[COLUMN_FILE] | 項目リストファイル名 | 変更する項目情報を記述したファイル(項目リストファイル)のファイル名を指定します。指定内容についての詳細は“項目リストファイルの指定形式”を参照してください。 |
[DBLINK] | データベースリンク名 | 変更する項目情報が他サイトのOracleデータベースの資源である場合、他サイトのOracleデータベースを認識するためのデータベースリンク名を指定します。 |
[CATALOG] | カタログ名 | 変更する項目情報がODBCの資源である場合、ODBCを認識するためのカタログ名を指定します。 |
[END] | - | 項目操作ブロックを終了します。 |
(注) 斜字のラベルは必要に応じて指定します。
機能パラメタ指定部に設定するラベルの指定内容について説明します。
機能パラメタ指定部のラベルで以下に示すものは、データソースの種別により指定値に違いがあるので注意が必要です。
対象テーブルの種類 | DATASOURCE | CATALOG | DBLINK | SCHEMA |
---|---|---|---|---|
Symfoware | RDBDBの値 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
Oracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
他サイトのOracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | データベースリンク名 | テーブルオーナー名 |
SQL Server | RN_MSSQLSERVER_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
ODBC | データソース名 | カタログ名 | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
Postgres | RN_POSTGRES_DBの値、またはデータソース名 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
(注1) Navigator辞書管理ツールでデータソースを定義したときのデータソース名です。
(注2) SAP IQの場合は、カタログ名は不要です。
項目リストファイルの指定形式
項目情報の変更を行う場合の、項目リストファイルの形式を示します。
項目のデータ型によって、設定できる項目属性が異なります。詳細は、“Navigator辞書管理ツールヘルプ”の“項目のデータ型と用途について”を参照してください。
項目情報は1項目で1行記述します。
項目リストファイル内の項目単位で辞書を更新します。
項目リストファイル内の任意の項目でエラーが発生した場合、項目リストファイルで指定した項目操作はすべて無効となります。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
1)項目属性がプライマリキー、ユニークコード、コード、データの場合
;項目属性がプライマリキー、ユニークコード、コード、データの場合の形式 |
項目名 項目情報を変更する項目名を指定
注釈 項目に設定する注釈を指定 (省略可)
見出し 項目に設定する見出しを指定
単位 項目に設定する単位を指定(省略可)
項目属性 以下のどれかの値を指定
プライマリキーの場合:PRIMARY
1つのテーブルで、プライマリキーとして設定できる項目は一つだけです。プライマリキーを持つテーブルはマスタテーブルと認識されます。プライマリキーを持つテーブルはユニークコードを持つことはできません。
ユニークコードの場合:UNIQUE
1つのテーブルで、ユニークコードとして設定できる項目は一つだけです。ユニークコードを持つテーブルは実テーブルと認識されます。ユニークコードを持つテーブルはプライマリキーを持つことはできません。
コードの場合:CODE
データの場合:DATA
2)項目属性が時間の場合
;項目属性が時間の場合の形式 |
項目名 項目情報を変更する項目名を指定
注釈 項目に設定する注釈を指定(省略可)
見出し 項目に設定する見出しを指定
単位 項目に設定する単位を指定(省略可)
項目属性 TIME
データの形式 以下のどれかの値を指定
YYYY/MM/DD
YYYY-MM-DD
YYYY.MM.DD
YYYYMMDD
YYYY/MM
YYYY-MM
YYYY.MM
YYYYMM
YYYY/MM/DD HH:MM:SS
YYYY-MM-DD HH:MM:SS
YYYY.MM.DD HH:MM:SS
YYYYMMDDHHMMSS
決算開始月 決算開始月を1~12の範囲で指定
決算開始日 決算開始日を1~31の範囲で指定
以下に出力例を示します。
『備考』
項目リストファイル名は絶対パスで指定します。
[例] C:\wrk\navi\ColumnFile.txt
UNIXの場合には、C:\wrk\navi\を/wrk/navi/のように置き換えてください。
上記例では、以下の情報が設定されます。
項目名 | ARTICLENO | CDMAKER | SALESDAY |
注釈 | 商品の番号 | メーカの番号 | 商品の発売日 |
見出し | 品番 | メーカコード | 発売日 |
単位 | (省略) | (省略) | (省略) |
項目属性 | プライマリキー | コード | 時間 |
データの形式 | ― | ― | 年/月/日 |
決算開始月 | ― | ― | 4月 |
決算開始日 | ― | ― | 1日 |