テーブルに対する操作について説明します。
テーブルに対する操作は辞書の管理者が行います。
以下で操作したファイル名を指定して、辞書ユーティリティコマンドを実行します。
辞書ユーティリティコマンドの実行は、“9.6.2 辞書ユーティリティコマンド”を参照してください。
テーブル情報を辞書に登録します。
ここでは、テーブルとテーブル内の項目の登録について、以下の内容を説明します。
入力ファイルの指定形式
入力ファイルのラベル(実行機能指定部、機能パラメタ指定部)
テーブルリストファイルの指定形式
入力ファイルの指定形式
テーブル情報の登録を行う場合の、入力ファイルの形式イメージを以下に示します。
上記の形式に示される、[START]から[END]までを「テーブル操作ブロック」と呼びます。
入力ファイルには、複数のテーブル操作ブロックを記述することができます。
テーブル操作ブロックが複数記述されている場合で、任意のブロックでエラーが発生した場合、それ以外のエラーのないテーブル操作ブロックは有効です。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
入力ファイルのラベル
テーブル情報の登録を行う場合の、入力ファイルのラベルについて説明します。
(1)実行機能指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[TARGET] | TABLE | テーブルに対する操作の指定です。 |
[MODE] | ADD | テーブル情報を登録します。 |
[REPLACE] | YES | 同名のテーブルがすでに辞書に登録済みの場合、テーブルを再登録します。 |
NO | 同名のテーブルがすでに辞書に登録済みの場合、テーブルは登録しません。 |
(2)機能パラメタ指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[START] | - | テーブル操作ブロックを開始します。 |
[DATASOURCE] | データソース名 | 登録するテーブル情報が存在するデータソース名を指定します。 |
[SCHEMA] | スキーマ名 | 登録するテーブル情報が存在するスキーマ名を指定します。指定内容についての詳細は“テーブルリストファイルの指定形式”を参照してください。 |
[TABLE_FILE] | テーブルリストファイル名 | 登録するテーブル情報を記述したファイル(テーブルリストファイル)のファイル名を指定します。 |
[DBLINK] | データベースリンク名 | 登録するテーブル情報が他サイトのOracleデータベースの資源である場合、他サイトのOracleデータベースを認識するためのデータベースリンク名を指定します。 |
[CATALOG] | カタログ名 | 登録するテーブル情報がODBCの資源である場合、ODBCを認識するためのカタログ名を指定します。 |
[END] | - | テーブル操作ブロックを終了します。 |
(注) 斜字のラベルは必要に応じて指定します。
機能パラメタ指定部に設定するラベルの指定内容について説明します。
機能パラメタ指定部のラベルで以下に示すものは、データソースの種別により指定値に違いがあるので注意が必要です。
対象テーブルの種類 | DATASOURCE | CATALOG | DBLINK | SCHEMA |
---|---|---|---|---|
Symfoware | RDBDBの値 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
Oracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
他サイトのOracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | データベースリンク名 | テーブルオーナー名 |
SQL Server | RN_MSSQLSERVER_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
ODBC | データソース名 | カタログ名 (注2) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
Postgres | RN_POSTGRES_DBの値、またはデータソース名 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
(注1) Navigator辞書管理ツールでデータソースを定義したときのデータソース名です。
(注2) SAP IQの場合は、カタログ名は不要です。
テーブルリストファイルの指定形式
テーブル情報の登録を行う場合の、テーブルリストファイルの形式を以下に示します。
1行に1つのテーブル情報を記述します。
テーブルリストファイル内のテーブル単位で辞書を更新します。
テーブルリストファイル内のテーブル単位でエラー判定を行います。任意のテーブルでエラーが発生した場合、そのテーブルに対する操作は無効となります。それ以外のエラーのないテーブルに対する操作は継続されます。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
