クラスタ切替えが発生したとき、切替先のノードでGLSのHUB監視機能が全伝送路異常を検出してもGlsリソースは異常とはならず、userApplicationの停止を抑止することができます。
本機能により、全伝送路が復旧した場合、復旧作業なしで通信が復旧します。
本機能は、以下の条件の全てを満たす構成において使用することができます。
1:1運用待機のクラスタ構成である。
userApplication数が1つである。
NIC切替方式を使用している。
Glsリソースを除いて、userApplicationでネットワーク故障による異常を検出するリソースがない。
通信が復旧した場合に、業務を開始できるアプリケーションを使用している。
参照
設定方法は“3.12.3 全伝送路異常によるuserApplication停止抑止機能の設定”を参照してください。
注意
運用ノードのuserApplicationを強制起動した場合、待機ノードのuserApplicationを起動しても、クラスタ切替えが行われない状態になります。運用ノードで以下のコマンドを実行し、クラスタ切替えを有効にしてください。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on -f yes |