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ETERNUS SF Express 16.9 / Storage Cruiser 16.9 / AdvancedCopy Manager 16.9 移行ガイド
FUJITSU Storage

6.7.2 クラスタ運用の場合のアップグレードインストール

6.7.2.1 アップグレードインストール前の作業

ポイント

アップグレードインストール中に異常が発生すると、アップグレードインストール前の状態に戻すこと(ロールバック)ができません。このため、アップグレードインストール前の状態に戻す場合は、システムをバックアップすることを推奨します。

アップグレードインストール中に異常が発生し、アップグレードインストール前の状態に戻す場合は、バックアップからシステムを復元(リストア)してください。

  1. セカンダリノードで、CCMサーバ業務が停止していることを確認します。

    CCMサーバ業務が停止していない場合は、セカンダリノードでAdvancedCopy Manager CCMが属する業務を停止します。停止手順は、使用しているクラスタ製品のマニュアルを参照してください。

  2. プライマリノードで、CCMサーバ業務を停止します。

    停止手順は、使用しているクラスタ製品のマニュアルを参照してください。
    ただし、AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクはマウントした状態にします。

  3. プライマリノードで、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Manager Copy Control Module運用環境をバックアップします。
    なお、バックアップに必要な容量は100MBです。

    1. 作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

    2. 本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM メディアパック (Solaris版) (16.9以降) マネージャープログラム (2/2)」または「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Linux 64bit版) (16.9以降) マネージャープログラム (2/2)」を、DVDドライブに挿入します。

    3. DVD媒体をマウントします。

      • Solaris環境でのマウント例

        # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s0 <DVDマウントポイント>

        DVDドライブのデバイス名は装置によって異なります。例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/dsk/c0t4d0s0」としています。

      • Linux環境でのマウント例

        # mount -t iso9660 -r /dev/cdrom <DVDマウントポイント>

        DVDドライブのデバイス名は装置によって異なります。例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/cdrom」としています。

    4. 以下のコマンドを実行して、旧バージョンレベルのバックアップを実施します。

      backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定してください。

      # <DVDマウントポイント>/Manager_unix/vuptools/esfccmpreinst_cluster.sh backupDir -primary

      バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、コマンドを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、全角文字、日本語、空白(全角、半角)、および半角記号【 " / ` * ? \ $ [ ] , % ! { } 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

    5. DVD媒体内以外のディレクトリに移動します。

      例:

      # cd
    6. DVD媒体をアンマウントします。

      # umount <DVDマウントポイント>
    7. DVD媒体を装置から取り出します。
      セカンダリノードで作業をするために、DVD媒体を装置から取り出してください。

  4. プライマリノードで、ディスクの空き容量の確認をします。
    アップグレードインストールを行うサーバのディスクに、アップグレードインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。
    アップグレードインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。

    本バージョンレベルに必要な空き容量

    本バージョンレベルの、ETERNUS SF ManagerプログラムまたはAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
    必要な空き容量は、本バージョンレベルの『導入ガイド』の以下部分を参照してください。

    • ETERNUS SF Managerプログラムに含まれているAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを使用する場合

      「ETERNUS SF Managerの動作環境」

    • AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールして使用する場合

      「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」

    旧バージョンレベルに必要な空き容量

    旧バージョンレベルの、ETERNUS SF ManagerプログラムまたはAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
    必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『導入ガイド』の以下部分を参照してください。

    • ETERNUS SF Managerプログラムに含まれているAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを使用する場合

      「ETERNUS SF Managerの動作環境」

    • AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールして使用する場合

      「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」

  5. セカンダリノードで、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Manager Copy Control Module運用環境をバックアップします。
    バックアップに必要な容量は10MBです。

    1. 作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

    2. 本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM メディアパック (Solaris版) (16.9以降) マネージャープログラム (2/2)」または「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Linux 64bit版) (16.9以降) マネージャープログラム (2/2)」を、DVDドライブに挿入します。