以下に記述例を示します。
『備考』
テーブルリストファイル名は絶対パスで指定します。
[例] C:\wrk\navi\TableFile.txt
UNIXの場合には、C:\wrk\navi\を/wrk/navi/のように置き換えてください。
辞書に登録済みのテーブル情報を抽出します。
ここでは、登録済みテーブルの抽出について、以下の内容を説明します。
入力ファイルの指定形式
入力ファイルのラベル(実行機能指定部、機能パラメタ指定部)
テーブル出力ファイルの出力形式
入力ファイルの指定形式
テーブル情報の抽出を行う場合の、入力ファイルの形式イメージを以下に示します。
上記の形式に示される、[START]から[END]までを「テーブル操作ブロック」と呼びます。
入力ファイルには、複数のテーブル操作ブロックを記述することができます。
テーブル操作ブロックが複数記述されている場合で、任意のブロックでエラーが発生した場合、それ以外のエラーのないテーブル操作ブロックは有効です。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
入力ファイルのラベル
テーブル情報の抽出を行う場合の、入力ファイルのラベルについて説明します。
(1)実行機能指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[TARGET] | TABLE | テーブルに対する操作の指定です。 |
[MODE] | テーブル情報を出力します。 | |
[REPLACE] | YES | テーブル出力ファイルがすでに存在する場合、ファイルを上書きします。 |
NO | テーブル出力ファイルがすでに存在する場合、テーブルの抽出ができません。 |
(2)機能パラメタ指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[START] | - | テーブル操作ブロックを開始します。 |
[DATASOURCE] | データソース名 | 抽出するテーブル情報が存在するデータソース名を指定します。 |
[SCHEMA] | スキーマ名 | 抽出するテーブル情報が存在するスキーマ名を指定します。 |
[TABLE_FILE] | テーブル出力ファイル名 | 抽出するテーブル情報を出力するファイル(テーブル出力ファイル)のファイル名を指定します。指定内容についての詳細は“テーブル出力ファイルの出力形式”を参照してください。 |
[DBLINK] | データベースリンク名 | 抽出するテーブル情報が他サイトのOracleデータベースの資源である場合、他サイトのOracleデータベースを認識するためのデータベースリンク名を指定します。 |
[CATALOG] | カタログ名 | 抽出するテーブル情報がODBCの資源である場合、ODBCを認識するためのカタログ名を指定します。 |
[END] | - | テーブル操作ブロックを終了します。 |
(注) 斜字のラベルは必要に応じて指定します。
機能パラメタ指定部に設定するラベルの指定内容について説明します。
機能パラメタ指定部のラベルで以下に示すものは、データソースの種別により指定値に違いがあるので注意が必要です。
対象テーブルの種類 | DATASOURCE | CATALOG | DBLINK | SCHEMA |
---|---|---|---|---|
Symfoware | RDBDBの値 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
Oracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
他サイトのOracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | データベースリンク名 | テーブルオーナー名 |
SQL Server | RN_MSSQLSERVER_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
ODBC | データソース名 | カタログ名(注2) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
Postgres | RN_POSTGRES_DBの値、またはデータソース名 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
(注1) Navigator辞書管理ツールでデータソースを定義したときのデータソース名です。
(注2) SAP IQの場合は、カタログ名は不要です。
テーブル出力ファイルの出力形式
テーブル情報の抽出により作成されるテーブル出力ファイルの形式を以下に示します。
1行に1つのテーブル情報が出力されます。
注釈は全体が二重引用符で囲まれます。
テーブル操作ブロック単位でテーブル情報をファイルに出力します。
以下に記述例を示します。
『備考』
