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Interstage Navigator ServerV9.6.0 セットアップガイド(クラスタ・負荷分散システム編)
FUJITSU Software

1.3.2 UNIXでの環境設定

1.3.2.1 Navigatorサーバの環境設定

Navigatorサーバのインストール

運用ノードと待機ノードにNavigatorサーバをインストールします。

Navigatorサーバのインストールディレクトリは、運用ノードと待機ノードで同一にしてください。

注意

運用ノード、待機ノードで、共用ディスクに割り当てるパス名を同じにしてください。また、運用ノード、待機ノードから、共用ディスクへは、上位のディレクトリも含め、Navigatorの実効ユーザでアクセスできるようにしてください。

辞書ディレクトリの共用ディスクへの設置

辞書ディレクトリを共用ディスクへ設置するために、認証タイプ設定ファイル(.rn_auth_type)を以下のように設定します。

OS認証で運用する場合には、必ず専用実効ユーザモードでの運用が必要となります。

運用ノードで、認証タイプ設定ファイルを設定後、設定した認証タイプ設定ファイルを各ノードへコピーしてください。

  1. 認証タイプ設定ファイル「.rn_auth_type」の設定

    インストール後に、運用ノードで、認証タイプ設定ファイル「.rn_auth_type」の辞書ディレクトリの記述を共用ディスクのパスにしてください。

    共用ディスクのパスへは、上位のディレクトリも含め、Navigatorの実効ユーザでアクセスできるようにしてください。認証ログディレクトリは、ローカルディスク上のファイルを指定します。

    【例】:共用ディスクを/pubに設定した場合(エンタープライズ認証の場合)

    2,/pub/navidic/,naviuser,/var/tmp/navilog/

  2. 待機ノードへ、認証タイプ設定ファイルをコピー

    認証タイプ設定ファイル「.rn_auth_type」を変更した後、待機ノードへ、認証タイプ設定ファイル「.rn_auth_type」をコピーします。

環境設定ファイルの設定

クラスタ運用で必要な環境変数を説明します。クラスタ運用以外の環境変数は、前述されている各機能の設定方法を参照してください。

クラスタ運用で必要な環境変数は、以下のとおりです。それぞれ、Navigatorの環境設定ファイルに設定します。

ポイント

上記の環境変数に設定するディレクトリを、各ノードで同一にしておくことで、一方で作成した環境設定ファイルをもう一方のノードにコピーすることができ、運用変更などの設定作業が容易になります。

ユーザの登録

ユーザ登録は、運用ノードと待機ノードで、同一の設定にしてください。

1.3.2.2 クラスタソフトウェアへ登録

共用ディスクの登録

Navigatorが保持する資源を、運用ノードと待機ノードで共有するために、Navigatorで使用する共用ディスクを監視対象のリソースとして、クラスタソフトウェアに登録します。すでに他のアプリケーションで登録済みの共用ディスクを使用する場合、この作業は必要ありません。

Online/Offline/Checkスクリプトの登録

Navigatorをクラスタに組み込むには、Cmdlineリソース(Onlineスクリプト、OfflineスクリプトおよびCheckスクリプト)の作成が必要です。

スクリプトの実行シェルにBシェルを使用する場合を想定して、各スクリプトについて作成手順を説明します。

一般的にBシェルで環境変数の指定を行う場合には、exportを利用して子シェルへの環境変数の継承を行う必要があります。

また、Bシェルでは、環境変数名に“/” を使用できません。環境変数名に“/”が使用されている場合にはすべて “_” に置換えて指定してください。

例)RN_SYMFOWARE/RDB_DBSPACE → RN_SYMFOWARE_RDB_DBSPACE

使用するシェルの各仕様詳細については、OSのマニュアルを参照してください。

[Onlineスクリプト]

ノード起動時に動作するスクリプトです。

Onlineスクリプトでは、以下を記述してください。

  1. 環境変数の設定

    環境設定ファイルに設定した各環境変数を(環境変数RN_USER_CONTROLを除く)スクリプトの実行シェルの環境変数として指定します。

  2. 修復コマンド(rn_refresh)の実行(すべての辞書に対し実行)

    後述のスクリプト例のとおりに記述してください。

    コマンド実行のユーザ/パスワードと、ログファイルの出力先は、環境に合わせて変更してください。詳細は、後述の“修復コマンドについて”を参照してください。

  3. ユーザ管理コマンド(rn_start)による運用の開始

    後述のスクリプト例のとおりに記述してください。

    環境設定ファイルのパスは、環境に合わせて変更してください。

[Offlineスクリプト]

ノード停止時に動作するスクリプトです。

Offlineスクリプトでは、以下を記述してください。

  1. 環境変数の設定

    以下の環境変数を環境に合わせて記述してください。

    • PATH

    • LD_LIBRARY_PATH

    • LANG

    • RN_CHARACTER_SET

    • RN_CONF_FILE

    • LC_ALL(Linuxの場合のみ)

  2. 新規接続の禁止(rn_locklogon)

  3. クライアントの強制切断(rn_killuser)

  4. デーモンプロセスの停止(KVQDSTP)

  5. 運用の停止(rn_shut)

手順2以降は、それぞれ後述のスクリプト例のとおりに記述してください。

[Checkスクリプト]

Navigatorが運用状態であるかどうかをチェックするスクリプトです。

Checkスクリプトでは、以下を記述してください。

  1. 環境変数の設定

    以下の環境変数を環境に合わせて記述してください。

    • PATH

    • LD_LIBRARY_PATH

    • LANG

    • RN_CHARACTER_SET

    • RN_CONF_FILE

    • LC_ALL(Linuxの場合のみ)

  2. ユーザ管理コマンド(rn_showuser)による運用状態のチェック

    Navigatorが運用状態であるかどうかは、rn_showuserの復帰値により判定します。

    復帰値が4の場合には、Navigatorの運用が停止していることを意味します。

1.3.2.3 運用ノードのNavigatorサーバの起動

運用ノードのNavigatorサーバをPRIMECLUSTERにより運用状態とします。