バックアップ管理簿の保守方法について説明します。バックアップ運用を実施しているサーバで実行します。
バックアップ管理簿とSymfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるリカバリ制御ファイルをバックアップします。コマンドの詳細は、swstresbackコマンドを参照してください。
バックアップ管理簿のバックアップデータの容量
以下のディレクトリ配下のサイズを確認してください。
/etc/opt/FJSVswsts/data
クラスタ運用している場合は、以下のディレクトリ配下のサイズを確認してください。
/etc/opt/FJSVswsts/<論理ノード名>/data
Symfowareのデータベースをバックアップしている場合は、リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ配下のサイズも確認してください。
ポイント
以前に退避したディレクトリと同じディレクトリを使用してswstresbackコマンドを実行する場合は、上記サイズの3倍の空き容量が必要です。これは、swstresbackコマンドが、以前に退避したデータを保持しながらバックアップするためです。
バックアップ管理簿とSymfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるリカバリ制御ファイルをリストアします。コマンドの詳細は、swstresrstコマンドを参照してください。
レプリケーション管理簿の保守方法について説明します。
レプリケーション管理簿のバックアップは、運用管理サーバのリポジトリをバックアップすることで実施します。リポジトリのバックアップ方法は、「9.1.1.3.1 データベースのバックアップ」を参照してください。
ポイント
レプリケーション管理の運用情報は、リポジトリに格納されています。
レプリケーション管理簿のバックアップは、swsrpsetvolコマンドやswsrpdelvolコマンドによってレプリケーション管理の運用情報が変更された場合に実行することをお勧めします。
レプリケーション管理簿のリストアは、以下の手順で実施します。
運用管理サーバのリポジトリをリストアします。リストア方法は、運用管理サーバのOSに対応した『AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「データベースのリストア」を参照してください。
管理対象サーバでswsrprecoverresコマンドを-rオプションを指定して実行します。
ポイント
上記の作業によって、リポジトリのレプリケーション管理の運用情報が管理対象サーバへコピーされ、運用可能な状態になります。
リポジトリに存在するレプリケーション管理の運用情報に変更がなく、管理対象サーバに存在するレプリケーション管理の運用情報だけが何らかの理由で不正な状態になった場合は、手順2だけを実行してください。
運用管理サーバで使用しているデータベースの保守方法について説明します。
データベースのバックアップデータの容量
以下の計算式で算出します。
60+(管理するデバイス数×0.001)メガバイト |
「9.7.2.1 共通制御とAdvancedCopy Managerリポジトリのバックアップ」を参照してETERNUS SF Managerのデータベースをバックアップしてください。
ポイント
主に管理対象サーバの追加やデバイス情報の取込みなど構成情報に変化が生じた際に使用しますが、それ以外に1日1回など定期的に実行することをお勧めします。
退避データ取得中の外部ファイルの入出力障害に備えるために、退避データは最低でも2世代管理しておくことをお勧めします。
「9.7.2.2 共通制御とAdvancedCopy Managerリポジトリのリストア」を参照して、本ソフトウェアのマネージャーのデータベースをリストアしてください。
本コマンドは、運用管理サーバで実行します。
レジストリの保守方法について説明します。運用管理サーバおよび管理対象サーバで実施します。
cpコマンドなどを使用して、以下のファイルをバックアップします。
ファイル名
非クラスタ運用の場合
/etc/opt/swstorage/swnode.ini
クラスタ運用の場合
/etc/opt/swstorage/<論理ノード名>/swnode.ini
実施例
/backupディレクトリに退避します。
# cp /etc/opt/swstorage/swnode.ini /backup
レジストリのバックアップデータの容量
バックアップするファイルのサイズを確認してください。
cpコマンドなどを使用して、以下のファイルを復元します。
ファイル名
非クラスタ運用の場合
/etc/opt/swstorage/swnode.ini
クラスタ運用の場合
/etc/opt/swstorage/<論理ノード名>/swnode.ini
実施例
/backupディレクトリに退避されているファイルを復元します。
# cp /backup/swnode.ini /etc/opt/swstorage
Symfowareデータベース情報ファイルの保守方法について説明します。
Symfowareのバックアップサーバ運用で使用するSymfowareデータベース情報ファイルをバックアップします。
以下のディレクトリにあるファイルを、任意のディレクトリにコピーしてください。
非クラスタ運用の場合
<環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\DEFAULT\symfo
クラスタ運用の場合
<論理ノード用環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\DEFAULT\symfo
Symfowareのバックアップサーバ運用で使用するSymfowareデータベース情報ファイルをリストアします。
「9.1.1.5.1 Symfowareデータベース情報ファイルのバックアップ」でバックアップしたファイルを、以下のディレクトリにコピーしてください。
非クラスタ運用の場合
<環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\DEFAULT\symfo
クラスタ運用の場合
<論理ノード用環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\DEFAULT\symfo
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリの保守方法について説明します。
Symfowareのバックアップサーバ運用で使用するリカバリ制御ファイル出力先ディレクトリをバックアップします。
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリには、バックアップ時に生成されるリカバリ制御ファイルとバックアップ履歴ファイルが格納されます。
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリにあるファイルを、任意のディレクトリにコピーしてください。
非クラスタ運用の場合
<環境設定ディレクトリ>\etc\SymfoWARE\Rep
クラスタ運用の場合
<論理ノード用環境設定ディレクトリ>\etc\SymfoWARE\Rep
Symfowareのバックアップサーバ運用で使用するリカバリ制御ファイル出力先ディレクトリをリストアします。
「9.1.1.6.1 リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリのバックアップ」でバックアップしたファイルを、リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリにコピーしてください。
非クラスタ運用の場合
<環境設定ディレクトリ>\etc\SymfoWARE\Rep
クラスタ運用の場合
<論理ノード用環境設定ディレクトリ>\etc\SymfoWARE\Rep