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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.6 (伝送路二重化機能編)
FUJITSU Software

2.2.2 物理インタフェースの共有

複数の仮想インタフェースにおいて、1つまたはすべての物理インタフェースを共有して使用することができます。これを“物理インタフェースの共有”と呼びます。本機能は以下の場合に利用します。

2.2.2.1 高速切替方式を使用する場合

高速切替方式が設定されている仮想インタフェース間で物理インタフェースの一部またはすべての共有が可能です。NIC切替方式またはGS連携方式の仮想インタフェースと物理インタフェースの共有を行うことはできません。

注意

  • 複数の仮想インタフェースに割付ける仮想IPアドレスは、すべて異なるサブネットである必要があります。

  • 高速切替方式では、IPv6アドレスを設定した仮想インタフェース間でNIC共有を行うことはできません。IPv4アドレスを設定した仮想インタフェース間、または、IPv4アドレスを設定した仮想インタフェースとIPv6アドレスを設定した仮想インタフェース間でのみ、NIC共有が可能です。

図2.24 物理インタフェース共有の設定例(1)に、3つの仮想インタフェースsha0,sha1,sha2(すべて高速切替方式)が、3つの物理インタフェースeth1,eth2,eth3を共有する場合の設定例を示します。なお、sha0,sha1,sha2には、すべて異なるサブネットの仮想IPアドレスを設定します。

図2.24 物理インタフェース共有の設定例(1)

2.2.2.2 NIC切替方式を使用する場合

NIC切替方式(論理IP引継ぎ)の複数の仮想インタフェース間で、すべての物理インタフェース名および物理IPアドレスの値が同一の場合に物理インタフェースの共有が可能です。一部の物理インタフェースのみの共有はできません。なお、NIC切替方式(物理IP引継ぎ)の場合は物理インタフェースの共有はできません。また、高速切替方式やGS連携方式の仮想インタフェースとの物理インタフェースの共有はできません。

注意

  • NICを共有する複数の仮想インタフェースに割付ける仮想IPアドレスは、すべて同じサブネットである必要があります。

図2.25 物理インタフェース共有の設定例(2)に、3つの仮想インタフェースsha0,sha1,sha2(すべてNIC切替方式)が、2つの物理インタフェースeth1,eth2を共有する場合の定義例を示します。なお、sha0,sha1,sha2には、すべて同じサブネットの仮想IPアドレスを設定します。

図2.25 物理インタフェース共有の設定例(2)

2.2.2.3 GS連携方式を使用する場合

GS連携方式が設定されている仮想インタフェース間で物理インタフェースの共有が可能です。なお、一部の物理インタフェースのみの共有はできません。また、高速切替方式、またはNIC切替方式の仮想インタフェースと物理インタフェースの共有を行うことはできません。

注意

  • 複数の仮想インタフェースに割付ける仮想IPアドレスは、すべて異なるサブネットである必要があります。

図2.26 物理インタフェース共有の設定例(3)に、2つの仮想インタフェースsha0,sha1(すべてGS連携方式)が、2つの物理インタフェースeth1,eth2を共有する場合の設定例を示します。なお、sha0,sha1には、すべて異なるサブネットの仮想IPアドレスを設定します。

図2.26 物理インタフェース共有の設定例(3)

2.2.2.4 注意事項