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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.9 運用ガイド
FUJITSU Storage

11.1.6 SDXオブジェクト運用の注意(バックアップ管理)

11.1.6.1 デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合の注意点

11.1.6.2 バックアップ同期処理開始コマンド(swststartsync)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合の注意点

以下のときは、PRIMECLUSTER GDの業務ボリュームのバックアップ同期処理を開始できません。出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。

以下のときは、ECによるバックアップ同期処理を開始できません。PRIMECLUSTER GDのソフトコピーだけ使用可能です。PRIMECLUSTER GDのソフトコピーを使用するには、-Xgds-softcopyオプションを指定します。

バックアップボリュームが以下の状態のときは、業務ボリュームのプロキシオブジェクトとして使用できないため、バックアップ先として選択されません。また、バックアップ先として指定したときも、使用できません。

11.1.6.3 バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合の注意点

SDXオブジェクトのバックアップ運用時、以下のときに同期処理をキャンセルすると、バックアップボリュームがデータ不当状態(INVALID)になります。

ボリュームのデータ不当状態は、同期処理やスナップショット処理を再度行えば、停止状態(STOP)になり自動的に解消されます。
それ以外の方法で復旧したい場合は、『PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 (Linux版)』を参照して対処してください。

11.1.6.4 バックアップ実行コマンド(swstbackup)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合注意点

以下のときは、PRIMECLUSTER GDの業務ボリュームをバックアップできません。出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。

バックアップボリュームが以下の状態のときは、業務ボリュームのプロキシオブジェクトとして使用できないため、バックアップ先として選択されません。また、バックアップ先として指定したときも、使用できません。

SDXオブジェクトをスライス単位で運用する場合注意点

以下のときは、バックアップできません。出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。

以下のときは、前後処理スクリプトが実行されません。

11.1.6.5 リストア実行コマンド(swstrestore)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合の注意点

以下のときは、PRIMECLUSTER GDの業務ボリュームをリストアできません。出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。

PRIMECLUSTER GDの業務ボリュームでは、以下のときは、OPCによるリストアを実行できません。ソフトコピーだけ使用可能です。PRIMECLUSTER GDのソフトコピーを使用するには、-Xgds-softcopyオプションを指定します。

PRIMECLUSTER GDのソフトコピーを使用したswstrestoreコマンドが強制終了などで中断された場合、開始したソフトコピーは継続して実行されます。この場合、ソフトコピーの完了を待ってからswstsrsemtchコマンドを実行してください。

SDXオブジェクトをスライス単位で運用する場合の注意点

業務ボリュームがSDXオブジェクトのスライスで、シングルボリュームでないときは、本コマンドでリストアできません。ミラー状態のボリュームに対してアドバンスト・コピーができないためです。

SDXオブジェクトの業務ボリュームへの復旧は、以下の手順で実施してください。

  1. バックアップ履歴一覧画面/swsthistdispコマンドで、バックアップボリュームを確認します。

  2. ddコマンドで、リストアしたいボリュームにコピーします。