テーブル出力ファイル名は絶対パスで指定します。
[例] C:\wrk\navi\TableFile.txt
UNIXの場合には、C:\wrk\navi\を/wrk/navi/のように置き換えてください。
辞書に登録済みのテーブル情報を変更します。本機能ではテーブル情報に設定されている注釈を変更できます。
ここでは、登録済みテーブル情報の変更について、以下の内容を説明します。
入力ファイルの指定形式
入力ファイルのラベル(実行機能指定部、機能パラメタ指定部)
テーブルリストファイルの指定形式
入力ファイルの指定形式
テーブル情報の変更を行う場合の、入力ファイルの形式イメージを以下に示します。
上記の形式に示される、[START]から[END]までを「テーブル操作ブロック」と呼びます。
入力ファイルには、複数のテーブル操作ブロックを記述することができます。
テーブル操作ブロックが複数記述されている場合で、任意のブロックでエラーが発生した場合、それ以外のエラーのないテーブル操作ブロックは有効です。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
入力ファイルのラベル
テーブル情報の変更を行う場合の、入力ファイルのラベルについて説明します。
(1)実行機能指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[TARGET] | TABLE | テーブルに対する操作の指定です。 |
[MODE] | UPDATE | テーブル情報を変更します。 |
(2)機能パラメタ指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[START] | - | テーブル操作ブロックを開始します。 |
[DATASOURCE] | データソース名 | 変更するテーブル情報が存在するデータソース名を指定します。 |
[SCHEMA] | スキーマ名 | 変更するテーブル情報が存在するスキーマ名を指定します。 |
[TABLE_FILE] | テーブルリストファイル名 | 変更するテーブル情報を記述したファイル(テーブルリストファイル)のファイル名を指定します。指定内容についての詳細は“テーブルリストファイルの指定形式”を参照してください。 |
[DBLINK] | データベースリンク名 | 変更するテーブル情報が他サイトのOracleデータベースの資源である場合、他サイトのOracleデータベースを認識するためのデータベースリンク名を指定します。 |
[CATALOG] | カタログ名 | 変更するテーブル情報がODBCの資源である場合、ODBCを認識するためのカタログ名を指定します。 |
[END] | - | テーブル操作ブロックを終了します。 |
(注) 斜字のラベルは必要に応じて指定します。
機能パラメタ指定部に設定するラベルの指定内容について説明します。
機能パラメタ指定部のラベルで以下に示すものは、データソースの種別により指定値に違いがあるので注意が必要です。
対象テーブルの種類 | DATASOURCE | CATALOG | DBLINK | SCHEMA |
---|---|---|---|---|
Symfoware | RDBDBの値 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
Oracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
他サイトのOracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | データベースリンク名 | テーブルオーナー名 |
SQL Server | RN_MSSQLSERVER_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
ODBC | データソース名 | カタログ名 (注2) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
Postgres | RN_POSTGRES_DBの値、またはデータソース名 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
(注1) Navigator辞書管理ツールでデータソースを定義したときのデータソース名です。
(注2) SAP IQの場合は、カタログ名は不要です。
テーブルリストファイルの指定形式
テーブル情報の変更を行う場合の、テーブルリストファイルの形式を以下に示します。
1行に1つのテーブル情報を記述します。
テーブルリストファイル内のテーブル単位で辞書を更新します。
テーブルリストファイル内のテーブル単位でエラー判定を行います。任意のテーブルでエラーが発生した場合、そのテーブルに対する操作は無効となります。それ以外のエラーのないテーブルに対する操作は継続されます。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
以下に記述例を示します。
『備考』
テーブルリストファイル名は絶対パスで指定します。
