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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.6 (伝送路二重化機能編)
FUJITSU Software

H.1.3 仮想NIC方式でHUB監視異常時に通信の切替えが発生しない

現象

仮想NIC方式を使用している環境で、HUB監視先(ping監視先)のスイッチを停止させても、通信の切替えが発生しない。

原因と対策

dsppathmonコマンドで待機パトロールの監視状態を確認してください。監視状態がACTIVEの場合、待機パトロール機能が正常に動作しているため、通信の切替えは発生しません。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsppathmon

 Status  Name  VLAN Primary Target/Secondary Target             Patrol
+------+------+----+-------------------------------------------+------+
   ON   sha0   u/t  192.168.70.100(FAIL)/192.168.70.101(WAIT)   ACTIVE

仮想NIC方式では、HUB監視と待機パトロールの両方が異常になった場合に、通信の切替えが発生します。異なる2種類の監視を組み合わせることで、不要な通信の切替えを抑止します。

以下に、仮想NIC方式における、「通信を切り替えない場合」と「通信を切り替える場合」の例を示します。

通信を切り替えないケース

図H.1 通信を切り替えないケースでは、HUB監視は異常になりますが、待機パトロールは正常になります。この場合、通信をeth0からeth1に切り替えたとしても、HUB3に対して通信ができないため、通信の切替えは発生しません。

図H.1 通信を切り替えないケース

通信を切り替えるケース

図H.2 通信を切り替えるケース(1)または図H.3 通信を切り替えるケース(2)の場合、HUB監視と待機パトロールの両方が異常になります。この場合、通信をeth0からeth1に切り替えることで、HUB3と通信ができるようになります。

図H.2 通信を切り替えるケース(1)

図H.3 通信を切り替えるケース(2)