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ETERNUS SF Express 16.9 / Storage Cruiser 16.9 / AdvancedCopy Manager 16.9 移行ガイド
FUJITSU Storage

6.3.2 クラスタ環境の場合のアップグレードインストール

6.3.2.1 アップグレードインストール前の作業

  1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

  2. セカンダリノードで、管理対象サーバ業務が停止していることを確認します。

    管理対象サーバ業務が停止していない場合は、セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、管理対象サーバ業務を停止します。
    管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務のセカンダリノードで本手順を実施します。

  3. プライマリノードで、管理対象サーバ業務を停止します。

    フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、管理対象サーバ業務を停止します。
    ただし、管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクはオンラインにします。
    管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務のプライマリノードで本手順を実施します。

  4. Storage Cruiserエージェントが導入されているすべてのノードで、Storage Cruiserエージェントのサービスを停止します。
    サービスの停止方法は、『Storage Cruiser 運用ガイド』の「エージェントの起動と停止」を参照してください。

  5. すべてのノードで以下の手順を実施して、すべてのノードのローカル業務サービスを停止します。

    1. [コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択し、サービス画面を表示します。

    2. 「AdvancedCopy Manager COM Service」を選択し、[停止]ボタンをクリックします。

  6. すべてのノードで旧バージョンレベルをバックアップします。

    アップグレードインストールに失敗したときのリカバリー用に、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Managerエージェントの運用環境をバックアップしてください。

    • プライマリノードとセカンダリノードで、旧バージョンレベルをバックアップします。

    • 管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務のプライマリノードで、管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクをオンラインにします。

    参考

    バックアップに必要な容量は、以下の合計値になります。

    • 『導入ガイド』の「静的ディスク容量」の「Windows環境の場合」の「環境設定ディレクトリ」と「作業用ディレクトリ」

    • 『導入ガイド』の「動的ディスク容量」の「Windows環境の場合」

    管理対象サーバ業務を運用しているプライマリノードの場合、バックアップに必要な容量に以下を加算してください。

    • 『クラスタ適用ガイド』の「共有ディスクの容量」

    手順は以下のとおりです。

    1. 本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (16.9以降) エージェントプログラム & マニュアル」を、DVDドライブに挿入します。
      なお、自動起動によってインストーラー画面が表示されている場合は、インストーラーを終了させます。

    2. [コントロールパネル]-[プログラムと機能]を選択して、インストールされているAdvancedCopy Managerエージェントのアーキテクチャーを確認します。

      • 「AdvancedCopy Manager (x86) - Agent」の場合

        32bit版のAdvancedCopy Managerエージェントがインストールされています。

      • 「AdvancedCopy Manager (x64) - Agent」の場合

        64bit版のAdvancedCopy Managerエージェントがインストールされています。

    3. コマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動します。

    4. 以下のバッチファイルを実行して、旧バージョンレベルをバックアップします。

      backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定してください。

      • 32bit版エージェントの場合

        <DVDドライブ>:\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x86\esfacmapreinst.bat backupDir
      • 64bit版エージェントの場合

        <DVDドライブ>:\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x64\esfacmapreinst.bat backupDir

      バックアップに失敗した場合は、出力されたエラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチファイルを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、半角記号【 " | : * ? / . < > % & ^ ; ! 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に半角空白を含む場合は、ダブルクォートで囲む必要があります。

    5. 以下のバックアップを採取してください。

      • Windowsシステム(プライマリノードとセカンダリノード)

      • 管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスク

    6. インストールに使用したDVD媒体を装置から取り出します。

6.3.2.2 アップグレードインストール手順(プライマリノード)

手順1と手順2がすでに実施されている場合は、手順3から実施してください。

管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務のプライマリノードで本手順を実施してください。

注意

手順の途中でインストーラーの初期画面が表示されますが、アップグレードインストールでは使用しません。必ず[終了]ボタンをクリックして画面を終了してください。

  1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

  2. 本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (16.9以降) エージェントプログラム & マニュアル」を、DVDドライブに挿入します。

  3. 以下の初期画面が表示されます。
    アップグレードインストールでは、この画面を使用しません。[終了]ボタンをクリックして画面を終了します。

  4. アップグレードインストール前の作業で確認したAdvancedCopy Managerエージェントのアーキテクチャーに応じて、以下のインストーラーを起動します。