[例] C:\wrk\navi\TableFile.txt
UNIXの場合には、C:\wrk\navi\を/wrk/navi/のように置き換えてください。
辞書に登録済みのテーブル情報を削除します。
ここでは、登録済みテーブルの削除について、以下の内容を説明します。
入力ファイルの指定形式
入力ファイルのラベル(実行機能指定部、機能パラメタ指定部)
テーブルリストファイルの指定形式
入力ファイルの指定形式
テーブル情報の削除を行う場合の、入力ファイルの形式イメージを以下に示します。
上記の形式に示される、[START]から[END]までを「テーブル操作ブロック」と呼びます。
入力ファイルには、複数のテーブル操作ブロックを記述することができます。
テーブル操作ブロックが複数記述されている場合で、任意のブロックでエラーが発生した場合、それ以外のエラーのないテーブル操作ブロックは有効です。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
入力ファイルのラベル
テーブル情報の削除を行う場合の、入力ファイルのラベルについて説明します。
(1)実行機能指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[TARGET] | TABLE | テーブルに対する操作の指定です。 |
[MODE] | DELETE | テーブル情報を削除します。 |
(2)機能パラメタ指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[START] | - | テーブル操作ブロックを開始します。 |
[DATASOURCE] | データソース名 | 削除するテーブル情報が存在するデータソース名を指定します。 |
[SCHEMA] | スキーマ名 | 削除するテーブル情報が存在するスキーマ名を指定します。 |
[TABLE_FILE] | テーブルリストファイル名 | 削除するテーブル情報を記述したファイル(テーブルリストファイル)のファイル名を指定します。指定内容についての詳細は“テーブルリストファイルの指定形式”を参照してください。 |
[DBLINK] | データベースリンク名 | 削除するテーブル情報が他サイトのOracleデータベースの資源である場合、他サイトのOracleデータベースを認識するためのデータベースリンク名を指定します。 |
[CATALOG] | カタログ名 | 削除するテーブル情報がODBCの資源である場合、ODBCを認識するためのカタログ名を指定します。 |
[END] | - | テーブル操作ブロックを終了します。 |
(注) 斜字のラベルは必要に応じて指定します。
機能パラメタ指定部に設定するラベルの指定内容について説明します。
機能パラメタ指定部のラベルで以下に示すものは、データソースの種別により指定値に違いがあるので注意が必要です。
対象テーブルの種類 | DATASOURCE | CATALOG | DBLINK | SCHEMA |
---|---|---|---|---|
Symfoware | RDBDBの値 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
Oracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
他サイトのOracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | データベースリンク名 | テーブルオーナー名 |
SQL Server | RN_MSSQLSERVER_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
ODBC | データソース名 | カタログ名 (注2) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
Postgres | RN_POSTGRES_DBの値、またはデータソース名 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
(注1) Navigator辞書管理ツールでデータソースを定義したときのデータソース名です。
(注2) SAP IQの場合は、カタログ名は不要です。
テーブルリストファイルの指定形式
テーブルの削除を行う場合の、テーブルリストファイルの形式を以下に示します。
1行に1つのテーブル情報を記述します。
テーブルリストファイル内のテーブル単位で辞書を更新します。
テーブルリストファイル内のテーブル単位でエラー判定を行います。任意のテーブルでエラーが発生した場合、そのテーブルに対する操作は無効となります。それ以外のエラーのないテーブルに対する操作は継続されます。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
テーブル情報の登録、変更で使用したテーブルリストファイル、またはテーブル情報の抽出で作成したテーブル出力ファイルを使用可能です(注釈は無視されます)。