    3. DVD媒体をマウントします。

      • Solaris環境でのマウント例

        # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s0 <DVDマウントポイント>

        DVDドライブのデバイス名は装置によって異なります。例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/dsk/c0t4d0s0」としています。

      • Linux環境でのマウント例

        # mount -t iso9660 -r /dev/cdrom <DVDマウントポイント>

        DVDドライブのデバイス名は装置によって異なります。例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/cdrom」としています。

    4. 以下のコマンドを実行して、旧バージョンレベルのバックアップを実施します。

      backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定してください。

      # <DVDマウントポイント>/Manager_unix/vuptools/esfccmpreinst_cluster.sh backupDir -secondary

      バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、コマンドを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、全角文字、日本語、空白(全角、半角)、および半角記号【 " / ` * ? \ $ [ ] , % ! { } 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

    5. DVD媒体内以外のディレクトリに移動します。

      例:

      # cd
    6. DVD媒体をアンマウントします。

      # umount <DVDマウントポイント>
    7. DVD媒体を装置から取り出します。
      プライマリノードで作業をするために、DVD媒体を装置から取り出してください。

  6. セカンダリノードで、ディスクの空き容量の確認をします。

    アップグレードインストールを行うサーバのディスクに、アップグレードインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。
    アップグレードインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。

    本バージョンレベルに必要な空き容量

    本バージョンレベルの、ETERNUS SF ManagerプログラムまたはAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
    必要な空き容量は、本バージョンレベルの『導入ガイド』の以下部分を参照してください。

    • ETERNUS SF Managerプログラムに含まれているAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを使用する場合

      「ETERNUS SF Managerの動作環境」

    • AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールして使用する場合

      「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」

    旧バージョンレベルに必要な空き容量

    旧バージョンレベルの、ETERNUS SF ManagerプログラムまたはAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
    必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『導入ガイド』の以下部分を参照してください。

    • ETERNUS SF Managerプログラムに含まれているAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを使用する場合

      「ETERNUS SF Managerの動作環境」

    • AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールして使用する場合

      「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」

  7. クラスタのアンセットアップを実施します。

    参照

    作業手順は、該当する旧バージョンレベルの『クラスタ適用ガイド』の「CCMサーバ業務のクラスタ環境削除」を参照してください。

6.7.2.2 アップグレードインストール手順(プライマリノード)

C.6 AdvancedCopy Manager Copy Control Module 15.xのアップグレードインストール手順(Solaris版、Linux版)」を参照して、アップグレードインストールを実施してください。

参考

アップグレードインストールが異常終了した場合は、異常の原因を取り除いたあと、以下の手順で復旧してください。

  1. 本バージョンレベルをインストールしてください。

  2. インストールが正常終了したら、「6.7.2.3 アップグレードインストール手順(セカンダリノード)」から継続してください。

6.7.2.3 アップグレードインストール手順(セカンダリノード)

セカンダリノードでアップグレードインストールを実施してください。
アップグレード手順はプライマリノードと同じです。「6.7.2.2 アップグレードインストール手順(プライマリノード)」を参照してください。

参考

アップグレードインストールが異常終了した場合は、異常の原因を取り除いたあと、以下の手順で復旧してください。

  1. 本バージョンレベルをインストールしてください。

  2. インストールが正常終了したら、下記に示す作業から継続してください。

プライマリノードとセカンダリノードでアップグレードインストールを実施したあとは、クラスタのセットアップを実施します。本バージョンレベルの『クラスタ適用ガイド』の「CCMサーバ業務のカスタマイズの準備」および「CCMサーバ業務のカスタマイズ」を参照してください。

6.7.2.4 アップグレードインストール後の作業(プライマリノード)

プライマリノードで以下の作業を実施してください。

  1. CCMサーバ業務を停止します。
    停止手順は、使用しているクラスタ製品のマニュアルを参照してください。
    ただし、AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクはマウントした状態にします。