    • 32bit版の場合

      <DVDドライブ>:\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x86\setup.exe
    • 64bit版の場合

      <DVDドライブ>:\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x64\setup.exe

    以降の手順では、32bit版エージェントのインストーラーを起動した場合の画面例で説明します。

  5. 以下の画面が表示されます。内容を確認し、[はい]ボタンをクリックします。

  6. 以下の画面が表示されます。内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

  7. 「使用許諾契約」画面で、使用許諾の契約を行います。
    表示されている内容を確認して、問題がない場合は、[はい]ボタンをクリックします。

  8. 「ファイルコピーの開始」画面で、設定内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

  9. コピー処理が開始されます。
    処理が完了すると、以下の画面が表示されます。 [完了]ボタンをクリックしインストールを終了します。

  10. インストールに使用したDVD媒体を装置から取り出します。

6.3.2.3 アップグレードインストール後の作業(プライマリノード)

管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務のプライマリノードで本手順を実施してください。

管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスク上の、管理対象サーバ業務の環境設定ファイルを編集します。
以下のファイルを編集します。

それぞれのファイル内のVersion情報を、アップグレード後の文字列に変更します。

Version情報の記述内容

アップグレード前

アップグレード後

Version=V15.x

Version=V16.9

注意

Version行以外は、変更しないでください。

6.3.2.4 アップグレードインストール手順(セカンダリノード)

セカンダリノードでアップグレードインストールを実施してください。
アップグレード手順はプライマリノードと同じです。「6.3.2.2 アップグレードインストール手順(プライマリノード)」を参照してください。

ポイント

本セカンダリノードが別の管理対象サーバ業務のプライマリノードを兼ねている場合は、プライマリノードとしてアップグレードインストールを行っているため、本手順は不要です。

6.3.2.5 アップグレードインストール後の作業(セカンダリノード)

セカンダリノードのアップグレードインストール後に必要な作業はありません。

6.3.2.6 管理対象サーバ業務の起動

以下の作業を実施してください。なお、管理対象サーバでの操作に加えて、運用管理サーバとWebコンソールから実行する操作があります。

  1. プライマリノードで、管理対象サーバ業務を開始します。

    フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、管理対象サーバ業務を開始します。
    管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務に対して本手順を実施します。

  2. Storage Cruiserエージェントが導入されているすべてのノードで、Storage Cruiserエージェントのサービスを開始します。
    サービスの開始方法は、『Storage Cruiser 運用ガイド』の「エージェントの起動と停止」を参照してください。

  3. すべてのノードで以下の手順を実施して、すべてのノードのローカル業務サービスを起動します。

    1. [コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択し、サービス画面を表示します。

    2. 「AdvancedCopy Manager COM Service」を選択し、[起動]ボタンをクリックします。

  4. データの整合性を確保するために、運用管理サーバで、stgxfwcmmodsrvコマンドを使用してサーバ情報を変更します。
    -nオプションに管理対象サーバ名を指定して、stgxfwcmmodsrvコマンドを実行してください。

    • 運用管理サーバがWindows環境の場合

      $INS_DIR\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -n <サーバ名>

      $INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

    • 運用管理サーバがSolaris/Linux環境の場合

      /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmmodsrv -n <サーバ名>

    管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務に対して本手順を実施します。

    なお、ローカル業務を運用しているノードがある場合は、対象のノードで本手順を実施してください。

    注意

    サーバ情報の変更は、コマンド実行用に新しく画面を起動し、その画面で実施してください。

    参照

    コマンドの詳細は、運用管理サーバのOSに対応する、本バージョンレベルの『AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

  5. Webコンソールで以下の操作を実施し、サーバ情報を再読込みします。

    1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
      登録されているサーバの一覧が、メインペインに表示されます。

    2. メインペインで、操作対象のサーバのチェックボックスをチェックします。
      操作対象のサーバがVMゲストの場合は、そのVMゲストが存在するVMホストのチェックボックスをチェックしてください。

    3. アクションペインで、[サーバ]の下にある[設定の再読み込み]をクリックします。

ポイント