以下に記述例を示します。
『備考』
テーブルリストファイル名は絶対パスで指定します。
[例] C:\wrk\navi\TableFile.txt
UNIXの場合には、C:\wrk\navi\を/wrk/navi/のように置き換えてください。
テーブルの公開条件を設定します。
ここでは、テーブルの公開条件の設定について、以下の内容を説明します。
入力ファイルの指定形式
入力ファイルのラベル(実行機能指定部、機能パラメタ指定部)
テーブル公開条件定義リストファイルの指定形式
テーブルの公開条件の設定を行った場合、指定したテーブルに対して、事前に設定されていた公開条件はすべて削除されます。
公開条件がすでに設定されているテーブルに対して、条件の一部を追加/更新する場合には、公開条件の抽出機能で設定されている公開条件をファイルに出力してから、そのファイルの必要な箇所だけ変更して設定を行ってください。
テーブルの公開条件を指定するテーブル公開条件リストファイルに空のファイルを指定した場合には、公開条件が設定されません。
注意
“3.4.1 一覧モードから登録”の“公開条件を設定するテーブルにアウタジョインを定義する場合の注意”を参照してください。
入力ファイルの指定形式
テーブルの公開条件の設定を行う場合の、入力ファイルの形式イメージを以下に示します。
上記の形式に示される、[START]から[END]までを一つの単位として記述します。
この[START]から[END]までの一連の設定を「公開条件定義ブロック」と呼びます。
公開条件定義ブロックはファイル内に複数個記述することができます。
公開条件定義ブロックの単位でDBMSの処理単位(トランザクション)を設定します。
公開条件定義ブロックでは任意の1個のテーブルに対する定義が可能です。
一つの公開条件定義ブロックで同時に複数のテーブルを指定することはできません。
公開条件定義ブロック中にエラーとなる情報が存在した場合、そのエラーとなる情報を含んだ公開条件定義ブロックは無効となります。それ以外の、エラーのない公開条件定義ブロックは有効です。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
入力ファイルのラベル
テーブルの公開条件の設定を行う場合の、入力ファイルのラベルについて説明します。
(1)実行機能指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[TARGET] | TABLE_CONDITION | テーブルの公開条件に対する操作の指定です。 |
[MODE] | IMPORT | テーブルの公開条件の設定をします。 |
(2)機能パラメタ指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[START] | - | 公開条件定義ブロックを開始します。 |
[DATASOURCE] | データソース名 | 公開条件設定の対象となるテーブル名を認識するために指定します。指定内容についての詳細は“データソースの違いによる機能パラメタラベルの設定”を参照してください。 |
[SCHEMA] | スキーマ名 | 公開条件設定の対象となるテーブルが存在するスキーマを指定します。 |
[TABLE] | テーブル名 | 公開条件設定の対象となるテーブルが存在するテーブルを指定します。 |
[CONDFILE] | テーブル公開条件リストファイル名 | 公開条件を指定した公開条件指定ファイルのファイル名を指定します。指定内容についての詳細は“テーブル公開条件リストファイルの指定形式”を参照してください。 |
[DBLINK] | データベースリンク名 | 公開条件設定の対象となるテーブルが他サイトのOracleデータベースの資源である場合、他サイトのOracleデータベースを認識するためのデータベースリンク名を指定します。 |
[CATALOG] | カタログ名 | 公開条件設定の対象となるテーブルがODBCの資源である場合、ODBCを認識するためのカタログ名を指定します。 |
[END] | - | 公開条件定義ブロックを終了します。 |
(注) 斜字のラベルは必要に応じて指定します。
機能パラメタ指定部に設定するラベルの指定内容について説明します。
機能パラメタ指定部のラベルで以下に示すものは、データソースの種別により指定値に違いがあるので注意が必要です。
対象テーブルの種類 | DATASOURCE | CATALOG | DBLINK | SCHEMA | TABLE |
---|---|---|---|---|---|
Symfoware | RDBDBの値 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ | テーブル名 |
Oracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 | テーブル名 |
他サイトのOracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | データベースリンク名 | テーブルオーナー名 | テーブル名 |