  2. 旧バージョンレベルのAdvancedCopy Manager Copy Control Module運用環境をリストアします。
    なお、手順a~手順cがすでに実施されている場合は、手順dから実施してください。

    1. 作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

    2. 本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM メディアパック (Solaris版) (16.9以降) マネージャープログラム (2/2)」または「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Linux 64bit版) (16.9以降) マネージャープログラム (2/2)」を、DVDドライブに挿入します。

    3. DVD媒体をマウントします。

      • Solaris環境でのマウント例

        # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s0 <DVDマウントポイント>

        DVDドライブのデバイス名は装置によって異なります。例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/dsk/c0t4d0s0」としています。

      • Linux環境でのマウント例

        # mount -t iso9660 -r /dev/cdrom <DVDマウントポイント>

        DVDドライブのデバイス名は装置によって異なります。例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/cdrom」としています。

    4. 以下のコマンドを実行して、旧バージョンレベルのリストアを実施します。

      backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定してください。

      # <DVDマウントポイント>/Manager_unix/vuptools/esfccmpostinst_cluster.sh backupDir -primary

      リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、コマンドを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、全角文字、日本語、空白(全角、半角)、および半角記号【 " / ` * ? \ $ [ ] , % ! { } 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

    5. DVD媒体内以外のディレクトリに移動します。

      例:

      # cd
    6. DVD媒体をアンマウントします。

      # umount <DVDマウントポイント>
    7. DVD媒体を装置から取り出します。
      セカンダリノードで作業をするために、DVD媒体を装置から取り出してください。

6.7.2.5 アップグレードインストール後の作業(セカンダリノード)

セカンダリノードで以下の作業を実施してください。

  1. CCMサーバ業務が停止していることを確認します。
    停止していない場合は、CCMサーバ業務を停止します。停止手順は、使用しているクラスタ製品のマニュアルを参照してください。

  2. 旧バージョンレベルのAdvancedCopy Manager Copy Control Module運用環境をリストアします。
    なお、手順a~手順cがすでに実施されている場合は、手順dから実施してください。

    1. 作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

    2. 本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM メディアパック (Solaris版) (16.9以降) マネージャープログラム (2/2)」または「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Linux 64bit版) (16.9以降) マネージャープログラム (2/2)」を、DVDドライブに挿入します。

    3. DVD媒体をマウントします。

      • Solaris環境でのマウント例

        # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s0 <DVDマウントポイント>

        DVDドライブのデバイス名は装置によって異なります。例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/dsk/c0t4d0s0」としています。

      • Linux環境でのマウント例

        # mount -t iso9660 -r /dev/cdrom <DVDマウントポイント>

        DVDドライブのデバイス名は装置によって異なります。例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/cdrom」としています。

    4. 以下のコマンドを実行して、旧バージョンレベルのリストアを実施します。

      backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定してください。

      # <DVDマウントポイント>/Manager_unix/vuptools/esfccmpostinst_cluster.sh backupDir -secondary

      リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、コマンドを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、全角文字、日本語、空白(全角、半角)、および半角記号【 " / ` * ? \ $ [ ] , % ! { } 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

    5. DVD媒体内以外のディレクトリに移動します。

      例:

      # cd
    6. DVD媒体をアンマウントします。

      # umount <DVDマウントポイント>
    7. DVD媒体を装置から取り出します。

6.7.2.6 CCMサーバ業務の起動

プライマリノードで、AdvancedCopy Manager CCMが属する業務を起動します。
起動手順は、使用しているクラスタ製品のマニュアルを参照してください。

ポイント

アップグレード後に正常動作を確認できたら、「6.7.2.1 アップグレードインストール前の作業」の手順3-dおよび手順5-dで作成したバックアップ先ディレクトリ内のバックアップデータを削除して問題ありません。