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ETERNUS SF Express 16.9 / Storage Cruiser 16.9 / AdvancedCopy Manager 16.9 移行ガイド
FUJITSU Storage

2.2.3 アップグレードインストール後の作業

2.2.3.1 旧バージョンレベルのリストア

以下の手順で、旧バージョンレベルのExpress運用環境をリストアしてください。なお、手順1~手順3がすでに実施されている場合は、手順4から実施してください。

  1. 作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

  2. 本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Linux 64bit版) (16.9以降) マネージャープログラム (2/2)」を、DVDドライブに挿入します。

  3. DVD媒体をマウントします。

    例:

    # mount -t iso9660 -r /dev/cdrom <DVDマウントポイント>

    DVDドライブのデバイス名は装置によって異なります。例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/cdrom」としています。

  4. 以下のコマンドを実行して、旧バージョンレベルのリストアを実施します。

    backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定してください。tmpDir には、性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定してください。性能管理機能に関するファイルを退避していない場合、tmpDir の指定は不要です。

    # <DVDマウントポイント>/Manager_unix/vuptools/esfpostinst.sh backupDir [tmpDir]

    リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、コマンドを再実行してください。

    ポイント

    • ディレクトリ名には、全角文字、日本語、空白(全角、半角)、および半角記号【 " / ` * ? \ $ [ ] , % ! { } 】を使用できません。

    • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

  5. DVD媒体をアンマウントします。

    # umount <DVDマウントポイント>
  6. DVD媒体を装置から取り出します。

  7. 以下のコマンドを実行して、ETERNUS SF Managerのデーモンを再起動します。

    # /opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh

2.2.3.2 構成情報インポートコマンドの実行

管理者権限でesfadm devconf importコマンドを実行して、旧バージョンレベルの構成情報を移行してください。esfadm devconf importコマンドを実行する前に、管理対象の装置・サーバにアクセスできる状態であることを確認してください。

# /opt/FJSVesfcm/bin/esfadm devconf import -all

esfadm devconf importコマンドを実行したあとは、esfadm devconf importstatusコマンドで[IMPORT STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。
また、移行対象のインポート状況の[STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。"Failed"の場合、構成情報の移行に失敗しているため、「9.2 異常発生時の対処」を参照し対処してください。

注意

esfadm devconf importコマンド実行時に管理対象の装置・サーバにアクセスできない状態の場合、装置の構成情報が移行されていないため、esfadm devconf importコマンドの再実行が必要です。

2.2.3.3 運用環境の再定義

2.2.3.4 バックアップデータの削除

アップグレード後に正常動作を確認できたら、「2.2.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ」の手順2-eで作成したバックアップ先ディレクトリ内のバックアップデータを削除して問題ありません。

2.2.3.5 Symfowareのアンインストール

本バージョンレベルのETERNUS SF Managerでは、Symfowareを使用していません。
SymfowareがETERNUS SF Managerだけに利用されていた場合に限り、Symfowareをアンインストールしてください。

Symfowareをアンインストールする手順は、以下のとおりです。

  1. Symfowareのアンインストーラーを起動してパッケージを削除します。
    このパッケージ機能をETERNUS SF Manager以外、利用していないことを確認してから削除してください。

    # /opt/symfoware/setup/symfo_remove
  2. Symfowareのアンインストールを実行する確認メッセージが表示されます。実行する場合は"y"を、実行しない場合は"q"を入力します。
    "y"を入力すると、アンインストールする機能を選択するメッセージが表示されます。"all"または"削除する番号"を入力して、アンインストールする機能を選択します。
    再度アンインストールの確認メッセージが表示されます。アンインストールを実行する場合は"y"を、実行しない場合は"q"を入力します。

    allを指定して、アンインストールする場合の例
    インストール環境のチェックを開始します。
    インストール環境のチェックが終了しました。
    
    警告:他製品が "Symfoware Server Enterprise Edition" を利用している可能性があります。
    
    アンインストールを継続しますか?
    y: アンインストールを継続します
    q: アンインストールせずに終了します
    [y,q]: y
    
    "Symfoware Server Enterprise Edition"をアンインストールします。
    
    アンインストールする機能を選択してください。
    1: 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)
    複数選択する場合は","で区切ります。(例: 1,2)
    [all:全機能,1,q]: all
    
    選択した機能
    - 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)
    
    上記の機能のアンインストールを開始しますか?
    y: アンインストールを開始します
    n: 再び機能を選択します
    q: アンインストールせずに終了します
    [y,n,q]: y
    
    アンインストールを開始します。
  3. Symfowareのアンインストールが正常に終了すると、以下のメッセージが表示されます。

    "Symfoware Server Enterprise Edition"のアンインストールが正常終了しました。