SQL Server | RN_MSSQLSERVER_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 | テーブル名 |
ODBC | データソース名 | カタログ名 | (指定不可) | テーブルオーナー名 | テーブル名 |
Postgres | RN_POSTGRES_DBの値、またはデータソース名 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
|
(注1) Navigator辞書管理ツールでデータソースを定義したときのデータソース名です。
(注2) SAP IQの場合は、カタログ名は不要です。
テーブル公開条件リストファイルの指定形式
テーブル公開条件の設定を行う場合の、テーブル公開条件リストファイルの形式を以下に示します。
上の図における、(1)から(11)までのパラメタの意味は以下のとおりです。
(1)
公開条件を設定するグループ名を指定します。すべてのユーザに対して設定を行う場合は何も指定しないでください。
(2)
公開条件を設定するユーザ名を指定します。すべてのユーザ、またはグループに対する設定を行う場合は何も指定しないでください。
(3)
予約されています。何も指定しないでください。
(4)
予約されています。何も指定しないでください。
(5)
公開条件を設定する項目名を指定します。項目のデータ型が文字型の場合は(6)と(7)を設定します。数値型の場合には(6)、(8)、(9)、または(6)、(8)から(11)までを設定します。
(6)
(5)で指定した項目に設定する条件の種類を指定します。以下のどれかを指定します。
NULL値を含めない場合
条件の種類 | 対象データ型 | 肯定形か否定形か | 指定する値 |
---|---|---|---|
完全一致 | 文字型 | 肯定 | COMPLETE |
否定 | COMPLETEN | ||
前方一致 | 文字型 | 肯定 | START |
否定 | STARTN | ||
後方一致 | 文字型 | 肯定 | END |
否定 | ENDN | ||
部分一致 | 文字型 | 肯定 | PARTIAL |
否定 | PARTIALN | ||
上限値だけ/下限値だけ/上限値と下限値の両方 | 数値型 | 肯定 | RANGE |
NULL値を含める場合
条件の種類 | 対象データ型 | 肯定形か否定形か | 指定する値 |
---|---|---|---|
完全一致 | 文字型 | 肯定 | COMPLETE_NULL |
否定 | COMPLETEN_NULL | ||
前方一致 | 文字型 | 肯定 | START_NULL |
否定 | STARTN_NULL | ||
後方一致 | 文字型 | 肯定 | END_NULL |
否定 | ENDN_NULL | ||
部分一致 | 文字型 | 肯定 | PARTIAL_NULL |
否定 | PARTIALN_NULL | ||
上限値下限値 | 数値型 | 肯定 | RANGE_NULL |
(7)
条件の種類が完全一致、前方一致、後方一致、および部分一致の場合の、比較する文字列を指定します。全体を二重引用符で囲む必要があります。ただし、指定する値が一個の場合は囲む必要はありません。
複数個指定することができます。複数個指定する場合は、個々の指定値はカンマで区切り、全体を二重引用符で囲む必要があります。
文字列の中に二重引用符を指定する場合は、二重引用符を2つ続けて記述する必要があります。この場合、条件値が一つであっても条件全体を二重引用符で囲む必要があります。
本条件の後にカンマを指定し、別条件を設定しても無視されます。
文字列の先頭、または最終文字に空白を指定する場合は、条件が一つであっても条件全体を二重引用符で囲む必要があります。
(8)~(11)
条件の種類が上限値、下限値、上限値と下限値の両方がある場合に指定します。
この指定は、(5)で指定した項目のデータ型が数値型の場合にだけ設定可能です。文字型の場合は設定できません。
「(8)と(9)」、または「(10)と(11)」の二個一組で一つの条件(上限値/下限値)を示します。
(9)、または(11)によって境界値(上限、または下限の数値)を指定します。
すなわち、(8)と(9)とによって上限値(または下限値)を指定し、(10)と(11)とによって下限値(または上限値)を指定します。上限値、下限値の指定の順序は任意です。
上限値と下限値をともに指定する場合には(8)、(9)、(10)、(11)の4パラメタを指定します。
(8)と(10)には上限値、または下限値の境界値を含むか含まないかを示す、以下の値を指定します。
指定値 | 内容 | 境界値の扱い |
---|---|---|
GREATERE | 下限値の指定 | 含む |
GREATER | 下限値の指定 | 含まない |
LESSE | 上限値の指定 | 含む |
LESS | 上限値の指定 | 含まない |
以下に記述例を示します。
『備考』
テーブル公開条件リストファイル名は絶対パスで指定します。
[例] C:\wrk\navi\tblcnd.txt
