ユーザがあらかじめ用意したコマンドを特定のタイミングで実行することができます。
参照
設定方法は“3.12.2 ユーザコマンド実行機能の設定”を参照してください。
IPアドレス活性、非活性時のユーザコマンド実行
伝送路監視異常(LAN異常、HUB異常等)による自動切替えや、運用コマンド実行(活性、非活性や手動切替え)により、論理IPアドレス(論理IPアドレス引継ぎ機能使用時)または物理IPアドレス(物理IPアドレス引継ぎ機能使用時)の活性化や非活性化が行われた場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。
IPアドレスの活性、非活性に伴うアプリケーションの再起動や、特定ルーティング情報の設定等を行う場合に使用します。
伝送路異常検出時のユーザコマンド実行
伝送路監視異常(LAN異常、HUB異常等)を検出した場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知する場合に使用します。
待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行
待機パトロールによる伝送路監視異常や復旧等を検出した場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。システム管理者やアプリケーションに異常発生や復旧検出を通知したい場合に使用します。なお、hanetparamコマンドにより、待機パトロールの監視間隔(‘-p’オプション)または連続監視回数(‘-o’オプション)のどちらかを0に設定した場合、本ユーザコマンド実行機能を使用することはできません。
以下に、NIC切替方式(論理IPアドレス引継ぎ機能)における、IPアドレス活性、非活性時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
以下に、NIC切替方式(物理IPアドレス引継ぎ機能)における、IPアドレス活性、非活性時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
以下に、NIC切替方式における伝送路異常検出時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
以下に、 NIC切替方式における待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
仮想インタフェースの異常、復旧検出時のユーザコマンド実行
プライマリインタフェースおよびセカンダリインタフェースの双方において異常が検出されたことにより、通信が継続できなくなった場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。また、上記の状態からいずれか一方のインタフェースで復旧が検出された場合も、ユーザが指定したコマンドを実行します。
双方の経路で異常が発生したことにより、業務継続ができなくなったことを通知したい場合などに使用します。
以下に、仮想インタフェースの異常、復旧検出時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
異常検出の順序がSecondary、Primaryの場合も、上記と同様となります。
復旧検出の順序がSecondary、Primaryの場合も、上記と同様となります。
相手システムのホットスタンバイ切替え時のユーザコマンド実行
GS側でホットスタンバイの切替えが発生した場合(GSから仮想IPアドレスの活性化の通知を受信した場合)、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知したい場合に使用します。
通信相手ホスト監視異常検出時のユーザコマンド実行
GS側の仮想IPアドレスが束ねるすべての物理IPアドレスへの監視が一定時間(デフォルト約180秒間)途絶した場合、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知したい場合に使用します。
自システムノード切替え時のユーザコマンド実行
自側のクラスタシステムでノード切替えが発生し、引継ぎ仮想IPアドレスが非活性化された場合、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知したい場合に使用します。
以下に、GS連携方式におけるユーザコマンド実行タイミングを示します。
引継ぎ仮想インタフェース活性、非活性時のユーザコマンド実行
クラスタ構成において、Glsリソースとして登録されている引継ぎ仮想インタフェースの活性化や非活性化が行われた場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。
引継ぎ仮想インタフェースごとの活性化や非活性化と同期させて実行したい処理がある場合に使用します。
以下に、引継ぎ仮想インタフェース活性、非活性時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
セルフチェック機能でGLSの異常を検出した時のユーザコマンド実行
セルフチェック機能で異常を検出した場合、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知したい場合に使用します。