UNIXの場合には、C:\wrk\navi\を/wrk/navi/のように置き換えてください。
注意
スキーマ、またはテーブルオーナーをサポートしないODBCデータソースに対して、この機能は利用できません。
テーブルの公開条件を抽出します。
ここでは、テーブルの公開条件の抽出について、以下の内容を説明します。
入力ファイルの指定形式
入力ファイルのラベル(実行機能指定部、機能パラメタ指定部)
テーブル公開条件出力ファイルの出力形式
公開条件の抽出によって、その時点でどのような公開条件が設定されているかを知ることができます。辞書の管理者はテーブルの公開条件を追加・変更・削除する場合に参考情報として利用できます。公開条件の抽出はテーブル単位で行います。
入力ファイルの指定形式
テーブルの公開条件の抽出を行う場合の、入力ファイルの形式イメージを以下に示します。
上記形式に示される、[START]から[END]までを一つの単位として記述します。
この[START]から[END]までの一連の設定を「公開条件定義ブロック」と呼びます。
公開条件定義ブロックはファイル内に複数個記述することができます。
公開条件定義ブロックには任意の1個のテーブルに対する指定が可能です。複数のテーブルから一つの公開条件定義ブロックで同時に抽出することはできません。
公開条件定義ブロック中にエラーとなる情報が存在した場合、そのエラーとなる情報を含んだ公開条件定義ブロックは無効となります。それ以外のエラーのない公開条件定義ブロックは有効です。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
入力ファイルのラベル
テーブルの公開条件の抽出を行う場合の、入力ファイルのラベルについて説明します。
(1)実行機能指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[TARGET] | TABLE_CONDITION | テーブルの公開条件に対する操作の指定です。 |
[MODE] | EXPORT | テーブルの公開条件の抽出をします。 |
[REPLACE] | YES | テーブルの公開条件出力ファイルがすでに存在する場合、ファイルを上書きします。 |
NO | テーブルの公開条件出力ファイルがすでに存在する場合、テーブルの公開条件の抽出ができません。 |
(2)機能パラメタ指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[START] | - | 公開条件定義ブロックを開始します。 |
[DATASOURCE] | データソース名 | 抽出する公開条件が存在するデータソース名を指定します。 |
[SCHEMA] | スキーマ名 | 抽出する公開条件が存在するスキーマ名を指定します。 |
[TABLE] | テーブル名 | 抽出する公開条件が存在するテーブル名を指定します。 |
[CONDFILE] | テーブル公開条件出力ファイル名 | 抽出する公開条件を出力するファイルのファイル名を指定します。指定内容についての詳細は“テーブル公開条件出力ファイルの出力形式”を参照してください。 |
[DBLINK] | データベースリンク名 | 抽出する公開条件が他サイトのOracleデータベースの資源である場合、他サイトのOracleデータベースを認識するためのデータベースリンク名を指定します。 |
[CATALOG] | カタログ名 | 抽出する公開条件がODBCの資源である場合、ODBCを認識するためのカタログ名を指定します。 |
[END] | - | 公開条件定義ブロックを終了します。 |
(注) 斜字のラベルは必要に応じて指定します。
機能パラメタ指定部に設定するラベルの指定内容について説明します。
機能パラメタ指定部のラベルで以下に示すものは、データソースの種別により指定値に違いがあるので注意が必要です。
対象テーブルの種類 | DATASOURCE | CATALOG | DBLINK | SCHEMA | TABLE |
---|---|---|---|---|---|
Symfoware | RDBDBの値 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ | テーブル名 |
Oracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 | テーブル名 |
他サイトのOracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | データベースリンク名 | テーブルオーナー名 | テーブル名 |
SQL Server | RN_MSSQLSERVER_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 | テーブル名 |
ODBC | データソース名 | カタログ名 | (指定不可) | テーブルオーナー名 | テーブル名 |
Postgres | RN_POSTGRES_DBの値、またはデータソース名 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
|
(注1) Navigator辞書管理ツールでデータソースを定義したときのデータソース名です。
(注2) SAP IQの場合は、カタログ名は不要です。
テーブル公開条件出力ファイルの出力形式
テーブルの公開条件の抽出により作成されるテーブル公開条件出力ファイルの形式を以下に示します。
上の図における、(1)から(11)までのパラメタの意味は以下のとおりです。
(1)
公開条件が設定されたグループ名が出力されます。すべてのユーザに対する条件の場合は何も出力されません。
(2)
公開条件が設定されたユーザ名が出力されます。すべてのユーザ、またはグループに対する条件の場合は何も出力されません。
グループ名、またはユーザ名が公開条件の出力ファイルに出力されるかどうかは、辞書の運用形態、および設定されている公開条件の設定対象ユーザによって異なります。
以下にグループ名とユーザ名の出力の有無の関係を示します。
エンタープライズ辞書運用の場合
公開条件を設定した対象ユーザ | グループ名とユーザ名の出力の有無 |
---|---|
すべてのユーザ | グループ名とユーザ名は出力されない |
特定の部門 | グループ名は出力され、ユーザ名は出力されない |
部門辞書運用の場合
公開条件を設定した対象ユーザ | グループ名とユーザ名の出力の有無 |
---|---|
すべてのユーザ | グループ名とユーザ名は出力されない |
特定のユーザ | グループ名とユーザ名が出力される |
(3)
予約されています。何も出力されません。
(4)
予約されています。何も出力されません。
(5)
公開条件が設定された項目名を出力します。公開条件が設定された項目のデータ型が文字型の場合は(6)と(7)が出力され、数値型の場合には(6)、(8)、(9)、または(6)、(8)から(11)が出力されます。
(6)
(5)の項目の条件の種類が出力されます。以下のどれかとなります。
NULL値を含めない場合
条件の種類 | 対象データ型 | 肯定形か否定形か | 指定する値 |
---|---|---|---|
完全一致 | 文字型 | 肯定 | COMPLETE |
否定 | COMPLETEN | ||
前方一致 | 文字型 | 肯定 | START |
否定 | STARTN | ||
後方一致 | 文字型 | 肯定 | END |
否定 | ENDN | ||
部分一致 | 文字型 | 肯定 | PARTIAL |
否定 | PARTIALN | ||
上限値だけ/下限値だけ/ | 数値型 | 肯定 | RANGE |
NULL値を含める場合
条件の種類 | 対象データ型 | 肯定形か否定形か | 指定する値 |
---|---|---|---|
完全一致 | 文字型 | 肯定 | COMPLETE_NULL |
否定 | COMPLETEN_NULL | ||
前方一致 | 文字型 | 肯定 | START_NULL |
否定 | STARTN_NULL | ||
後方一致 | 文字型 | 肯定 | END_NULL |
否定 | ENDN_NULL | ||
部分一致 | 文字型 | 肯定 | PARTIAL_NULL |
否定 | PARTIALN_NULL | ||
上限値下限値 | 数値型 | 肯定 | RANGE_NULL |
(7)
条件の種類が完全一致、前方一致、後方一致、および部分一致の場合の、比較する文字列が出力されます。
全体が二重引用符で囲まれます。
複数出力する場合は全体を二重引用符で囲み、値はカンマで区切られます。
条件の値に二重引用符がある場合は、二重引用符が2つ続き、全体が二重引用符で囲まれます。
(8)~(11)
条件の種類が上限値、下限値、上限値と下限値の両方がある場合に出力されます。
この指定は(5)の項目のデータ型が数値型の場合に出力されます。文字型の場合は出力されません。
「(8)と(9)」、または「(10)と(11)」の二個一組で一つの条件(上限値/下限値)を示します。
(9)、または(11)によって境界値(上限、または下限の数値)が出力されます。
すなわち、(8)と(9)とによって上限値(または下限値)が示され、(10)と(11)とによって下限値(または上限値)が示されます。上限値、下限値の指定の順序は任意です。
上限値と下限値の両方が含まれる場合には(8)、(9)、(10)、(11)の4パラメタがすべて出力されます。
(8)と(10)には、上限値、または下限値の境界値を含むか含まないかを示す、以下の指定値が出力されます。
指定値 | 内容 | 境界値の扱い |
---|---|---|
GREATERE | 下限値の指定 | 含む |
GREATER | 下限値の指定 | 含まない |
LESSE | 上限値の指定 | 含む |
LESS | 上限値の指定 | 含まない |
以下に記述例を示します。
『備考』
テーブル公開条件出力ファイル名は絶対パスで指定します。
[例] C:\wrk\navi\tblcnd.txt
UNIXの場合には、C:\wrk\navi\を/wrk/navi/のように置き換えてください。